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Episode-147 『持っている同居人・超清純派女優の場合』


「はい、どうぞ~」


「うわぁ~~♪」


 紗凪ちゃんのその歓声を前にして思わず口元がにやける。

 今は夕食の時間。久しぶりの買い物、そして豊富過ぎる食材にテンションが上がった私はかなりの量の食材を買い込んだ。それを使って作った普段よりもだいぶ豪勢な夕飯が今テーブルの上に並んでいるのだ。

 特にオススメはなのは新鮮なお刺身の盛り合わせに厚切りのとんかつだね。ちなみにどちらも紗凪ちゃんの大好物なのです♪


「じゃあ、食べよっか」


「はい! いやぁ~、相変わらず夜さんのお料理は食べる前に美味しいのがわかりますね!」


「あははっ、ありがと♪ ちょ~っと作りすぎちゃった気もするけど…」


「いえっ、全然いけますよ。ただでさえ今日は色々あってお腹減ってますしね」


 そう言って、グッとガッツボーズをとる紗凪ちゃん。

 あ~、可愛い。ホント癒される~。

 頑張ってたくさん料理した元がもうとれた気分だ。


「そっか、よかった」


 そんな紗凪ちゃんにニコリと笑みを浮かべると、


「「いただきます」」


 私たちは二人一緒に手を合わせ、いつも通りに夕食を食べ始めたのだった。


 ***―――――


 私たちは毎日いろいろなことを話しながら夕食をとる。

 それはお互いの趣味嗜好の事だったり、ここに来る前の生活の事だったり、その日一日別行動していた時間にあったことだったり、他愛もない雑談だったりと色々だ。

 そして、今日も今日とて本当に美味しそうにご飯を食べる紗凪ちゃんにうっとりとしながら彼女の話を聞いていた私だったが、


「ほんでですね、これがまたメッチャ強いんですよ。うちも将棋に関してはこれでもそこそこの自信あったんですけどねぇ。完敗でしたわ」


「…そんなことがあったんだね~」


「はい。というか、もっかい言っちゃいますけどあの人の見た目のインパクト凄かったですよ。中学生みたいな見た目で胸だけはうちよかでかくて、それでいて夜さんよりも年上て。完全に百合神がノリノリでデザインしたのがわかりますわ」


「…へぇ~」


 私が食品売り場へと行っている時に紗凪ちゃんが遭遇したというキャラ強めの女性エキストラの話。

 それを聞いて、一瞬でピンときてしまった。というか、七生さんの言ってたこととドンピシャで一致している。

 …紗凪ちゃん、ほぼ間違いなくその人エキストラじゃなくて私たちと同じ境遇の人だよ。


 何気ない会話で紗凪ちゃんの方も七生さんの相方さんと遭遇していた事が発覚したのだ。そう例の『ものぐさ合法ロリ巨乳』さんである。

 というか百合丘さんは最後まで遭遇しない可能性も高い的なことを言っていたのに、初日にもう四人全員が遭遇しているじゃないですか…。どんだけ引きが強いんだ、私達は。


 その事実に苦笑を浮かべながら そこで私も『七生さんと会っていた事』と『実はその七生さんたちはエキストラとは違って同じ人間なんだよという事』を紗凪ちゃんに伝えようしたのだが、


「あっ、そういやそや。あと一人、ちょいと変わったエキストラの人に会ったんですよ」


「え?」


 …ん?


「これは服選びのときに会うたんですけどね、見た目はちょいとですけど夜さんに似ててクールでスラッとしたお姉さんなんですよ。で、その人に服選びのアドバイス貰おうとしたんですけど、最初は「えっ?」って何やこいつみたいな目で見られたんですけど、その後は困惑しながらも丁寧に色々と教えてくれたんですよ」


「…へぇ~」


 私の認識ではエキストラの人達は、とてつもなくこちらに協力的。それ故にアドバイスを求めた私達に一時とはいえどそんな反応を示すとは考えにくい。そして、紗凪ちゃんが言ったその容姿の人物は私も知っている。というかさっき会った。

 …あれれ? もしかして紗凪ちゃん、私よりも前に七生さんにも会ったたの?


 まさかに続くまさか。

 驚きのあまり紗凪ちゃんに話に対する返しも淡白になってしまっている。それほどの衝撃。


 ――つまり結局のところ何が言いたいかというと…。私の愛すべき同居人は、とんでもなく持っている・・・・・ということだ。


 うん! さすがは紗凪ちゃんだ!!


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