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情報インフラ面・SNS編

 

★情報インフラ面・SNS編→今、令和やぞ!!!!!


ツイッター、フェイスブック、インスタグラムetc……現代社会には数多のSNSが存在するが日本が異世界転移した場合、その殆どのサービスが利用不能の状態に陥るだろうと予想される。


グーグルやヤフーなどの例え海外との接続が寸断されたとしても国内ネットさえ生きていれば利用可能だと予想される検索エンジンとは違い、SNSはそのサービスの性質上、サービスの提供には専用サーバーが絶対的に必要であり、そのサーバーは海外にサービスの中核となるサーバーなどが置かれている場合が非常に多い。

SNSは国境を跨ぐようにシステムが構築されている。その為、日本が異世界転移した場合、日本はSNSのサービス網から寸断される。システムの中核となっているサーバーにアクセスが不能になるのだ。


サービスが復旧可能なのかそうでないかは不明であるが、少なくともすぐには復旧しないだろう。

復旧が例え可能だったとしても最低でも数ヶ月の時間は必要ではないだろうか。なお、これは個人的な予想だが私の予想では早期のサービスの復旧は絶望的なのではないかと思っている。


なぜかと言えば、SNSのサービスを維持する根幹がサーバーな訳だが、この様な巨大サービスを提供するサーバーとは恐ろしく巨大なものだからだ。


例えば、であるがアマゾンは日本国内に7箇所もしくは10箇所(※7箇所は確定情報だが、10箇所はウィキリークス情報)のデーターセンターを設置しサーバーを運用しているが、なんとその消費電力は原発1基分に相当する電力を使用しているのだそうだ。


これを踏まえた上で、SNSを考えてみよう。アマゾンですら、原発1基分の電力を消費するサーバーを使用している。対する大手SNSは全世界で日々億単位の人々が利用するサービスなのだ。それを考えると、これは利用者を日本に限定しても、そのサービスの根幹たるサーバーの使用電力は下手をすれば原発1基分程度ではすまない可能性もあるだろう。規模的には日本向けサービスで消費する必要電力量がアマゾンを凌駕する可能性も当然考えられる。


確実に言える事は日本を支えられるレベルのSNSのサーバーは原発1基分相当の電力を使用する可能性が非常に高いという事だ。


日本が異世界転移し、SNSの根幹となるサーバーが失われた時にその代替となる巨大なサーバーを日本国内ですぐに見つける事はできるだろうか。恐らく不可能だろう。なぜならば、アマゾンですら、自分達のサーバーは自分達の金で日本国内に整備した。


レンタルサーバー業者から借りる事はしなかった。


当然といえば当然な話で、個人やそんじょそこらの企業がサーバーを利用するのとは訳が違い、サービスの規模が巨大すぎるからだ。つまりは自分達に合う規模のサーバーが存在しない。ならば自分達で作るしかないのだ。


これはレンタルサーバー業者の目線からたっても同じで、レンタルサーバーはサーバーをレンタルしてもらってお金を稼ぐ訳だが、当然の事ながら、そのサーバーを普段利用する顧客は原発1基分の電力を使う様な顧客ではない。もしも、そんな巨大サーバーを常時持っている様なレンタルサーバー業者が日本に存在したとしたら、間違いなく普段はフル利用されないであろうその大量の電力と維持費がかかるサーバーを維持し続ける事になる。金を湯水のように溝に捨てる様なものだろう。


アマゾンの様な大口の顧客はそんなに沢山いる訳でもないし、そもそもそういった大口の顧客はアマゾンがAWSのサーバーを自前で整備したのを見ても分かる様に自分達でサーバー環境を整備してしまう。レンタル料金が安ければ大口顧客も利用を考えるだろうが、日本では、電気代などを考えるととてもではないが、値段を安くしたらサーバーも会社も維持できなくなる。その為、この様な原発1基分の電力を消費する様な巨大なサーバーを事前に用意しておいて使いたいと言う顧客が現れて求めてきたら貸し出すという形式の商売は日本では成り立たない訳だ。


やるとしても、顧客が現れてから新たに建物を建設してサーバーを設置して提供する方式だろう。


この状況を考えると、アマゾンが仮に日本のレンタルサーバー業者にAWSに耐えられるサーバーを貸してくれと仮に言ったとしても、すぐには提供は不可能であるという事が想像つく。


