授業:”星”の称号
「前回、勇者内部のすごい人たちを紹介しましたが、今回は異なる尺度から、別のすごい人たちを見てみましょう」
今日も座学。先生は黒板に一言、“星”と書いた。
「”星”と呼ばれる称号が、この世界には存在します。この前、属性について皆さんは勉強しましたね。この”星”というのは、その属性の一つを極めた方たちです。その属性の名を冠して、彼らは”~の星”と、呼ばれます」
前回は一種類の武器を極めたすごい人たち、そして今回は、一種類の魔法を極めたすごい人たちか。
「彼らは一つの属性を極めた人たちですが、例えば、“水の星”と呼ばれる人間は、一度に複数居たりします。その分野ですごい人は、全員“星”の称号を貰えるわけですね。また、すごいの尺度にもいろいろあって、例えば、ある“水の星”の方は、大規模で単純な“水”の魔法を使えたり、あるいは別の方は、複雑に発展した“水”の属性の魔法を使えたり。その分野で、なんでもいいからすごいと思わせたら、“星”の称号がもらえるというわけですね」
へー、“星”ねぇ。この世の中にはいろんなすごい人が居るんだな。
「当人に戦う力がなくても、強い魔法が使えなかったとしても、例えば、戦わない研究の分野でも、一つの分野を研究し続け、人間界で有用な魔道具を開発し、“星”の称号を貰っている人などが居たりします。もし、この中に戦うのが苦手だと思っている方が居れば、こういった、人間界の中で輝く“星”を、目指してみても、いいかもしれませんね」




