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メイフェア編 本当に心強い

だからこそ、地球には決して存在しなかった、生物が存在する他の惑星でも確認がされなかった、非常に特殊な様々な生物が存在するここでレックス達がいることは本当に心強い。


そういう存在とどう察していけばいいのかの指標が得られるように感じる。


もちろんレックス達にもすべてが分かるわけじゃないものの、任せっきりというわけにはいかないものの、それでも心強いことには変わりない。


それに『任せっきり』というのは怠惰で無責任そのものだしな。そういうのが許されるのは幼い子供のうちだけだ。それなりの年齢になると自分で考えて判断して決断することが求められるし必要になってくる。地球人社会じゃそれすら放棄して怠惰に生きることもできてしまうものの、そういうのはあくまで、


<ごく限られた特別な体制の中での話>


だしな。


<メイトギアのような極めて高度なセーフティネットそのものを構成するロボットが充実している社会での話>


なんだ。


<どんな怠惰な主人であっても一切の不満を持つことなくひたすら献身的に支えてくれるロボット>


がいて初めて成立するものなんだよ。同じ人間に負担を一方的に押し付けてたら早々に破綻するしな。人間には<心>や<感情>があるから。心や感情を持つ人間は一方的に負担を押し付けられることに長く耐えられない。まあ精々、


<自分の子供が成人するまでの期間>


が関の山か。それすら耐えられないというのも珍しくない。俺だっていい年をした、見た目にも自分と大して変わらない我が子に一方的に負担を押し付けられていい気はしないという予感はあるわけで。


『俺の一方的な身勝手で本人に断りなく勝手にこの世に送り出した』


という事実があればこそ赤の他人が一方的に負担を押し付けてくることに比べればまだ耐えられる気もしないでもないが、さすがに無制限というわけにもいかない。『親の愛は無限』みたいなことを言われたりもするものの、いやいやそんなのはただ『いい格好してるだけ』だからな? 


『それを発揮できる人間も極稀に存在する可能性は否定できない』


というだけでしかないからな? 少なくとも俺には無理だ。だからこそ、やれるうちにやれるだけのことをしておくんだよ。後になって責任を問われても困るし。それと同じことがレックス達にもできるのが分かる。ゆえの安心感。


同時にそれは、<何もかも一方的に押し付けることはできないという実感>でもある。


レックス達にだけ任せきりにして自分達は楽をするわけにはいかないさ。



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