経済面・物価編
★経済面・物価編→ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ†昇天†
コロナ等による影響とロシアによるウクライナ侵攻の影響によって現在、全世界的に物価が上昇している。
その一番の例が小麦だ。
2022年4月2日現在、小麦は北米における不作による値段上昇が続いている。そして、来年にはこれにウクライナの情勢が悪魔合体してさらに価格が上昇する恐れが出ている。
報道によると最悪の場合、日本において100円のパンが500円の水準にまで値上がりするのではないかとさえ言われているそうだ。
正直言って作者はパン食の為、この問題は非常に最悪の問題である。
だが、これは何もパン食の人間だけに関わる問題ではない。小麦を使っている食品は非常に多い。
うどん、パスタ、ラーメンなど、数えれば数え切れない程の小麦製品が身の回りには沢山あるだろう。
それがすべて今、値上げの危機にあるのだ。
これは日本だけでなく世界的に危機である。
中東においては小麦不足と価格上昇が進み食糧危機、経済危機、政治危機にもなりつつある。
話を日本に戻そう。
現在の物価上昇の波は異世界転移後の日本国内で発生する物価上昇に非常に参考となりえるだろう。
ただ、この話を語る上での最大の問題は私が物価について余り、詳しくないという事である。
その為、今回の話はあくまで非常に単純で簡単な一般論で述べさせてもらう。
異世界転移後の日本で発生する物価上昇ははっきりと言って、現在発生している物価上昇など赤ちゃんに思える位、遥かに苛烈なものとなる事が予想される。
なぜならば、外国からの輸入が途絶えるからだ。
小麦を例に考えてみよう。
日本は小麦の9割を輸入に頼っている。つまり、この9割は異世界転移すれば国内にあるものを消費し尽せば地球国家からは新たに仕入れる事はできない。
では、話を一旦、現在の情勢に戻してみる。
現在の小麦価格の上昇は北米における不作が主な原因であるとされる。あとは、コンテナの問題とか石油価格の上昇とか諸々の問題もあるが……それら(不作&諸々問題を)抜きにしても、現在進行形で発生しているロシア対ウクライナの戦争の影響はまだ市場には反映されていないのだそうだ。
ロシアとウクライナの世界における小麦の世界シェアは全体の3割に及ぶ。
ウクライナからの小麦の輸出は戦争の影響で非常に細くなっており、ロシアからの輸出は続いているものの、今後、制裁の影響から縮小しその影響が世界の市場に甚大な影響を与える可能性が指摘されている。
その為、来年には小麦価格が今よりも上昇し、日本においては最悪の場合、100円のパンが500円の水準になる可能性が指摘されている訳だ。
だが、異世界転移する日本の事を考えれば、この程度の小麦価格の上昇など、大した問題ではないだろう。
たったの3割。されど3割。
世界シェアの3割に影響が出ただけで、100円のパンが倍以上の500円になる可能性がある訳だ。
厳密に言えば、3割の影響が出る前に、北米での不作や、燃料代の高騰、コンテナ問題などetcが前菜であった訳だが。
ちなみに、日本が輸入している小麦は大半がアメリカ、カナダ、オーストラリアの3カ国からでロシア、ウクライナから輸入している小麦の量は1割にも満たない。
そんな日本でも、100円のパンが倍以上の500円台の水準になる可能性な訳だ。
理由としては、世界の小麦の市場が大混乱するからだ。例えばこれまでウクライナから小麦を輸入していた国が、別の輸入先を求めて、他の国から小麦を買おうとする訳だが、これによって元々、これらの国々から小麦を買っていた国々の小麦価格に影響を与えたりなどするからだ。
(豆知識!中東、北アフリカの国はロシア、ウクライナの両国からの小麦の輸入量が50%を超えてる国が多いから、食糧危機と経済危機が2022年4月2日、現在、同時に叫ばれている)
現在及び来年におきえる状況を簡単な計算式で表すとこうなる。
北米不作+燃料代の高騰+コンテナ問題+etc=今年の小麦価格。
今年の小麦価格+ウクライナ問題+etc=来年の小麦価格。
(注意!厳密なちゃんとした計算式ではありません!)
では、これらを踏まえて、これら前菜と3割の影響の悪魔合体どころでは済まない異世界転移の影響はどうだろうか?
