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在日米軍面・マネー編・恐怖の種(一部説未満)

★在日米軍面・マネー編・恐怖の種→マナー編じゃないよ……?


今回は内容の一部ではありますが、解説でも説でもない説未満の話が1つだけ混ざった解説をしようと思います(※最後に今回の一連の話の中でどれが説未満の話だったかは、しっかりと説明するので安心して下さい)。


私は趣味で国際情勢を良く調べてるんですが、その中で、もしかしてこれ日本も教訓になりそうだなって話って結構沢山あるんですよ。


そして今回はそんな話の中から、異世界転移日本に関係がありそうな話をしようと思います。


皆さん、唐突ですが、軍隊のお仕事ってなんでしょうか?

防衛、国防、国を守る事、災害への対処、国民の生命と財産を守る事ですよね。


ですが、皆さん、知っていますか?

世界の国には国防以外にも軍隊が別のお仕事をしている国が沢山ある事を……。


それらの国では、軍隊がどんなお仕事をしているのか。

それは……スーパーマーケット!ホテル!ショッピングモール!工場!など企業の経営です!


はぁ?と思ったそこのお方。

あなたは正常です。


なんと世界には軍隊が企業を経営して金儲けをしている国が数多く存在するのです。

その筆頭格を挙げるとエジプト、イラン、そして今世界を騒がせているミャンマーです。

これ以外にも主にアフリカや中東で軍隊が営利活動をしている国は多く存在します。そしてその規模も凄まじいものです。


エジプトを例に挙げると、エジプトはなんとGDPの4割が軍による経済活動の影響下にあります。


そうです。

まぁ、はっきり言って異常な経済と言えば当然、異常でしょう。


さて、なぜこんな話をしたのかと言うと、これもしかしたら異世界転移後の日本にももしかしたら関係ないとは言えないない話なのではないかと思いました。


ただ、厳密に言えば日本ではなく、在日米軍に関しての話となります。


異世界転移後、在日米軍ははっきり言って金が無さすぎて資金繰りに苦慮する事となります。

日本政府から毎年支払われる在日米軍駐留経費(思いやり予算)によって在日米軍の駐留経費の内7割は日本政府の負担となります。額にして約2000億円です。


しかし、在日米軍からしてみると駐留米軍を維持するには全然足りません。

少なくとも残り3割は自費での費用負担を考えねばならなくなるなるのです。さらに経費の7割を負担してくれている日本政府ですが、その肝心の日本も異世界転移後は金欠です。異世界転移前に結ばれた日本政府とアメリカ政府の経費に関する協定が続く間は現状の7割負担を維持できるでしょうが、協定の期間が切れると、新たな協定を作らなければならなくなります。そうなると、もしかしたら、現在は7割という高水準の日本による駐留経費の水準も下がるかもしれません。


その事を考えれば在日米軍は駐留費をなんとかして稼ぐ方法を自分で見つけなければならないのです。


では、何をして稼ぐ事が考えられるでしょうか?

私が思いつく範囲内ではありますが、少し考えてみましょう。


例えば、在日米軍、日本一の農家さんになるかもしれない説でも解説した様に敷地内での大規模な農業が有り得るでしょう。それ以外では、米軍基地を定期的に開放して米軍基地ツアーやイベントの開催。米軍基地内に日帰りもしくは泊まって旅行できるツアーの開催(※普通の基地の一般開放(転移前)では日本人は利用できない店の利用とかもできる & 宿泊施設には使ってない庁舎があればそれを利用したり、転移に巻き込まれた豪華客船をホテルに利用するのも有り得るかも。客のターゲット層はミリオタや、海外旅行に行きたい人等)。米軍基地旅行産業の強化の為に敷地内の観光関連施設の増強(飲食店、お土産店等々etc…)。


ツアー、イベント、旅行以外では、例えば、米軍基地敷地内への企業誘致。米軍グッズの販売。アメリカ合衆国というブランドを利用しての、製品の製造販売(アメリカを売りにした家具とか小物類等々etc。そんじょそこらの企業がやるよりもアメリカそのものである在日米軍が製造し販売すれば高いブランド力がある)。アメリカ合衆国というブランドを利用してのアメリカ料理店等の飲食店の経営(こちらもアメリカそのものである在日米軍が販売する事で、高いブランド力がある)。軍人というブランド力を利用した民間警備会社(※日本の法律基準の警備会社)の設立や経営も有り得るかも(異世界転移後の日本は治安の悪化が予想される)。


