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クイーン・オブ・魔法少女 〜いや俺、男なんですが!?〜  作者: 赤金武蔵
第4章 異国の魔法少女

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第104話 陽ノ國屋

 いつもの様に、バカ身体能力で跳んで移動……ではなく、コメットの要望で新幹線に乗った。昔から日本の新幹線に憧れがあったらしい。外国の人に人気とは聞いた事があったけど、本当だったんだな。



「オォーッ……! すごいデス、速いデス!」



 窓にべったり張り付き、外の景色を眺めるコメット。まるで子供だ。



「速いって……私たちが走った方が速くないですか?」

「ワタシたちはmagic girlなので、速くて当然デス。しかも自分自身しか移動できマセン。でも新幹線は、揺れも無いのに凄いspeedで大勢を運べマス。本当にすごいデスっ、かっこいいデスっ」



 目を爛々と輝かせ、新幹線のすごい所を力説してきた。そんなに新幹線が好きなのか。



「Oh! Mount Fuji!! おっきいデス、かっこいいデス……!」

「か、かっこいい……? そうですか?」

「YES!! 速いのもおっきいのも、全部かっこいいデス!」



 あぁ、違う。この子新幹線が好きなんじゃない。かっこいいものが好きなんだ。

 ふーむ……なんとなく、コメットのことがわかってきた気がするぞ。

 回ってきた車内販売のお菓子やジュースを買い、駅弁に舌つづみを打っていると、目的地に着いた。

 大きく綺麗な駅の天井は、歴史への門であるという設計主旨から生まれた碁盤の目。外に出ると一番に目に留まる、キャンドルのような形のランドマーク、ニデックタワー。

 そう……我ら日本人の歴史と誇りの土地、京都である。



「Yeah!!!! 着ーきマーシター!!!!」

「ライスっ、シーッ、シーッ……!」



 ここでそんな大声を出すのは良くない! 身バレする!

 でもコメットはそんなのお構い無しに、ワーキャー騒ぎながらいろんな所を写真に撮っている。いやまだ駅前なんだけど。

 一先ず、魔法少女協会経由で予約してもらった旅館まで歩いて移動することに。その間も、コメットは見るもの全てに興奮していた。

 俺も京都は初めて来たけど、本当に道が真っ直ぐだ。分かれ道も全部真っ直ぐ。全然曲がりくねっていない。



「Wow!! 古い建物デス……!」

「東本願寺ですね。1602年に創建された由緒あるお寺、世界最大の木造建築です」

「築400年なのに世界一bigなんデスカ……!? すごすぎマスっ、Amazing…!!」



 せっかくならと境内に入り、お参りをする。御影堂門、御影堂、阿弥陀堂はもちろん、手水舎の龍や鐘楼の鐘にも感激して、写真を撮りまくった。

 ずっとアメイジングとかジーザスとかクールとか言いまくっている。こんなに喜ばれると、俺まで嬉しくなってくるな。

 お参りを済ませて、改めて宿に向かうこと30分弱。地図によるとここら辺に……。



「えっと……あれか?」

「どれデスカ? 大きい建物しかありませんけど」

「その大きい建物みたいです」



 歴史のありそうな黄色い壁に、趣ある木造建築。屋根は瓦でできていて、とにかく大きい。



「『陽ノ國屋』……ここで合ってますね」

「Wow…こんな良い場所を予約してくれるナンテ……後でお礼を言いたいデス」



 完全に同意。絶対高いでしょ、ここ。

 コメットと顔を見合せ、恐る恐る入る。



「「ッ──?」」



 な……なんだ、今の感覚。見えない膜みたいな物に突っかかったような……?

 コメットも同じ違和感をもったのか、全身を触って頭にハテナを浮かべていた。

 それにしても……。



「静か、ですね」

「確かに、外の車の音がまったく聞こえマセン……」



 外界と遮断されたみたいに静かすぎる。どこからか川のせせらぎ、小鳥のさえずり、木々の擦れる音が聞こえてきて……。



「いらっしゃいませ。おこしやす、ようこそ」

「「ッ!?」」



 う……ぉっ……! び、びっくりした……! このおばあちゃん、いつからそこに……!?



「あ、その……予約をしていた者なんですが」

「はい。ツグミ様とコメット様ですね。ビリュウから伺っております」



 今、ビリュウさんのことを呼び捨てにした……? もしかして、知り合いなのか?



「ビリュウさんのこと知ってるんですか?」

「ええ、もちろん。ここ、昔から龍安の家が営んでいるんです。私も龍安の人間ですよ」



 そうなの!? ビリュウさん、言ってくれたらいいのに。



「ということは、女将さんも元魔法少女……?」

「はい。ここは魔法少女御用達で、外の世界と隔絶されています。思う存分、お寛ぎください」



 なるほど。魔法少女の村を囲っている結界と同じか。だから入った瞬間、変な違和感があったんだ。



「どうぞ奥へ。本日から1週間、お二人の貸切ですよ」

「か、貸切? いいんですか?」

「もちろんです。私どもも、お二人をおもてなしするのを楽しみにしていたんですから」



 コメットと顔を見合わせ、同時に頷く。



「そういう事なら」

「お言葉に甘えるデース!」

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