安祥新年祭
年が明けて天文18年一月。
織田弾正忠家への新年の挨拶などが終わった中頃、俺は安祥城城下で祭りを開催した。
昨年は色々へこむ事が多かったのと、年末には親爺が清洲城を攻略して織田大和守家を滅ぼしたり、信長が結婚したりと良い事もあったので、悪い事を吹き飛ばしつつ、良い事を祝おうと考えた訳だ。
ちなみに俺は信長の婚姻の儀に参加していない。
というかさせて貰えなかった。
親爺も大分俺の事をわかってきたみたいだからな。その場にいて俺が大人しくしている筈がないってわかってたんだろう。
うん、その日はやけ酒あおって一日部屋でウダウダしてたからな。
相手が帰蝶『姫』という情報は、若干俺の心を慰めてくれた。知らずに来たのか、知っていて敢えて来たのか。道三なら後者っぽいけどな。政略結婚なら性別なんて関係ないだろ、みたいな感じで。
さておき、祭の話。
城下町全体を巨大な祭りの会場とし、様々な屋台を出店させた。
元々安祥城下に店を構えていた商人だけでなく、他の村や町に店を持つ商人、職人、料理人たち。寺社勢力に野武士連中。
客として招待したはずの、津島、熱田衆が店を出させて欲しいと言ってきたのには驚かされた。
蕎麦やうどん、焼き鳥や焼きおにぎり、中に梅干しなんかを埋め込んだ現代風のおにぎりの屋台などが並び、やっぱり食べ物屋が多い。
射的や輪投げなどの、前世のお祭りで当たり前にあったものも提案して、職人に造らせてそのまま屋台をやらせてみたりした。
設定された的に矢を放って、当てたら景品が貰えるタイプの射的は存在していたけど、おもちゃの矢で直接商品を狙わせるタイプのものは無かったので、かなり人気が出た。
鉄砲を普及させるために、おもちゃの鉄砲でも用意しようと思ったんだが、コルク銃は流石に作れなかったので、小さな弓矢で妥協した形だ。勿論、鏃は無く、布を丸めたものが先端にはついている安全設計だ。
屋台には、最近(と言ってもこの二年くらいだが)うちの領地で流行っている、天ぷら屋、揚げ物屋が多い。
天ぷらはいつの間にか、菜種油を使用するものも出回るようになっていた。
特に健康を害したという話を聞かない。
あの時俺の中で鳴り響いた警鐘はなんだったんだろうな?
天然の椎茸を山の中で見つけた時に鳴り響いた警鐘と同じだったんだけどなぁ。
ちなみに、その椎茸は実は椎茸ではなく、椎茸によく似た毒キノコ、ツキヨタケだった。
だから信用したんだが……?
まぁ、菜種油に毒性が無くても、油の摂り過ぎは健康を害してしまうから、その辺りは注意をしているけどな。
そのお陰もあってか、今回のお祭りのような特別な時に食べる料理、という印象ができあがった。
飲食店でも天ぷらや揚げ物を出す所はそれなりの高級店だけらしいからな。
昔よりは手軽に買えるようになったとは言え、まだまだ油は高級品だからな。
「それでは皆様、お待たせいたしました! これより、安祥富籤抽選会を行います!!」
安祥城周辺の、空堀地帯を利用して作られた舞台のうえで、司会を任せた義次改め吉次が声を張り上げている。
富籤、前世で言うところの宝くじは、この時代には存在していなかった。
ひょっとしたら、どこかの商人町や寺社で行われていたかもしれないけど、少なくとも全国的には普及していなかったようなので、ルールとかは俺が好きに作った。
まぁ、貨幣経済が浸透していないところだと、まともな儲けは出ないだろうからな。仕方ない。
木板に当選番号と安祥家の家紋を焼き印したものが富籤の引換券。
一枚一文(約100円)で販売。当選金は一等が百貫文(約一千万円)。二等が十貫文。三等が一貫文。
