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クイーン・オブ・魔法少女 〜いや俺、男なんですが!?〜  作者: 赤金武蔵
第4章 異国の魔法少女

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第107話 詠唱

「ま、マアマア。後はワタシに任せて、ティナは休んでてくだサイ。あ、お団子持っててくだサイ。一本は食べていいデスヨ」

「わ、わかりました」



 コメットから団子を受け取り、バックステップで離れる。その間に服も、元通りに戻した。

 図らずも、コメットの戦いが見れるのか。あの触れない相手にどう戦いを挑むのか……ぱくっ、もぐもぐ。うまっ。

 爆発で砕け散っていたロッテン・スライムが元の形に戻り、体を震わせてコメットに向けて腐食の槍を伸ばす。



「あれに触れちゃダメです! 物質を腐らせます!」

「OK. Thanks!!」



 余裕をもって避け、再び青いオーラを全身に灯すコメット。瞳にも青い炎を灯し、彼女の周囲に星の煌めきが飛び散る。



「|遥かなる蒼穹を巡る星々よ――《O distant stars, guardians of the eternal sky》」

「|その輝き、《By your divine radiance,》|今こそ我が願いに応えよ《 weave the light that transcends time》」



 え……? これ……魔法の詠唱?

 コメットの詠唱に呼応するように、星の煌めきが強く、大きくなる。周囲に3つ、4つと増え、強大なエネルギーが渦を巻き始めた。


「|光を束ね、時を超え、《Gather light, transcend time,》|閃きを槍と成せ《 and take the form of a shining spear》」



 渦を巻く光りがねじれ、曲がり、鋭利なものへと変貌していく。



「|すべての闇を貫く《Show the heavens’ judgment》|天の裁きを示せ!《that pierces all darkness!》」



 現れた巨大なそれは、見るものすべてを釘付けにするほど美しいが……膨大すぎるエネルギーに、鳥肌が立つ。

 俺の直感が言っている。

 ……あれが人類に向けられるものじゃなくてよかった。



「|天槍《Celestial Spear》」



 星の槍が、亜音速を超え放たれる。

 俺が苦労してようやく貫けたロッテン・スライムの核を一瞬で消滅させると、角度を変えて空へ。

 直後、爆発。様々な青の閃光を伴い、空を覆い尽くすほどの大爆発が発生した。

 恐らく、本来はあの爆発を含めた魔法なんだろう。敵を貫き、内側から爆発……えげつないが、効果的な攻撃だ。



「ふふんっ、|正義は勝つ!!《Justece will prevail!!》」



 ビシッ! と戦隊モノのポーズみたいなものを決めた。

 終わってみれば圧倒的だった。こんなにも強いのか、コメットは。

 けどそれ以上に気になることがある。……あの詠唱についてだ。俺も似たようなものはあるけど……。



「ライス。今のって……」

「え? ……あ……い、いやっ、べべべべべべべべ別になんでもないデス! 格好つけたかっただけデス!」



 嘘だ。絶対嘘だ。そのリアクション、何か知ってるって言ってるようなもんじゃん。



「詠唱魔法ですよね?」

「うぎゅ……っ」



 じとーっとした目でコメットを見ていると、うぎゅぎゅってした表情で顔を逸らした。……ま、仕方ないか。俺の正体みたいに、言えないものもあるんだろう。



「いいですよ。話したくなったら、教えてくださいね」

「う……は、はいデス……」



 詠唱魔法か。あんなかっこよくないけど、俺にも似たようなものを持っている。特定の魔法を出すために必要なもので、あれを口にしないと俺もクイーン・オブ・ハートを出せないんだ。

 あれがコメットの必殺技だとしたら、とんでもないことだが……それ以上の何かを隠してるような気もする。最初会った時に出していた殲滅系の攻撃も、まだ見せていないし……底が知れないな。



「それより、早く宿に帰りましょう。温泉に入りたいです」



 なんか、あの腐敗臭的なものが体やら髪の毛に付いてる気がする。早く洗い流したい。



「Oh!! Japanese ONSEN!!!! ワタシも入りたいデス!」

「あ、じゃあ先に入ります?」

「What? 一緒に入らないんデスカ?」



 純粋な目できょとんとした顔をされた。え、一緒に入りたいの?



「あ、アメリカの方って、肌を見せるのに抵抗があるって……」

「確かにそういう人もいマス。でもワタシ、全然気にしマセン。むしろティナと一緒のONSEN、楽しみデス!」



 俺は全然そう思えないんですが。

 アメリカの温泉は、水着が前提だと聞いたことがある。でもここは日本。温泉では水着はおろか、タオルを漬けるのもご法度だ。

 こんな美少女と裸を共にする……ごくり。



「ティナ、お顔真っ赤デス。恥ずかしがり屋さんデスネっ。Very cute♡」

「あ、ちょ、くっつかないで……!」



 今は女の子同士とは言え、こんなに引っ付かれると俺の中の男が……! それに……。



「ん? ……ティナ、くしゃいデス」

「だからくっつかないでって言ったじゃないですか!」



 ロッテン・スライムの臭いが染み付いてんだから! しまいにゃ泣くぞ!



「じゃあ急いで温泉に入って、洗い流しましょう! Hurry up!!」



 コメットに引っ付かれたまま、グイグイ引っ張られる。

 なんか、ブローチのカメラの向こうから恐ろしいオーラを感じるんですが……お願い見ないでっ、許して……!

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