登場人物(第一章終了まで)
――――リーシェライト家――――
●ソフィア・リーシェライト
本作の主人公。月光のように輝く銀髪が特徴的な美少女。孤児院育ちで10歳の時当時白の国公爵の息子であったエンディミオンに見初められ屋敷のメイドとして雇われる。その後屋敷や近くの町での評判もよく健気に働く毎日を送っていたが14歳の時にエンディミオンから告白されて身分が釣り合わないと断るも彼の猛アタックの末晴れて恋人になる。
その後、エンディミオンの子を授かったことを知り、結婚の準備をアンドラダイト公爵と共に進めていたのだが白の国国王に目を付けられその策略により拉致されそうになるも自らが持っている固有魔法"時間制御"にて辛くも逃亡に成功。その後約1年間お腹に子供を宿したまま逃亡生活を続けるも風の国へ国外逃亡を計ろうとした際国王軍に見つかってしまい襲撃を受け最後はお腹の子供の無事を願いながらついに倒れてしまった。
ちなみにエンディミオンに裏切られたと思い込んでいた彼女だったが最後のその時まで彼を愛する気持ちは消えなかった。
実は古代に各国全てを統括していた古代王国皇帝の末裔。銀の髪の毛と時間制御魔法は王家の血筋の証拠で未だにその力を狙う者が多いため、彼女が育った孤児院の院長によって巧妙に秘匿されていた。彼女がどの程度時間制御を使いこなしていたかは不明。
伝承では古代皇帝は時間を遡ったり、時間を跳躍して作物を一瞬で成熟させる等をしていららしい。
孤児院では農作物を育てるのが趣味でたまたま犬が畑に糞をし、その部分の作物の成長が早かったことを知り新農法として研究を進め後にエンディミオンに伝えている。
●浅木 祐二
26歳の冴えないフリーターの男。親の借金のかたにマフィアに命がけのギャンブルをさせられて巧妙なイカサマであと一歩の所まで勝利するも最後でボロ負けしてしまいコンクリ詰めにされて東京湾へ沈められその生涯を終えた……はずが気が付けばソフィアの体に憑依していた。性格はかなり適当でガサツ。そして厨二病。引き篭もり癖が強い。
リオンとアリシアを産んでからは二人を溺愛し不自由ない生活をさせてあげようと奮闘している。山での生活時には一人で小屋を建てたり、鉄工所を作成して銃や農業器具、蒸気機関などを開発するなどトンでもチートだったが本来浅木本人にはそれらの知識は予備知識程度でしかなく、開発に至ったのはソフィア・リーシェライトの頭脳の恩恵。また憑依特典なのか体力が若干常人と比べて上がっている。
その常識外れ振りと強烈な厨二病ぶりからなにかと子供二人からは呆れられているが、自分たちを誰よりも愛してくれる存在として強く慕われている。ベラストニアの戦争の際リオンとアリシアの危機にソフィア・リーシェライトの記憶と一時的にリンク状態となり時間制御に目覚める。
ただし浅木の時間制御はソフィア本来の魂ではないせいなのか加速と減速しか実質使用できない。ただし本人は狂喜乱舞してますます厨二病が加速してしまった。
余談だが浅木の父が多額の借金をして研究の末に開発したものは"アサギ・サーベル"と命名した柄から1m程の細長い光が刃状に出現し、それに触れたあらゆる物を高温で溶解させてしまう兵器。
●リオン・リーシェライト
ソフィアの息子で双子の兄。ふわふわの金髪とソフィア譲りの深緑色の瞳が特徴。顔はエンディミオンと目の色以外は瓜二つ。性格は穏かでやさしく面倒見がいい。ただ、身内や友達に危害を加えるものに対しては激しい怒りを見せる。その容姿とやさしい性格から幼少期から多数の女性に好意を寄せられているがまだ恋愛には目覚めていないのかよく分かってない模様。ただ、たまたま知ってしまった母の悲恋によりあまりいい気はしていない。幼い頃から妹のアリシアと山を駆け巡っていたため体力は同年代の子供と比べると少しある方。
ソフィアが暇つぶしに算数や理科の勉強を教えていたが飲み込みが非常に早く応用力も優れいてるため後にソフィアから現代にいたなら特待生待遇で有名私立をパス出来るのでは?と評価されている。ちなみにこの時調子に乗って尺度を間違えたソフィアによって5歳段階で現代小学校の全課程(偏りあり)、9歳で現代中学校の全課程(激しい偏りあり)を既に収めている。
自分達兄妹や母を捨てた(と思い込んでいる)エンディミオンに対しては激しく憎んでおり自分とアリシアの氷魔法がエンディミオンの遺伝と知るとそれ以降嫌悪し使用を固く禁じた。魔法に関してはソフィアの血が強いのか9歳の時に時間制御にも目覚めて実質二つの魔法が満足に使用出来るのはリオンのみ。リオンの時間制御はソフィアのものより完成されたもので完全に時を止めることが出来る。