前世の宝くじに比べるとショボイが、まぁ販売数が少ないからな。
ちなみに当選番号は七桁。一等は一人、二等は七人、三等は十二人だ。
下一桁が当たった人間には1文渡す事になっている。
ちなみに零はこの時代でも普通に存在していたので、富籤に使用される数字は十個だ。
一等の金額の大きさや、二等、三等の当選人数の多さから、他の家臣は大判振る舞いし過ぎだろうとか考えていたみたいだけど、確率計算ができる吉次は、俺を悪鬼羅刹でも見るかのような目で見ていた。
ちなみに桁数や二等、三等の当選人数は縁起物の数字として適当に決めた。
富籤は、年末年始の運試し、と称して十二月の一ヶ月間で販売。かなりの数がはけた。
それこそ、一等、二等、三等の当選者が全て出ても、屁でもないくらいの収入だ。
材料費を引いても相当な利益になった。
富籤の抽選方法は、前世とほぼ同じ。数字の書かれたルーレットを回して、矢を射るやり方だ。
矢を射るのは今回は記念すべき一回目という事で俺。
富籤は毎年やる予定なので、今後は寺社勢力で持ち回りでやって貰う予定だ。
矢が放たれるたびに、観客から悲喜交々の喚声が上がる。
かなりの盛り上がりだ。富籤は成功だな。
「引き換えは安祥城城下町にある、安祥家公認銭替所にて行っております! 引き換え期限は今年の水無月いっぱいです!」
富籤の抽選会は大盛り上がりで終わった。
一等当選者も出たようだし、良かった。誰も出なければ、家臣の中から適当に当選者を出す予定だったからな。
初回から一等当選者なし、とか盛り下がりの原因になってしまうし。
事前に注意してあったので、大っぴらには公表していないらしく、誰が当選者かはわからなかった。
津島や熱田の人間も富籤の絡繰りに気付いたらしく、是非自分達もやりたいと言って来た。
あとで親爺も交えて詳しい話をしましょう、と言ってその場は流しておいた。
尾張でも販売されるようになれば利益は更に大きくなるし、年末だけでなく、季節ごとに富籤を販売する事もできるようになるかもしれない。
富籤抽選会の他は、チーム対抗戦の綱引き対決、個人戦の相撲大会。
そして一番盛り上がったのは、武術トーナメントだ。
天下一武術会と題されたこの大会は、長槍、短槍、薙刀、大刀、小太刀を用いての武術大会だ。
ちなみに武器は竹に布を巻いたもので、長さや太さを統一した、大会側が用意したものを使用する。
素手もグローブのようなものを用意しようと思ったが、本気の投げ技や関節技を使用されるとまずいので、禁止とした。
俺の家臣は勿論、招待した武将達がこぞって参加を表明したので物凄い人数になった。
流石に時間が足りないので、十六人に絞る事にして、予選は腕相撲を行わせた。
ちなみに、これらの対決系は全部賭けの対象になっている。
ほっといても野良賭博が行われるので、安祥家が主催になってきちんと利益を回収する。
親対子の賭博ならともかく、胴元は場を提供するだけの配当金制なら損する事はないからな。
さて、この試合の一番の注目は、中条常隆と柳生宗厳の対決だろう。
二人共本戦に残ってくれたので、決勝で当たるように組み合わせを操作する。
ちなみに俺は審判だ。
怪我をされても困るので、真剣ならば致命傷だ、と判断された一撃が加えられた時、即座に試合を止める人間が必要だからな。
勿論きちんと理由を説明するが、頭に血の上った腕自慢を多少強引にでも納得させられるのは、立場的な観点から言っても俺くらいだろうからな。
しかし、事前の予想を覆す者が現れた。