レンタルサーバー業者は大口顧客に大喜びだろうが、まずはサーバーの設置から始めなければならない訳だ。


つまり、日本国内において、SNS級の巨大サービスを展開可能な余分なサーバーなどこの日本国内には存在していないという事である。なぜならば、既存のサーバーはすでに利用されているからだ。


すぐに使えるサーバーを見つけられないという事は、サーバーを設置する所から始めなければならない訳だが、異世界転移後の日本において、そのような巨大サーバーを入手する事は非常に困難だろう。


また、ただでさえ異世界転移によってエネルギー問題が叫ばれている中、原発1基分かもしくはそれ以上の電力を消費する可能性のある物を新たに建設するというのは余りにも現実味がない。


もしかしたら、普段は海外の顧客から使われていた国内のサーバーを、もう利用する人が居ないからと転用するという手段はあるかもしれないが、それ以外の手段では、新たにサーバー施設を建設をするしか事実上手段が無く、ハードルが高いだろう。


その為、早期の復旧は絶望的だと私は予想する。

既存サーバーの利用の転用が可能ならば早期のサービス再開はもしかしたら可能かもしれないが、新たにサーバー施設を作らなければならない場合は異世界転移の混乱が終息してからではないと困難だろう。


では、そうなると、国内のSNSは異世界転移後、かなりの期間、死亡状態へとなると予想ができる訳だ。


そうなった場合、国内のこれまでSNSを利用していたSNSユーザーは何処へ行くのだろうか。

ただ指を咥えてサービスが復旧するまでスマホ画面を眺めているだけだろうか。


そうではないだろう。

恐らくだが、異世界転移後もサービスが継続されている掲示板やブログなどに流れて行くのではないかと予想する。もしかしたら、国内企業の余り有名ではないSNSが注目されて利用されるという可能性もあるかもしれない。しかし、これらのSNSは、ツイッターやフェイスブックに成り代わる様な存在にはなれないだろう。中堅程度には成長できるだろうが、それ以上は難しいだろう。なぜならば、利用者が増えてサービスを拡大させようにも、その道の先には、ツイッターやフェイスブックがサービスを様々な要因で再開できないのと同じ悩みに直面する事になるからだ。


つまりは巨大サーバーの確保問題である。


こうなると、異世界転移後の日本国内のSNS難民事情は、掲示板、ブログ、弱小SNSに分散して利用される様になるのではないだろうか。


まるで2000年代にタイムスリップしたかのような状況の再来である。


しかし、当時とは違う事もあるだろう。

それは当時における2ちゃんねる(現5ちゃんねる)的な巨大掲示板サイトが存在しない事である。


なぜなのか?

5ちゃんねるは日本の会社のサービスだから異世界転移後も利用できるのでは?と思うかもしれない。しかし、残念ながら、5ちゃんねるのサーバーはアメリカにあるのだ。つまり、異世界転移後、5ちゃんねるはサーバーを確保しない限りサービスを提供できない。


大手不在。これが恐らくは起きる可能性があるのではないだろうか。

世界的SNS企業も国内の巨大掲示板運営企業もそのどれもが異世界転移後に霊圧が消える。


この事から、異世界転移後のネット事情は、利用者が様々なサービスにかなり分散されたものになるのではないだろうか。


もしかしたら、いにしえのネット民がこぞって利用しブログやホームページを作り数多の黒歴史をこの世に生み出したともと言われる魔法のiらんどもブログやホームページ作成のサービスを再び再開させる事もあるかもしれない。


これらの状況はもしかしたら2000年代と言いつつも、場合によってはそれ以前のネット事情の再来とも言えるかもしれない。


これが元の状態に戻るには相当な時間が必要だろう。

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― 新着の感想 ―
[一言] スマホPCなどは転移直後に政府により確実に買い占められるだろう。だから長くて国民は20年以上スマホなどの機器は新しく手に入れられない可能性が高いとはいえ国内が落ち着いたら買い占められた機器の…
[良い点] サーバー設置するにも、そもそもサーバー新規に製造出来なく無い? てところですね。 部品が海外製使ってるだろうし、その代替品が日本にあるかですね。 サーバーどころか、スマートフォンも無理です…
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