また、氷魔法に関してもそこそこ使えるが才能はアリシアの70%程とやや劣る。
●アリシア・リーシェライト
ソフィアの娘で双子の妹。月のように輝く銀髪が特徴的でエンディミオン譲りの黄金の瞳以外はソフィアと瓜二つ。性格は臆病でやや人見知りが激しい。幼い頃から常にリオンと一緒で頼れる兄として、また自分の半身のような存在として慕っている。容姿が幼い頃のソフィア同様絶世の美少女であることから通っていた教会内でも狙っていた男子は多かった。
恋愛については戦場で命がけで自分を守る兄の背中を見て恋心に目覚めるも未だ自覚は無い模様。
リオン同様非常に頭が良く教会での成績は常に主席だった。一番安心できる時はソフィアの胸に抱かれた時で、しばしば夜にベットを抜け出してソフィアのベットに潜り込む癖がある。ただしその場合彼女も朝までソフィアの抱き枕代わりにされてしまう。
非常に臆病な性格だがベラストニア戦争時に兄リオンが白の国兵に殺されそうになると暴走して兵を倒す、兄と共にドラゴンへ立ち向うなど家族に関することでは勇敢な性格に変わる。エンディミオンに関してはもう父親などいなかったと思うようにしている。
その代わり、最後の寄る辺であるソフィアには凄まじい依存心があり見捨てられないように常に主席でなくてはいけない、常にいい子でなければいけないという思い込みが強い。
魔法に関してはエンディミオンの血が強く氷魔法に関してはまだ未成熟ではあるが父の才に引けを取らない。彼女が好んで形成する氷の剣だがその形成難易度は氷の矢の5倍、氷の槍の3倍。さらには氷の剣の柄や刀身には綺麗な細工や紋様が刻まれている。
時間制御に関しては兄程強く引き継げなかったが緊急時には知らず知らずに使っている模様。その際に使うのはソフィアのように不完全な加速、減速ではなく正真正銘の加速魔法と減速魔法。
――――銀の国――――
●エンディミオン・リ・アンドラダイト
リオンとアリシアの父でおそらく今作品もっとも不幸な人。フワフワの金髪と意志の強そうな黄金の瞳、美形としか形容のしようがない整った容姿。元白の国公爵アンドラダイト家の一人息子で氷の属性魔法を唯一司る。11歳の時初めてソフィアを見かけて一目惚れしてしまう。
彼女を自分の屋敷に雇ってからは積極的に話をかけソフィアの外見だけでなく内面にも惚れて行き14歳の時の告白から半年間の猛アタック末晴れて恋人となる。ちなみに告白を始めて断られた夜は泣きながら部屋中を冷凍庫にしていたらしい。
ソフィアに対する愛情は凄まじく恋人となった後は常に彼女と添い寝し、よく屋敷の庭に出てはソフィア手作りのサンドウィッチを食べさせあったり、しばらく王都へ行かなければ行けない時は強引にソフィアも連れて行こうとして公爵に叱られたり、ソフィアと会えない日々は彼女の氷の像を作り出して寂しい気持ちを慰めていたほど。
ソフィアが国王の策略により居なくなってからはまるで魂の抜けた人形の様になってしまい彼女の死亡報告を聞いてからは絶望が怒りへと切り替わり優しかった表情が姉同然の専属メイドセリアですら畏れるほどの憎しみの表情に切り替わり以降目つきが鋭くなっている。
魔力についても当初は一度に氷の矢を50本作り出すのがやっとだったが憎しみと怒りに目覚めてからは一度に3万本の氷の矢を作り出し、100体もの全長30mの氷の巨人兵を作り出して自由に動かし、千人もの人間を一瞬で氷付けにする冷気を出す等々…とんでもない人外魔境へと変貌してしまった。
ちなみに氷の属性を使えるものはアンドラダイト家の者のみでエンディミオンの父が死んだ今唯一使えると言われているのは彼のみ。
その圧倒的な攻撃力と薄ら笑いながら白の国の兵を葬る姿から白の国からは"鮮血のエンディミオン"のあだ名で知られている。現在はソフィアの理想を引き継ぎ銀の国の王として善政を敷き、自国民だけでなく風の国の民からも良き王として認められている。
ただ、妃と後継者に関しては配下がしゃべった瞬間鋭くにらまれるので未だ誰も切り出せないでいる。
●セリア
アンドラダイト家のメイドでエンディミオンの専属。艶のある綺麗な金髪と碧眼が特徴的な女性。幼い頃からエンディミオンの面倒を見てきたため彼の姉のような存在。メイドの仕事である料理、洗濯、掃除、裁縫、書類整理そのどれもが一級品でありソフィアより遥かに家事スキルは高い。さらには近接戦闘、遠距離戦闘、暗殺術、諜報などマルチスキルを所有。
ソフィアをまるで妹かのように可愛がっておりエンディミオンがソフィアにフられ続けていた間は『私を倒してからソフィアちゃんを持って行きなさい』と彼に修行をつけながらソフィアに相応しい男に調教していたらしい。