頭巾で顔を隠した長身の剣士で、登録名は虎頭巾。
ただ、六尺近い身長の持ち主なんてそうそういないし、使う剣術は中条流。
おまけに、観客に混じった安祥城の女房衆から、
「「「広さまー!!」」」
なんて黄色い声援を浴びていたらその正体は丸わかりだ。
誰か止めろよ。一回戦が始まるまで気付かなかった俺も俺だけどさ。
考えてみれば、長身で武術に長けた美形、なんてもろにヅカ系の男役だよな。
一回戦では、俺の家臣でも随一の猛将である碧海準行を瞬殺。
二回戦では、信時の家臣になっている、福釜松平家当主、松平親次を秒殺。
どちらも長槍を選択していたが、リーチの差をものともしない戦いっぷりは見事だった。
力強さよりも華麗さを感じるその動きで、元々ファンだった女房衆だけでなく、女性の観客の心を見事に掴んでしまった。
そして三回戦――準決勝――は宗厳が相手。
「誰かはわからねぇが相当な使い手。ふふ、日ノ本は広いな。これほどの手練れが知られずに埋もれているのだから」
それは俺もそう思うが、本当にその正体がわかっていないっぽい宗厳に、父である家厳が額を抑えて苦い表情を浮かべている。
あいつは当分、中隊長以上にはなれないな。
虎頭巾はかつて俺にそうしたように、腹の手前で構えたのち、宗厳目がけて突いて出た。
ちなみに準行は突きを避け切れずに瞬殺。親次は突きこそ回避したものの、俺の時と同じように片手での横薙ぎに連絡されて、敗北した。
「二度も見た手が通用するか!」
突きを回避した宗厳は、横薙ぎに対応するために、瞬時に大刀を逆手に握り変え、顔の横に掲げた。
しかし、虎頭巾はそれを見て反応したのか、あるいは元々読んでいたのか、突いた体を素早く引いた。
「なにっ!?」
あー、あれは俺が適当に教えた技の一つだな。
できるようになってたのか。幕末の天才剣士も形無しだな。
「ぐふぅぅ!?」
一撃目に続いて即座に放たれた二発目の突きを回避できず、宗厳は腹部に直撃を受ける。
「それまで! 胴、あり!」
俺が宣言して、虎頭巾側の手旗を上げると、歓声が沸き起こった。
「ぐ……まさか連続の突きとは……。しかし、中条流にあのような技は……いや、よそう。負けた側が何を言っても言い訳にしかならねぇ」
舞台から去って行く虎頭巾の背中を見つめて、ゆっくりと立ち上がった宗厳が呟く。
「本当に、日ノ本は広いな……」
どこか晴れ晴れとした表情で呟いた。
あいつ、まさか本当に虎頭巾の正体に気付いてないのか……?
そして決勝戦。
虎頭巾の相手は順当に勝ち上がった中条常隆。
準決勝では柴田勝家を華麗な剣技で瞬殺。若い女性のファンが多い虎頭巾に対し、こちらは男性からの支持を得ている。
「お強くなられましたな。しかしそれ故に、本気でかかる事をお許しください」
「もとより、覚悟で」
流石に剣術の師匠だけあり、常隆は虎頭巾の正体に気付いているか。
「ではこれより、天下一武術会、決勝戦を執り行う。双方、悔い無きよう、全力を尽くせ! 構えて!」
俺の言葉に二人が構える。
そこで、会場がざわついた。
虎頭巾は腹の前で順手に構える、これまで通りの構え。恐らく、初手は突き。
俺が教えたのは三段突きだからな。二連続までしか宗厳戦で見せていない以上、決まる可能性は十分にある。
対して、常隆は袋竹刀を水平に寝かせ、切先を背後に回す構えだ。
これまで、胸の前で順手に構えるオーソドックスなものだっただけに、観客が怪訝に思うのも当然だな。
俺はこの時点で常隆の狙いに気付いた。
何故なら常隆の放とうとしている技も、俺が教えたものだからだ。
「はじめ!」