正確な値段の割り出しは難しいが、少なくとも現在、言われている様な100円のパンが500円程度の水準になる値上げ程度で、すむ事はないだろう。
政府主導による対策を何にもしなければ、異世界転移後の日本における小麦価格は100円のパンが1000円以上、下手をすれば数千円のレベルの水準になるかもしれない。
この様な事は小麦以外にも当然、起こるだろう。
もちろん、全ての品物でそうなるとは断言はしないが、身の回りの日常的な多くの品物で起こるだろう。
特に輸入に多くを頼っている品物などはその筆頭例だろう。
また、まったく輸入に頼っていなかった品物であったとしても、政府による市場への介入が無ければ、値上げは恐らく確実に発生する。
例えば米だ。
米は自給率100%を達成している日本の品物の中でも非常に稀な品物だ。一見すると、値上げにはならない様に見えるかもしれない。
しかし、政府による市場への介入が無ければ、電気代の上昇(海外からの資源輸入が途絶えた影響により発電コストが上昇し電気代が上がる)に伴う水田の電気ポンプの電気代コストの増加や、燃料代の上昇や燃料不足などの諸問題に伴う輸送コストなどの急増などにより、確実に値上げする。
物価上昇は身近な話しすぎて正直、考えるだけでもゾッとする話だ。
これだけでもゾッとするが、さらにゾッとする話も見てみよう。
では、ここからは懐事情についても考えてみる。
異世界転移後、日本経済はこれまでの考察でも述べた通り壊☆滅する。
失業者の数は近代から現代までの今までの日本の歴史の中で恐らく最大クラスになるだろう。その一方、失業しないですむ人も当然いるだろうが、ほとんどの企業では給料は恐らくは上がらないと予想される。むしろ、経営悪化などで下がる人の方が圧倒的に多いだろう。
なぜならば、日本経済が壊☆滅した状況下で儲けられる企業など、間違いなく数少ないからだ。
となると、給料は上がらないのに、物価は異常な程、上昇するわけだ。
はっきりと言おう。
政府による市場経済への介入がなければ、日本に住む全ての人々は、まともな生活など不可能な状況へと陥るだろう。
具体的には政府は何をするのか。
恐らくは統制経済ではないかと思う。
国内の物流や価格を政府が厳格に設定し管理する必要があるだろう。
例えばだが、この様な方式もあるかもしれない。
Aという品物があったとして、その品物の日本国内での生産量は20%で残りの80%は輸入に頼っていたとする。政府がなんの介入もしない場合、異世界転移後、このAの品物価格は恐ろしい程までに上昇してしまう。
そこで、Aの物流と価格を政府が管理する事にしたとする。政府は、日本の国土を複数の物流ブロックに分割。Aを期間ごとに分けて供給するみたいな。
どういう事かというと、日本国土に政府が設定した例えばX、α、β、γ、δの5つのブロックがあったとして。
a日からb日までの期間はXブロックにAを供給。それ以外のブロックにはAの供給は無し。
次のc日からd日までの期間はαブロックにAを供給。それ以外のブロックにはAの供給は無し。
次のe日からf日までの期間はβブロックにAを供給。それ以外のブロックにはAの供給は無し。
次のg日からh日までの期間はγブロックにAを供給。それ以外のブロックにはAの供給は無し。
次のi日からj日までの期間はδブロックにAを供給。それ以外のブロックにはAの供給は無し。
なおAの提供価格は政府によって国民が買える値段にまで抑える。なお、買占め行為や、ブロック外の住民がブロックの境界線を越境して購入しようとする動きを防ぐ為に、1人辺りの購入制限や、居住するブロック外で買い物をする場合にAの様な政府が管理する品物を買う事については制限を設ける。
みたいな。
統制経済の方法には様々な方法がある。上記の様な方法もあれば、第二次世界大戦中の日本で行われた様な配給制などによる統制経済の方法もある。社会主義国などで過去および現在に行われている様な統制経済の方法もある。
作者には中国人の友人が居るのだが、その中国人の友人によれば、彼が小さい頃には、肉は特定の日にしか配られなかったのだそうだ。これも典型的な統制経済であると言える。
統制経済。
たった漢字4文字の話ではあるが、その方法は数多ある。
まさに、その方法は様々だ。
どの様な方式の統制経済が取られるかは分からないが、恐らく、ほぼ間違いないと言えるレベルで異世界転移後の日本では異世界の地域からの品物の供給が始まり国内の市場経済が安定するまでは統制経済が取られるだろう。
そうでなければ、異世界転移後の日本において、国民はまともな生活はできず生きてはいけないだろう。
(豆知識!2022年4月2日、現在、世界中で小麦の価格が上昇しさらに不足している地域も出始めている。世界各地で代替品を求める話が持ち上がっている。主食がパンであるエジプトでは政府主導で小麦に大麦を混ぜたパンの開発が急ピッチで進められている。日本においては米粉を小麦の代替品として促進する話が国会でも持ち上がっている)




