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café「R」〜料理とワインと、ちょっぴり恋愛!?〜  作者: 木村色吹 @yolu
第4章 café「R」〜料理覚書〜

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《第180話》炊飯器でリゾット

 莉子は疲れている。

 定休日だったのだが、仕込みで丸一日を費やしたからだ。


「繁盛はありがたいんですけどね……」


 言いつつ、炊飯器を開けるが、米もなにもない。


「炊いてなかったっけ」


 絶望しつつも、莉子は炊飯器に米を投入し、ふと考える。

 何を食べよう、と。


 今日は連藤が来ない日だ。

 自分しかいないのであれば、好きなものを食べればいいのだが、適当にすると、連藤のお小言がうるさい。


「なんにしよ……」


 そう言いつつも、研いだ1合の米に、水を300入れ、コンソメキューブとカットトマトのパックを1つ、玉ねぎの微塵切りを入れてから、適当に塩と胡椒をし、炊飯ボタンを押した。


「これで、多分、リゾットっぽいものができるはず」


 あとは冷凍の唐揚げでも食べようと、莉子はソファに腰をおろす。


「なんか、久々に座った気がする」


 それもそうだ。

 本当に休む暇なく、仕込みをしていたのである。

 立ちっぱなしはもちろん、歩き回ってもいたため、体が全く休めていない。


 お風呂の準備をしつつ、テレビをぼーーーと見てれば、炊飯器が鳴る。


「できたー!」


 蓋をひらき、混ぜてみるが、おこげがある。


「マジで? なんで、焦げるんだよ」


 ぐるぐるとかきまわし、味見をしつつ、問題ないと判断した莉子は、半分量を皿にもりつけた。

 オーブントースターで温めておいた冷凍の唐揚げをのせ、今日の夕飯は完成だ。


「あとは、ビールビール」


 ワインは一人では飲み干せないのが一番の難点だ。

 それに今日は12月となり、誰もが忙しい時期。

 莉子はビールと唐揚げ、トマトリゾットでのんびり晩酌だ。


「来月もまだ忙しいし……12月と1月ってあんまし、ゆっくりできなくてやだなぁ」


 莉子はぼやきながらも、おせちレシピに目をとおしている。

 今年も連藤の父の元へいく可能性がある。

 前は連藤主導だったため、今年は何品かでも手伝えたらという気持ちからだ。


「……食材も準備しなきゃな……年末年始って、本当に地味に忙しいわ……」


 そんな忙しい時間でも、そこそこ美味しいリゾットが食べられるのは、炊飯器のおかげだ。

 莉子は感謝しつつ、さらに、炊飯器で作れるおいしそうな料理がないか、調べていく。

もう、メニューのストックがありません

食べてみたい料理、好きな料理、嫌いな料理、なんでもいいです


教えてください( ´ ` )

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