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27話 楽しい一夜から一転

「父さん母さん・・・どうして2人がここにいるの?」


「実はね、数日前に兵士の方達が私達の元にやってきたのよ。それでエレナが剣舞祭というのに出るからってわざわざ迎えに来てくれたの」


「村にも聖剣の話が流れてきてたがまさか本当にエレナだったとは・・・」



そう言って突然泣き出す父カイン

あー・・・これは完全にセフィリアの仕業だな

ただの平民にこんな待遇するわけないし。というか名前だけで私の村と両親まで調べあげたのか・・・恐ろしい子



「ところで母さん、体調は大丈夫なの?ここまで来るの大変じゃなかった?」


「大丈夫よ、最近は調子がいいの。それよりさっきから気になっていたんだけど・・・後ろの子はあなたのお知り合い?」



扉の方に目を向けるとフィオナがこちらの様子を窺っている

両親との再会に驚いて紹介するのをすっかり忘れていた



「紹介するね。私の冒険者仲間で友達のフィオナ」


「初めましてーフィオナと申します。エレナさんとは一緒の家に住まわせてもらってます」


「あらあら可愛い子ねぇ、エルフの子なんて初めて見たわ。エレナがいつもお世話になっています」



軽い自己紹介を終えた後は私が村を出てからここに至るまでの話を()(つま)んで説明した

2貴族や王女様、聖剣の件や国王と謁見した事を話す度に2人は面をくらった様な顔をしていた



「昔から他の子供より飛び抜けていたところはあったがまさかたった数ヶ月で・・・我が娘ながら開いた口が塞がらないよ」



自分でそうなるよう動いたわけじゃないんだけどな・・・出来るだけ目立たなくっていうのは難しいね

4人で談笑していると、先程従業員に食事を頼みに行っていたフレイヤが戻ってきたので同じく自己紹介を行った



「私はご主人様に仕えているフレイヤと言います!ご主人様のご両親にお会い出来て光栄です!」


「貴女がフレイヤさんね。赤竜族ってもっと怖いイメージなったけどこんなに可愛いらしい子もいるのね・・・ご主人様?」



両親の疑問をスルーし、夕食がまだという事だったので宿の食事をキャンセルし、急遽部屋にあるキッチンでつくることとなった

久しぶりの母の味はとても体に染み、体を動かしたこともあり普段より多く食べてしまった

明日の為と思えば問題ないだろう

母とフィオナは料理の話で意気投合して仲良くなり、フレイヤは父から私の昔の話を興味津々で聞いていた

そんな感じで久々の両親との時間はあっという間に過ぎていき、夜も更けてきたので2人は自分達の宿へと帰ることになった


「それじゃあおやすみなさい。明日は応援しに行くから頑張ってね」


「ありがとう、頑張るよ」


「暑いからってお腹出したりして寝ちゃダメだぞ?」


「そんな事しないよ・・・。宿まで気をつけてね」



本当はこのまま両親と一緒に軽く王都を見て回りたいところだが・・・今出るとまともに観光は出来ないだろうから諦めるしかないな

宿の入口から2人が見えなくなるまで見送ってから私達は部屋へと戻った



「ご両親素敵な方ですね」


「ご主人様の親が素敵じゃないはずがないのだ!」


「ありがとう。剣舞祭が終わって落ち着いたら一度帰省しようと思うからその時は良かったら2人も来てよ。きっと喜ぶから」


「行きます行きます♪」


「ご主人様が育った地。楽しみです!」



この大会はユリウスさんと戦う事位しか楽しみがないと思っていたが・・・応援してくれている両親の為に優勝して喜ばせてあげたいな






翌朝、この日は普段より早く起きてウォーミングアップを行ってから会場へと向かい、対戦相手を確認した



「今日の相手は・・・あっ、この人確か昨日の開幕式に話しかけてきた・・・」


「よっ!嬢ちゃん!今日はよろしくな!」



肩を叩かれ後ろを振り向くとそこには今日の対戦相手ガインがいた



「昨日の戦いを見ていたが相当な腕のようだな。厳しい戦いになると思うが全力でぶつからせてもらうぞ!」


「よろしくお願いします」



ガインが使う武器はハルバードで大きい身体を使って相手を吹き飛ばすように振り回してくる

今までの相手はそれで近づけず場外で敗れてきたみたいだが、その程度なら意に介さず近づくことができるだろう



「さぁ!エレナ選手とガイン選手が入場して参ります!」



昨日に引き続き盛大な歓声に包まれながら入場する

父と母はフレイヤとフィオナが自分達の席の方へと案内してそこで共に応援してくれている

私が戦う姿を2人に見せるのはこれが何気に初めてだ

僅かだが緊張もある。こんな気持ちになるなんて考えられなかったな

この気持ちも力に変えて全ての試合勝つぞ



「準備はよろしいですか・・・それでは、はじめっ!」



審判の合図と共にガインへと攻撃を仕掛けようとした瞬間、体が急激に重くなった

まるで岩が乗っているような感覚が私を襲う

これは・・・重力魔法か?

誰かが私に対して使用しているのか。けど審判員は気づいていない

重力魔法は使い手が少ない珍しい魔法で、それなりの実力がないと使うことが出来ない

なんて考える暇ない。ガインが目の前までやってきている

ガインは私が射程圏内に入るとこう呟いた



「残念だったな。俺の作戦勝ちだ」



あぁ、こいつが仕掛けたのか。油断したな

突然の事に対応しきれず、動きの鈍った私へガインの一撃が振り下ろされた

読んでいただきありがとうございます

「よかった」「続きが気になる」など思っていただけたら幸いです

少しでも気に入ってくれた方ブクマ、評価して頂けると大変励みになります!

次回更新はTwitterの方で告知させて頂きます。よろしくお願いします!

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