そして俺が手旗を振り下ろすと同時に、強く踏み込む音が会場に響き、続いて、乾いた音が轟いた。
「それまで! 脛、あり!」
俺は常隆の手旗を掲げて宣言する。虎頭巾は、左足を払われて転倒。膝をついた態勢で呆然としている。
観客もみな無言。
あまりの神速っぷりに、誰も反応できないのだ。
「中条流、脛斬り」
片手で短槍を振り抜いた姿勢のまま常隆が呟くと、ようやっと拍手が起こり、次いで歓声が上がった。
ドヤ顔してるけど、それ俺が教えた未来の技なんだよな……まぁいいけど。
間合いの長い武器で踏み込みながら、片手のみで振るうため、その射程距離は非常に長い。
これに常隆の技術と身体能力が合わさって、見る者の多くが目で追う事さえできない、神速の剣技となった訳だな。
当然、真剣で脛を撫でられたら、片足が飛ぶから、致命傷と考えていいただろう。
ただまぁ、戦場で使える技術でないのは確かだ。
それでも、俺のうろ覚えの記憶でしかない適当な技を、聞いただけでここまでしっかり使いこなせるようになっているなんてな。
この時代の達人の凄さを、改めて実感させられたな。
こうして、俺が開催した安祥新年祭は大盛況のうちに幕を閉じた。
「良い催し物であった」
祭が終わり、片付けが始まっている中、俺は信長と会っていた。
その傍には、聡明な雰囲気を醸し出す、気の強そうな美少女がいる。笑顔を浮かべてるが、なんか怖い空気も漂っているな。
彼女は昨年末、信長に嫁いできた帰蝶姫だ。
どこからどう見ても女性にしか見えないが……。
「お褒めにあずかり光栄の至り。それと、改めてご挨拶をさせていただきます。帰蝶様。安祥家当主であり、三郎信長様の兄である、安祥三河守五郎太夫長広と申します」
「これはご丁寧に義兄上様。斎藤利政の娘であり、三郎信長の妻、帰蝶と申します」
「それで? 三郎? 其方の事は知られておるのか? それとも、帰蝶様も其方と同じで……」
「知られておる」
挨拶を済ませたのち、俺が信長に尋ねると、食い気味に答えた。
「蝮殿はそれを知りながら、娘をよこした」
どうやら帰蝶はきちんと女性のようだ。
しかし、予想していたとは言え、信長が女性であると知りながらって、あらためて凄いな。
政略結婚だから気にしないという割り切り方なのか、それとも、弱みを握ったつもりなのか。
……まさかとは思うが、女性のところに嫁を出せば、大事な娘が穢れを知らないまま、とか思ってないよね。
ちなみに斎藤道三は、年明けすぐに出家して、道三を号するようになった。
これで会話の中でも道三と呼べる。むしろ、最新情報を取得している事を暗に自慢できるぜ。
古居なんかは「どこかで聞いたような……」なんて言ってたな。
こっちをチラチラ見ていたから、何か勘づいているかもしれない。
まぁ、だったとしても、転生者だなんてわかる訳がないから別に良いんだけどな。
詰問されたらそういう夢を見た、で押し通そう。
予知夢、とか騒がれても、能動的に見る事はできないと言っておけば、過剰に期待されずに済むだろう。
あー、もっと早いうちに予知夢をカミングアウトしておけば良かったか?
流石に今からだと、細かい部分どころか、大きなイベントも大分変ってるみたいだからな。
ドヤ顔で予知してもその通りにならなかったり、そもそも発生しない可能性があるからな。
「ご安心めされよ、義兄上様。斎藤家でその事を知っているのは、父と妾だけでありますゆえ」
などと口元を隠してこちらに流し目を送る帰蝶は、ひどく色気があった。
於大といい帰蝶といい、嫡男の正室は歳不相応の色気を備えている法則でもあるのかね?
