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キャサリン編 推測するのも無理

『人間としての旬を何歳だと考えるか』


は、<個人的な価値観>としてなら好きにすればいいさ。それを一方的に『考えるな!』なんて押し付けるのは、


『内心の自由に反する』


だろうから。しかしそれは翻って、


『自分の個人的な価値観を他人に押し付けようとするのも内心の自由に反する』


ってのはわきまえておかなきゃいけないと思う。


『自分ばかりが権利を守られるべき』


なんてのは社会で通用しない。それが通用すると考えているのは『自分にとって都合のいい部分しか見ない人間だけ』なんだ。


まあそれはそれとして、サディマには申し訳ないがキャサリンへの<恋心>については取り敢えず自重してもらうしかない。キャサリンの方から彼に対してアプローチを掛けるのならまだしも、たぶん彼女はそんなことしないだろう。


とはいえ将来にわたってキャサリンが変わらないという確証があるわけでないのも事実。もしかすると、『子孫を残したい』的な気持ちが芽生える可能性だってゼロじゃないかもしれない。だからこそサディマには結論を急がないでほしいと思う。


なお、彼も惑星探査チームの一員だったということは、シモーヌとレックスやメイガスとディルアのようにチームの中でパートナーを作って<降り立った地での定着>を目指すのも役目だったはずだが、彼はパートナー候補の女性とは非常にドライな関係だったとシモーヌ達から聞いた。今回のサディマのように新たに顕現した者に対処するために予備知識として得たものだ。


もっとも『複数のデータ世界が同時に存在している』のが確認された以上、その情報 自体がどこまで正確かは保証されないが。


とはいえそれぞれの人となりについてはそこまで差異はないはずなのである程度の参考にはなると思う。


『キャサリンに一目惚れした』ことを『初めての経験だ』的に言っていたのについても、どうやら確かに恋愛方面については疎い部分もあると窺わせる事前情報からも『なるほど』と思わされたりもする。


その一方で<一目惚れ>というのは自覚した 当人でさえその気持ちがどこまで強いものなのか深いものなのか判断がつかないことが多いとも聞く。俺自身は一目惚れというものがあまりピンと来ない性質だから余計に彼の気持ちがどうなのかが推測するのも無理だと思う。


だからこそ時間をかけて確かめさせてもらいたいと思うんだ。キャサリン自身のことも見守っていかなきゃいけないし。


この二人の出会いがどうなっていくのか。



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