ソフィアが逃亡してからは身を削るように必死で行方の捜索をしていたがあと一歩で間に合わず彼女を見殺しにしてしまい、自分を酷く責めている。現在は銀の国のエンディミオンの相談役として忙しい毎日を送っている。
●アンドラダイト公爵
エンディミオンの父であり元白の国の公爵。ソフィアの身請け当初から彼女をいたく気に入っており是非ともソフィアとエンディミオンの子供を抱きたいとぼやいていた。ソフィア死亡後は気が狂ったように白の国兵を次々と打ち倒し、最後は全身矢に貫かれながら一人でも多くの白の国兵を道連れにその生涯を終えた。
●アンドラダイト婦人
エンディミオンの母であり、公爵と同じくソフィアを非常に気に入っておりソフィアにエンディミオンの子が宿ったと知るとあまりの嬉しさに知り合いの婦人を集めて大規模パーティを開いてエンディミオンも公爵も困らせるほど。ソフィアの死亡報告を聞いてからは精神を病み未だ床に伏せっている。
――――風の国――――
●エリベルト君
リオンの教会での友達。性格はおっちょこちょい。茶髪が特徴的。アリシアに気がある。
実家のハーブ店で両親と姉のリリアーヌと穏かに過ごしていた。
●リリアーヌ
エリベルトの姉で年齢は16歳。儚い感じの茶髪美少女。性格も器量もよくソフィア(アサギ)曰く『自分が前世体であれば初めてあった瞬間告白しているだろう』とのこと。
アーグルに陵辱されてからは気を病んでいたが最近ようやくフェステバルにも顔を出せるほどにまで回復した。
●シスター
リオンとアリシアが通っている教会のシスター。子供達に無償で勉強を教えたり食事を配給するなどシスターの仕事を真面目に全うしている。思い込みが激しいところがあるせいか、嵐の夜の時、勘違いからリオンを叱ってしまう。後にそのことに関して謝罪し自らに罰を与えた。根は子供たちを愛し神を敬う立派な聖職者。ちなみに神聖術師としてはランクD(F~SSS中)のため簡易治療と嘘発見魔法くらいしか使えない。
●トム
鍛治屋オマージの鍛冶師。リボルバーの原形を作り出す。
リボルバー完成後ソフィアに渡す約束をした。
●イグル・サーテラス
アーグルの息子。親の血を立派に引き継ぎガキ大将というよりただの下衆。
取り巻きたちと街の物を壊したり盗んだりして遊んでいる。
よそ者と呼んではリオンとアリシアを取り巻きたちといじめている。実は母ラリサ・サーテラスとは血のつながりが無い。
●アーグル・サーテラス
街一番の強者であり一番の暴れ者。街の住人全員から嫌われているがそれなりに高い地位に着いているので誰もなにも言わない。息子イグルのことは殆ど育児放棄していて全く興味が無い。度々街の物を壊したり通行人に暴力を振るって反論するものには権力によって完全に叩き潰す。また、気に入った女性を見かけると強引に連れ込んで陵辱しつくし捨てるという正真正銘の下衆。
ちなみに権力は賄賂にて手に入れた。
●ラリサ・サーテラス
サーテラス家一番の苦労人。毎回アーグルとイグルが壊した物の修繕や弁償を行って被害を受けた者に謝り倒している。普段は密かにパン屋を営み時偶教会にもパンを届けにやって来る。実はアーグルに両親を人質に取られ交換条件として結婚させられた。だが、無理矢理結婚させられたとはいえ立派な妻となって夫も息子もまともな人間にしようと日々努力しているが家庭内暴力を受けたりと苦労が増えるばかり。血のつながりが無いイグルに対しても深い愛情を持っているが対するイグルはラリサを奴隷の様に扱っている。
●プロトゴノス・ド・ラーンバティ
二つ名嵐の雷。現在風の国王宮第二騎士団ウィンド・ナイト・ロード団長。風魔法の使い手でその中でもトップクラスの術者。14歳時、風の国軍騎士団に入隊し数々の功績や奇跡に等しい勝利を収めていることから風の国の英雄とさえ謳われている。エンディミオンとは親交があり会談の場でも積極的に話している。武も文も出来てしまうまさに完璧人外魔境。
――――白の国――――
●べジャン国王
白の国現在の国王。ベジャンが就任してから各地で重税が増え、弾圧が激しくなった。ちなみに銀の国誕生以降重税や弾圧に賛同できない優良貴族(といってもたった6家のみ)は銀の国へ移ってしまったが気にするどころかむしろ好都合と考えている様子。
ソフィアとエンディミオンを引き裂いた張本人。当初はただの玩具としてソフィアを欲しがっていたが古代皇帝の末裔と知るや全力で殺しにかかった。何を企んでいるのか、何者なのかは一切不明。
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とりあえず思いつけるだけ書き出しました。
また追加するかもしれません。




