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119話 魚人達のアジト

ラヴァロドンの子供を捕らえてどこかへと連れて行こうとする魚人のグループ。潜水艇に姿と音を隠す魔法をかけて私達は魚人グループの尾行を続けた




「あの魚人さん達どこに行くんでしょうね?」


「恐らくあのラヴァロドンの子供を隠す場所があるんでしょう。狩猟が禁止されている海洋生物を捕らえて都市にそのまま入ったら憲兵団が黙っていないでしょうし」




チェルシーさんの言う通り奴等は都市から外れた場所へと向かっていた。暫く魚人達を尾行していると珊瑚の群生地へとやって来た

その中にキノコのような形をした珊瑚があり、魚人達はその珊瑚の根元の方へと向かっていく。そこには人が出入り出来る僅かな穴があって魚人達はその穴へと進んで行った

キノコのような珊瑚のカサが上手くその穴を隠している為上からはまず気づかれることは無い。この珊瑚の群生地も所狭しと珊瑚が生えているので通常であればまず入る事はない場所だそう。アジトにして使うには最適な場所ということか

辺りをキョロキョロと見渡して自分達が見られていないか入念に確認しながら奴等はその中へ姿を消していった




「あんな場所に隠れ家があったなんて」


「これからどうしますか?」




一先ず中の様子を見にあの中に入るしかない。あの中がどうなっているのか確認しなくては

それと都市から外れているといってもここからそこまで離れているわけではない。憲兵団にこの事を知らせてあのグループを捕まえてもらおう

中の様子を確認する組と都市に戻って憲兵団に伝える組の2つに分けて行動に移し始める

中には私とフィオナが入ることとなった。フレイヤは海での戦闘に向いていない事を考えて今回は他のメンバーの護衛役を任せた




「でもどうやってあそこまで行きます?息なんて5分もつづきませんよ。ここには呼吸できるようなあの膜とかありませんし」


「大丈夫。魔法を使えば一時的だけど水中でも呼吸が出来るようになるから」




私とフィオナに魔法をかけて転移門を穴の方へと開く。泳ぎやすいよう持っていた水着に着替えて準備完了

防御面が心配だが2人とも魔法が使えるからそれで何とかするしかないだろう




「それじゃあ行ってくるから。そっちは任せたよ」


「気をつけて下さいね」




皆に別れを告げて転移門の中へと進む。次の瞬間には海中へと放り出される

幸い海水の温度はそこまで低くない。私達は魚人達が入っていった洞窟の中を泳いで進んでいった

洞窟の中は真っ暗かと思ったが、発光石が所々にあったお陰で安全に進む事ができた

しかし暫く進むと分かれ道が幾つもあり、どの道を魚人達が通ったか分からないようになっていた




(うーん、これだけあるとどの道だか分かりませんねぇ。二手に分かれますか?)


(いや、慣れない水中だし何が起こるか分からないからそれは危険だと思う。あれを使ってみよう)




最近使えるようになった念話でやり取りをしつつ、(しらみ)潰しに探している時間はないので私は魔法を唱えた

妖精の(フェアリー・オブ)囁き(ウィスパー)。発動者が求める場所や物まで最適の道を導いてくれる魔法だ

妖精の囁きを頼りに入り組んでいる道を進んでいくと広けた場所に到着した。そこには無数の檻が幾つも置かれている

中の様子を見ると無造作に置かれている檻の中から魚人に捕らえられていたラヴァロドンの子供が閉じ込められているのを発見した。その他の檻の中にも何体か幼い姿の海洋生物が捕らえられいる。恐らくこれらも狩猟が禁止されている生物だろう

周囲には見張りがいない事を確認した後、今のうちに解放してあげようと2人で手分けして檻を壊そうとしたその時、私達が入った後にやって来た奴等の仲間と思われる他の魚人のグループと4人と鉢合わせてしまった




(やるしかないみたいだね)


(わかりました!)


「ん?なんだお前達は・・・・ぐへっ!」




相手も気がついたがこちらの方が先に気づいていた為1人は防御も出来ずに攻撃がヒットし失神。フィオナが攻撃した相手も傷を負って戦闘は難しいだろう。残りの2人も仕留めようと思ったが攻撃している間に距離を取って既に増援を呼び始めていた

私達がやってきた通路とは反対の場所から追いかけていた魚人のグループが現れて私達は挟み撃ち状態になってしまった

2対8・・・・地上であればどうということはない数だがここは水中。先程は意表を突く形で倒すことが出来たが相手は水中でも自由に身動きを取ることができる魚人。こちらが完全にアウェーな環境での戦闘となる

魚人に包囲されて警戒している私達に対して魚人の1人が口を開いた




「こいつら確か今朝砂浜で見かけた人間だな・・・・どうやってここを見つけてやって来たのか知らねぇがここを知られたからにはお前達は海の藻屑になってもらうぞ」




そう言うと魚人達は身につけていた武器を持ち戦闘体勢に入った。チェルシーさん達は今頃到着して憲兵団に報告しているところだろうか

いずれにせよ戦闘は避けられないのでこちらも応戦しなくては。こんな形で白蓮の初実戦になるとはな

こちらが刀を抜いて構えると魚人達は一斉に襲いかかってきた


読んでいただきありがとうございました!

「よかった」「続きが気になる」など思っていただけたら幸いです

少しでも気に入ってくれた方ブクマ、評価、感想等々頂けると大変励みになります

次話投稿時間はTwitterの方で告知させて頂きます。よろしくお願いします!

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