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◇156◇山へと柴刈りに
有名な前振り。
昔々、あるところにいたおじいさん。
山へと柴刈りに行きました。
火にくべる薪の役目をする、小枝をさがして。山を歩きまわったおじいさんですが、きょうはその小枝がさっぱりみつかりません。
そのうち、みつかるさと、たかをくくっていたおじいさんですが。
歩いても歩いても、山を登っても、降りても。
ろくに小枝はみつかりませんでした。
これには、温厚なおじいさんも、ついに腹を立ててしまいます。
ちなみに、これは昔話です——ムカっ! 柴無し!!
おばあさんが洗濯できるほど、綺麗な川だと?!