あとは、異世界の国との貿易が始まった際に日本とは別にアメリカ独自の関係を相手国と結んで利益を得たり、自国ブランドの製品の輸出。アメリカを通じた中継貿易(例えば、異世界の国に対して日本製品を輸出する際にアメリカを間に挟んで売るor異世界国家の品物をアメリカを挟んで日本に売る)。


アメリカの歴史を見ればやりかねないブラックな領域の話では、異世界の国の脅威度が中世ヨーロッパレベルであった場合には、地球文明の圧倒的な文明レベルの差を利用して異世界の特定の国にCIA工作員や少数部隊(正規・非正規を問わず)を派遣して政治工作を行い親米政権を打ち立ててそこで、プランテーション、鉱山等、工場等を経営して相手国を資本から支配し、そこで採れた物を日本相手に輸出するor別の国に輸出して儲ける。


それ以外だと、転移前から既に行っているものも含めて、アメリカが権利を持っている兵器の技術などを日本に対してライセンス生産を認めたり、その範囲を拡大したり、リバースエンジニアリングを含めた技術提供などをする事によってもかなりの収入を得られるだろう。


等々etc……がとりあえず考えられます。

この様な事を異世界転移後の在日米軍がする確率は非常に高いと私は考えています。

なぜなら金がなければ軍隊は成り立ちませんし、実際にコロナで世界中の経営難になった企業が異業種の事業を展開して利益を得ようという試みは行われました。それの軍隊バージョンというだけの話だからです。


コロナで経営破綻したタイの航空会社がレストランや揚げパン屋を経営して経営再建を図っている話は有名ですよね。


ですが、在日米軍の場合の話ってこれ軍隊が営利活動に完全に走ってる話な訳ですよ。

私、これ、もしかしたら異世界転移後のアメリカ合衆国(在日米軍)にとっては将来にもしかしたら禍根を残す事になるのではないかと思ったんです。


と、いうのもですね。

前述した様に私、趣味で国際情勢をよく調べてるんですが、軍隊が営利活動に走ってる国って碌な事になってないんですよねぇ……。


だってですよ?

エジプト、イラン、ミャンマーこの3カ国は軍隊が営利活動をしている筆頭格みたいな国の訳ですが……これらの国の特徴がなんだか分かりますか?


そうです。

前者2カ国は軍事独裁政権と独裁国家。後者はクーデター(2021年現在)を起こして軍事独裁政権化+毎日国民虐殺オールパーティー。

これらの国々は国家の暴力組織たる軍が営利活動を行っている為に、軍は既得権益に走ってしまい国内の経済が極めて不健全な事になっています。


例えば、エジプトでは、軍の企業は一般企業が受ける経営上の幾つもの障害(税金であったり関税であったり)をなんと無視して営業している(なお、軍はルールは守っていると主張)ので、例えば軍のスーパーで売っている品物は民間のスーパーで売っている品よりも格段に安いのです。そしてこれによって民間企業は次々と淘汰され気づけば国家経済の4割が軍の影響下に置かれています。


イランとミャンマーでは軍がなんと、軍の企業が挙げる利益を軍が吸い上げ、本来は軍というものは政府から支払われる国防予算で運営される所、この2カ国は軍の運転資金の一つとして軍の企業の利益も宛がわれています。

これはつまり、文民の象徴たる政府に依存しない資金源を軍が有しているという事なのです。つまりは予算という手綱がしっかりと政府に握られていません。これはシビリアンコントロールが機能していない事を意味しています。エジプトも軍が利益を吸い上げている構造自体は同じなのですが、エジプトの場合は軍が議会に軍の影響下にある政党を置いて、事実上、裏で国を操っているので、もはやエジプト軍=国家と言っても過言ではない様な政治構造になってしまっています。


イランは宗教権威主義国家なので、宗教的権威が運営する政府によって軍事組織はまだコントロール下に置かれていますが、そのイラン政府は見る人によっては完全に独裁です。ミャンマーにいたっては、政府と軍が対立し、しまいには軍がクーデター(2021年)を起こしてしまいました。


報道によるとミャンマー軍はアウンサン・スーチー氏率いる民主派政党による各種軍への規制強化によって軍が持つ多くの既得権益が脅かされると考えクーデターを起こしたのではないかと言われているそうです。そしてその既得権益の中には当然、軍による経済活動も入っています。


どうでしょうか?

