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クイーン・オブ・魔法少女 〜いや俺、男なんですが!?〜  作者: 赤金武蔵
第4章 異国の魔法少女

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112/126

第112話 超大型魔物

「Oh…!! 高いデスっ、綺麗デスっ……!」



 翌日。用意してくれた朝飯を食べた俺たちは、早速京都を観光することに。今は叡山ケーブル・ロープウェイから京都の街並みを見渡し、コメットが目を輝かせていた。もちろん、人がいるから迷惑にならないように。

 普段、俺たちが移動で使ってる高度の方が上だけど……というのは野暮だろう。それに、こうして気兼ねなく周囲を見渡せるのは、観光中ならではだ。いつもはなんだかんだ忙しくしてるからな。



「本当は、秋の紅葉したシーズンが一番見ごたえがあるみたいですけど、新緑の季節もいいものですね」

「こーよー?」

「木々の葉が、秋から冬にかけて赤や黄色に色づくことです。ほら」



 スマホで紅葉シーズンのロープウェイの写真を見せると、コメットは目を輝かせた。



「Wow…!! beautiful…!!」

「すごいですよね。……また、見に来ましょう?」

「YES!! これを見るまで死ねまセン!」



 そんな大袈裟な。

 ふんすふんすと息巻くコメットを微笑ましく見ていると、ロープウェイが到着。他の観光客に続いて、俺たちも降りた。



「この後はどうします? 延暦寺の方まで行きますか?」

「Ah……お寺もいいですけど、おいしいものいっぱい食べたいデス。食べ歩きしてみたいデスっ」

「朝ごはん食べたばかりじゃないですか」

「NO! 京都のfamous dessertを食べなきゃ、ここに来た意味がありまセン!」



 いやあるだろう。神社仏閣とか庭園とかの歴史的建造物を見るのも醍醐味だ。

 まったく……どこの国の女の子も、花より団子なのかねぇ。

 せっかく昇って来た山だったけど、早速下山。下りは人目を避けて高速で下りたから、ほんの数分で錦市場へやって来た。



「何か食べたいものとかありますか?」

「片っ端からデス!」



 ……え?

 錦市場に入った矢先に、早速コロッケやメンチカツを購入。ちょうど出来立てだったからか、ほくほくで熱そうにしながらかぶりついた。



「ん~っ……! very very delicious…!!」



 ……これだけ美味そうに食ってると、俺も食べたくなって来たぞ。何か手軽に食えそうなものは……ん?



「……すずめの串焼き……?」



 え、すずめ……すずめ? すずめって食えるの?

 じっと見ていると、おっちゃんが俺に気付いて話しかけてきた。



「おいでやす。なんか包みまひょか?」

「あ、はい……あの、このすずめの串焼きって、本物の……?」

「そうですね。珍味として有名なんですよ」



 マジか。確かに珍味だけども……。

 とりあえず一本頼むと、なんと一本オマケしてくれた。別嬪さんだかららしいけど……まあ有難くいただこう。幸いコメットもいるし。



「ティナ、何買ったデスカ?」

「すずめの串焼き。一本どうぞ」

「Oh,Thank you!!」



 コメットにも一本渡し、同時に口に含む。

 佃煮のような甘辛い味付けに、独特の風味。鶏肉感はなく、カリカリとした歯ごたえ。好き嫌いはわかれるだろうけど……俺、意外と好きかも。



「んーっ! Delicious!! すずめ、おいしーです!」

「ふふ。よかったです」



 コメットもお気に召したようだ。



「……ところですずめってなんデスカ?」



 あ、それは知らないのね。



   ◆◆◆



「すずめがsparrowだったなんて……」

「ご、ごめんなさい。伝えるべきじゃなかったですね」



 目に見えて落ち込んでいる。可愛いもんね、すずめ。

 でも食欲はあるみたいで、両手には生麩や団子、手提げにはたこ焼きや天ぷらがこれでもかと提げられていた。よく食べる子だなぁ。



「ティナ、まさか意地悪でワタシに食べさせたデス?」

「そんな訳ないじゃないですか。私だって初めて食べたんですから」



 だからジト目向けてくるの止めて。ごめんて、謝るから。……いや俺悪くないよね?



「──あ。ほ、ほら、モモチから魔物が現れたって指示が来ましたよ。早く行きましょうっ」

「うぅ、すずめ……」



 まだ言うか。






「……ティナ……」

「……なんでしょう?」



 今にも泣きそうな目で睨んでくるコメットから、顔を逸らす。

 いや、うん、これは俺も予想外でした。……だって。



「チュンチュンッ」

「チュンッ、チュンッ!」

「チューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!」



 超巨大すずめ型魔物がいるなんて思わんやん……?

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