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いくつかの発見、そして宝箱の中身は!?

20180303 更新1回目

          ※




「宮真くん、ありがとう」


「ああ。

 三枝さえぐさは怪我はないか?」


「うん、大丈夫」


 微笑を浮かべる三枝。

 3階層で羅刹との戦闘では緊張から硬直状態におちいっていたが、モンスターとの戦闘には随分となれてきている。

 彼女自身の問題はやはり、いじめによるトラウマなのだろう。

 次に2組との戦いになった時、三枝はそのトラウマを乗り越えられるのだろうか?


「……どうかした?」


「いや、なんでもない」


 首を傾げる三枝に、俺は曖昧な言葉を伝えた。

 もし彼女一人で立ち向かえないのなら、その時は俺が手を貸せばいい。

 俺たちはパーティとして動いているんだからな。


「大翔くん、お疲れ様。

 ボスとの戦闘はどうだった?

 かなり厳しい感じかな?」


 俺と三枝の話が終わったところで、勇希が近付き尋ねて来た。


「苦戦はするな。

 ただ……戦い方を学んでいけばどうにかなると思う。

 レベルの問題よりは、経験……というか勘が養えていないという感じがする」


 まだ4階層……モンスターとの戦闘経験がそれほど多いわけではない。 

 戦うことには徐々になれても、ボスクラスのモンスターは戦闘能力は勿論だが、威圧感がまるで違う。


「戦闘系スキルでは補えないメンタル的な問題もあるのかもしれないね」


「ああ。

 とはいえ、強いスキルや魔法が獲得できればそれだけ有利に戦えるがな」


「お~い、宮真くん!

 これって、さっきの宝箱の鍵なんじゃねえか?」


 野島が俺の名を呼ぶ。

 あいつは俺とボスが戦闘していた場所にいた。


(……鍵?)


 言われてみれば、ボスを討伐したにも関わらずドロップの通知がなかった。

 野島は鍵を拾い持ってきてくれた。


「この鍵って、ドロップアイテムとは扱いが違うのかな?」


 此花このはながそんなことを言った。

 だが、通常のドロップアイテムであれば、勝手に手に入れたことになっているはずだ。

「もしかしたらだけど……教室に持ち帰れないとかじゃないかな?

 この4階層でのみ使うことの出来るアイテムだから……って可能性はない?」


 言ったのは勇希だった。

 確かにその可能性はあるかもしれない。

 使い道がない道具はアイテム欄に登録されないのか?


「これもこの世界のルールなのかもな」


「もしその推測が正しいなら、登録されたアイテムはこの先何かしらの使い道がある可能性があるってことになったね」


 前の階層に戻ることが出来ない今の仕様では、この先必須になるようなアイテムが存在してくるのだろうか?

 だとすると、ダンジョンの中をくまなく捜索する必要が出て来る。

 しかしそうなると、他のクラスが先に階層攻略をしてポイントを失うことにも繋がる。

「これからは、落ちているアイテムを見逃さないようにしないとだね!」


 ぐっと拳を握り三枝は言った。

 なぜか気合を入れたようだ。

 が、そのくらいの気持ちでいてくれるとありがたい。

 これだけ広い迷宮の中で、鍵のように小さな物が落ちていても気付かないなんてことはざらにありそうだ。


「ヤマト、宝箱を回収しに戻るんだよね?」


「そのつもりだ」


「ボスを討伐したことで手に入るアイテムだから、かなり期待していいかもね!」 


 三枝と此花は心なしかワクワクした様子だった。


「なら、とりあえず宝箱がある場所に戻ろうか」




         ※




 通路を戻っていくと、宝箱の前にモンスターがいた。

 ゴブリン二匹が何かを話し合っている。

 そして、


「うがっ!」


 宝箱を抱えた。


(……持ち運びできるのかよ!)


 その光景は衝撃だった。

 予想外過ぎた。

 こんなこと、考えもしなかったからだ。


「お、おい! テメェら待ちやがれっ!」


 野島が慌てて叫ぶ。

 すると吃驚したのか、ゴブリンたちは宝箱を落として逃げて行った。


「は、運べるんだね」


「まぁ、そりゃ運べるよね……」


「……私たちにも出来るのかな?」


 勇希が呟いた後、宝箱を抱えた。


「……ダメ、持ちあがらない」


 どうやらモンスターにだけ与えられた特権らしい。

 それとも俺たちも条件次第で持つことが出来るのか?

 だが、宝箱を放置しておくとモンスターに持っていかれる危険性があることはわかった。


「……まぁ、仕方ないな。

 とりあえず、宝箱を開くか」


「そうだね! 何が入ってるんだろう」


 言って、俺は鍵を使って宝箱を開いた。

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こちらが書籍版です。
『ダンジョン・スクールデスゲーム』
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