エジプトもイランもミャンマーも、健全な国家運営や経済運営をしていると言えるでしょうか?

私は健全ではないと思います。そしてこれを読んでいる皆様も多くは同じ思いなのではないでしょうか。


まぁ、この3カ国の中ではイランはまだ政府の統制が機能しているので、その点だけはまだマシかもしれませんが、エジプトとミャンマーは完全に既得権益(軍による営利活動を含む様々な権益)に走っています。


本来、軍という組織はしっかりと政府によって手綱が握られていなければなりません。既得権益など与えてならないのです。なぜなら、軍に既得権益を与えれば殆どの場合、碌な事にならないからです。かつて、この日本においても軍が政府を形骸化させ暴走し一度は国を破滅に追い込んだ経験があります(日本における軍の暴走は既得権益の問題とはちょっと違う気もするけど……)。


さて、これらの事を踏まえて異世界転移後の在日米軍を見てみましょう。

はっきり言って、もう完全に営利目的に走っています。もちろんその理由は在日米軍が金欠だからにつきますが、そうは言っても、営利目的になってしまっているのは誰がどう見てもそうだと思います。やってる事は経済活動なのですから。


最初は金欠だから仕方なくかもしれませんが、次第に利益を出し始めたら、将来的に既得権益化しかねませんよ。はっきり言って。


異世界転移から10年、20年後にはエジプトレベルでアメリカのGDPの割合の大半を軍の事業が占めているなんていう状況も十二分に有り得ると思います。


そうなった時、アメリカはどうなるのでしょうか。

健全な国家運営ができているのでしょうか。もしかしたら、民主主義の権化であるアメリカはこの問題を自分で解決する事もできるかもしれません。それとも、これまでの世界の例に漏れず、金に溺れエジプトやミャンマーの様に既得権益に走ってしまうのでしょうか。


もしもアメリカがエジプト、イラン、ミャンマーの様に既得権益に走ってしまったら……その強権的なアメリカと陸続きで繋がってる日本はアメリカとどの様に付き合っていくのでしょうか……。


すべては神のみぞ知る……って感じですかね。


いや……まてよ?異世界転移した在日米軍が財政を立て直す話って将来、ヤバイ事になるかならないかは、とりあえず横において置いて、なんか、もしも異世界転移後の在日米軍に焦点を当てた小説とか作ったら半沢直樹みたいな内容になりそうな予感。在日米軍の財政を黒字化させよ!みたいな感じで。なんかジャンルが違う話になりそうだけど、普通に面白いかも。


在日米軍、半沢直樹説!?!?


ごほんほん。えー、では、今回の一連の話でどこが説未満の話だったのか説明します。

説未満の箇所は既得権益を持った国が将来、碌な事にならないの部分です。在日米軍が商売を始める可能性の話は説未満ではなく、十二分に有り得る可能性の話です。個人的には在日米軍が商売を始める可能性は可能性どころか十中八九、異世界転移したらやり始めるのではないかと思っています。


では、何で既得権益を持った国が将来、碌な事にならないの話が説未満となったのかと言いますと、私が色々とこれまで色んな国を調べてきて軍が営利目的に走ってる国が碌な事になっていないってのは、実感としてあるんですよ(主にその国の内政面で)。


ですが、それが異世界転移後の在日米軍にも適応されるかどうかが分からないからです。アメリカは自由主義陣営の盟主ですし、その辺はもしかしたらそういう意識から自浄作用が働く可能性だってありえますし、それに日本国内のアメリカ人の人口は少ないので、もしかしたら少ない人口ならば軍が商売してても問題は発生しないなんていう可能性だってあります。軍が商売やったら確実にヤバイ事になるっていう確証がある様な話ではないので、今回はその部分は説未満とさせていただきました。

 

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