「それで、三郎。夫婦仲はどうなのだ? 本人を前にして言うのもあれだが、あの斎藤道三の娘だろう? 其方がうつけであったら刺し殺せ、とか言われて、短刀を貰ってたりしないか?」
俺の言葉に夫婦そろって驚愕の表情を浮かべる。
「うぬぬ、さすが兄上」
「慧眼恐れ入りまする。なるほど。これは婿様の正体を見抜く訳ですね」
あのエピソードは有名だからなぁ。やっぱり言われてたか。
「本当にそのような事を言われていたのか? まぁ、三郎も知っておるという事は、話したという事であるから、多少は信用しても良いのか?」
「それは間違いなく、義兄上様。妾は婿様の足りない部分を補わせていただきとう存じます」
「というと?」
「謀と詳細な説明」
「至らぬ弟だがよろしく頼む」
「おい兄上」
帰蝶の言葉に、即座に俺が頭を下げたので、信長が半眼で抗議した。
それを見て、ころころと笑う帰蝶。
いや、だってお前。
お前の正体を知っていて、おまけにお前の事を理解していて、そのうえお前の味方であり、常に近くに居られるなんて、これ以上ないくらい頼もしい味方じゃないか。
頭くらい下げるよ。
「ところで兄上、この催しでいったいいくら儲けた?」
「詳しくは話せぬが、まぁそれなりに」
「金額はかまわぬ。儲けの仕組みを詳しく話せ」
「何を企む?」
聞きながらも、顔がにやけるのが抑えられない。
この時期に金を稼ぐ方法を教えろなんて、信長の目的は一つしかないからな。
「決まっておろう。元服し、妻も娶った。尾張の政治を任せられる割合も増えておる。ゆえに、かねてから計画していた種子島の大量購入に踏み切るのだ。近江の国友村という鍛冶集団が種子島の生産に成功したと言うからな。とりあえず五百丁を注文しておいた」
「また豪快に金を使うな。だが、良い着眼点だ。儂も昨年から使者を遣わせておるでな」
「む、兄上も国友村に!?」
「いやいや。このような新兵器は、多少であっても先に使い始めた者に一日の長が生じる」
言って俺はにやりと笑った。
信長が、緊張した面持ちで喉を鳴らす。
帰蝶は、ちょっと読めないな。どこか楽しそうか?
「種子島を本場より持ち帰り研究した者、根来衆は津田算長の下へだ」
可能であれば鉄砲の購入契約だけじゃなく、鉄砲鍛冶職人を連れて来たい。
それに、根来や近くの雑賀衆から鉄砲遣いを引き抜けないか、とも考えた。
勿体ぶらずに言えば、雑賀孫一だな。
今はまだ織田家と雑賀衆は不仲じゃないからな。金さえ払えば十分可能だろう。
ただ、雑賀衆の多くは一向宗門徒で、根来衆はそこと敵対関係にある真言宗だ。
そのあたりで対立なんかが起こらないといいけど。
「なるほど。自領で生産が可能になれば安くすむな」
「ああ、おまけに根来や国友村が敵に取り込まれた時、鉄砲の供給が断たれる心配がなくなる」
「……兄上、無理を承知で申し上げるが……」
「鉄砲の生産が可能になったら、詳細は織田弾正忠家にも伝える。あとは父上に聞け」
「かたじけない」
俺がそう約束すると、信長が頭をさげ、続いて帰蝶も頭を下げた。
鉄砲の量産と大量配備はこれから重要になるからな。
信長と戦をするつもりならともかく、生産方法や運用方法の情報の共有化をする事は大事だ。
いよいよ鉄砲の配備が進む。
勿論、すぐには数が揃わないだろうし、数が揃わないとまともな効果は期待できないだろうけど。
できれば、次に今川家が攻めて来る前には、まとまった数が欲しいな。
以前に品種改良されていない菜種油の危険性について書きましたが、その時に色々と意見をいただきました。
改めて調べてみましたところ、ラットの実験結果のみ。しかもラットは、菜種油に限らず、殆どの食糧油で心臓が壊死してしまうそうです。
アメリカでは危険視されていた+江戸時代には食用には使われていなかった、そして上記の実験結果が存在する、という記述で作者が勘違いしてしまったようです。
「危険が無いとは言い切れないが、摂り過ぎなければ問題ない。摂り過ぎた場合、生活習慣病に罹る可能性がどのみち高い」が拙作における、品種改良をされていない菜種油の性質とさせていただきます。ご了承ください。
この時代に使われていた漢数字の零は、〇「まる」だったそうです。
アラビア数字が入って来ていないのにこの表記、言葉は不思議ですね。
ちなみに中国では空白で零を表現していたそうです。




