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未来編 内面が見えてくるにしたがって

<身勝手な人間>であっても取り敢えずは社交辞令的にある程度の折り合いはつけようと俺も思うよ。でもあくまで<社交辞令の範囲>だけだ。それ以上親しくしたいとは思わない。


その一方で、面と向かって当人の振る舞いを批判することもしようとは思わない。あまりに目に余るようなら『つい』ということもあるにせよ積極的にこちらから望んでというのはしたくないしする価値さえないと思う。


だからこそ俺達は<自分の子供>や<自分の身内>については、


『身勝手な人間ではいてほしくない』


と感じるんだよ。そういう振る舞いをして周りから疎まれるような人間ではいてほしくないんだ。ゆえに<口出し>もする。するが、そもそも子供の頃にちゃんと<手本>を示して真似してもらうようにすれば問題ないはずなんだよな。


<大人達が無自覚にしている身勝手な振る舞い>


を見た子供が真似しているからこそ、


<子供の身勝手な振る舞い>


が目に付くんだろうし。


『自分の身勝手な振る舞いは自覚できないが自分以外の人間の身勝手な振る舞いは目に付く』


なんてのも珍しい話じゃないだろう? それが<大人の身勝手な振る舞いの真似>でしかなくても。


そしてそういう『身勝手な振る舞いを当たり前だと思ってる』のは当人の内面からくるものだ。


『見た目が好みで最初は好意的に思えてもそういう内面が見えてくるにしたがって気持ちが冷めていく』


のは本当にありふれた話なんじゃないか? 俺も<身勝手な振る舞い>が見えた時には、


『ああ、この人はこういう人なんだな』


と冷めた目で見てしまうよ。どんなに見た目が好みであってもそれを上回るマイナス面があれば好意を持ち続けることはできない。だったら自分は気を付けなきゃと思うし自分の子供達にも、


『そういうのは結局のところ自分にとってマイナスにしかならない』


と分かってもらいたいと思う。だいたい、


『足を広げて席に座るのが男らしい』


だとか、俺自身が男だからこそ意味が分からない。そんなことで表せる<男らしさ>ってなんだ? それは<男らしさ>じゃなく、


<ただのイキリ>


としか感じないんだがなあ。


そう言えば、これも地球人社会で暮らしてた頃にあったんだが、


『あるアニメの登場人物が最初は愛らしい見た目もあって話題になってたがあまりに短絡的で身勝手な振る舞いをすることで批判を浴びるようになっていった』


なんてこともあったよ。これもつまり、


『最初は見た目で可愛いと思ったが当人の内面に基づく振る舞いを見るうちに冷めていった』


典型だと思う。



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