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クイーン・オブ・魔法少女 〜いや俺、男なんですが!?〜  作者: 赤金武蔵
第4章 異国の魔法少女

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第92話 情報統制

 一先ず、リーファとキルリさんをミケにゃんたちに預けて、喫茶店に向かう。

 なんとなく足取りが重い。本当、何を言われるんだろう。マジで心当たりがない。

 ここ1ヶ月やっていたこととしては、リーファたちのメンタルケア。リーファ母娘と魔法少女たちの関係の構築。それに合わせて魔物退治、モデルの仕事、学校……あちこちを忙しく飛び回っていた。文字通り、物理的に。

 うん。何もやっていない。俺は無実だ。……多分。

 嫌だなぁ。怒られるのかなぁ~。

 なんて思って、ゆっくり歩いていてもいずれは着いてしまう訳で……いつの間にか、喫茶店前に来てしまった。



「……行くか」



 男は度胸、女は愛嬌……じゃあ俺は最強だ。いざ、入店。



「し、失礼しま~す」



 恐る恐る扉を開けて、顔だけで中を覗き込むと、キキョウさんとビリュウさんがいた。……何か神妙な顔でタブレットを見てるけど、何かあったのか?



「んお? あ、来た来た。ツグミ、こっちこっち」

「……怒られませんか?」

「え、何で? 怒られたいの?」

「いえまったく」



 ほっ、よかった。別に怒られる訳じゃないみたいだ。

 店内に入り、今日の店番の女性にブラックコーヒーを頼んでから、キキョウさんたちの所に向かった。ビリュウさんに席を引かれ、キキョウさんの前に腰を掛けた。そんなことしなくてもいいのに。



「あなた、お風呂にする? ご飯にする? それとも、子・づ・く・り?♡」

「とりあえずキキョウさんの話を聞きたいので全部却下で」

「子作りも……!?」

「却下って言ったよね!?」



 てかこの人、キキョウさんを前にしてもそのノリを貫くんだな!?



「え~、なになに? びりゅー、子供の作り方も知らないのぉ~? 子供は愛し合ってる2人の男女が一緒に寝て、コウノトリさんが運んでくるんだよ。2人とも女の子なんだから、運んできてくれないって~」

「まあ、そうでしたね、キョウ様。さすがはキョウ様、博識ですね」

「えへへ~」



 ニヤニヤ顔で、知ってる知識をひけらかすキキョウさん。年相応で可愛いけど、もう少し学校の授業はまともに受けような。将来恥かきますよ。あとビリュウさんも甘やかさないでください。



「えーっと……叱られないのであれば、なんで私は呼ばれたんですか?」

「あ、うん。ちょっと聞きたいことがあってね。ツグミなら、海外の魔法少女にも詳しいかなって思ったんだよ」

「海外の魔法少女……ですか?」

「うん。ほら」



 キキョウさんが見ていたタブレットを、こっちに向ける。

 これは……英語、か? 多分海外のネットニュースみたいなものなんだろうけど……ごめんなさい、俺英語読めないんです。

 けど、ところどころの英語はわかる。“America”とか“Japan”とか“Magic girl”とか……あとは、これか?



「Comet……彗星? 彗星がアメリカと日本に落ちてくるのを、魔法少女が食い止めたってニュースですか?」

「違うわよ。要約すると、アメリカの魔法少女・コメットが、日本に来るっていう記事になるわ」



 馬鹿な俺に変わって、ビリュウさんが翻訳してくれた。

 ほほう、なるほど。アメリカの魔法少女が……ん?



「確か魔法少女の渡航って、厳しく制限されてるんじゃなかったでしたっけ? 母国を裏切る可能性とかなんとか……契約書で見た気がしたんですけど」

「その通りよ。でも何事にも例外はあって、所属している支部の長が許可を出せば、その限りではないわ。私たちは学生だもの。修学旅行とかもあるでしょう?」



 あー、確かに。全部が全部ダメだったら、反感を買うだろうからな。その例外的処置は間違ってない。



「じゃあ、この魔法少女・コメットもそれに該当するのでは?」



 俺の疑問に、キキョウさんが腕を組んで渋い顔をする。



「と思うよね。でもこの子、1人で日本に来るらしいんだよ。一応名目上は、『将来祖国を担う有望な魔法少女に、世界の広さを学ばせる為』。理屈はわかるし、言いたいこともわかるけど……」

「納得はいかない、と?」



 渋々頷くキキョウさん。ビリュウさんも同じなのか、無言で話を聞いていた。



「そこで、この将来有望ってところを見ていろいろ調べたんだけど、コメットって子の情報が極端に制限されてるんだよね。多分この記事が出たあたりから」



 へぇ……ものすごく徹底した情報統制ってことか。アメリカの魔法少女協会は、そこまでの権限があるってことか……?



「一応他の子にもコメットについて聞いてみたんだけど、みんな知らないみたいで……ツグミなら知ってるかなって思ったんだよね」

「ええ、まあ。知ってますよ」

「だよねぇ。外国の魔法少女のことなんて知らな……えっ、知ってるの!?」



 目をまん丸に見開いたキキョウさんが、前のめりになった。



「私が知ってると言うより、知ってる友達を知ってるって感じですけど……明日まで待ってください。聞いてきますから」

「おけおけ! いやぁー、助かるよ。これで後手に回らなくて済む!」

「後手に?」



 はて、どういう意味だろうか?

 首を傾げていると、ビリュウさんが小さく微笑んで口を開いた。



「ただ日本に来るだけなのに、能力すらひた隠す徹底ぶり。……何か裏があると見て間違いないでしょう? それこそ、私たちに不利益なこととか……ね」



 不利益。この言葉の裏にはどんな意味が隠されているのか……政治って恐ろしいな。

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