政治面
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もしくはテーマ的にこのBGMでも良いかもね→銀河英雄伝説 Die Neue Theseのメインテーマ:Binary Star
異世界転移後に日本の政治面で陥る可能性があるモデルは幾つか存在する。
そこで今回は異世界転移後に日本の政治がどの様な形になり得るのかを考えていきたいと思う。
異世界転移後に日本で発生しうる政治のルートは私が考えるに大きく分けて4つの大きな分類と、24の細かなパターンに分けられると考える。
では、私が思いついた分類とルートについて解説していく。まず、4つの大きな分類とは以下の通りである。
☆民主政治 ☆軍事独裁 ☆傀儡政権 ☆ミックス
この4つである。
24の細かなパターンはこの4つの大きな分類にそれぞれ振り分けられる。
なお、今回の政治の分類には内戦は含まない事を留意してもらいたい。ここで解説する4つの大きな分類は内戦が発生せずに誕生した場合の政治のパターンである。
また、ここで解説する内容は異世界転移後、すぐにこうなるという様な簡単なものではなく、転移初期に起きる可能性のものもあれば転移から何年も先、もしくは十年以上先までの長期的な視点に立ったものもある事にも留意。
ではまず、色々解説していく前に、この4つの大きな分類と、それに分類される24の政治パターンの一覧表を書いておいたので見てもらいたい。詳細な解説は一覧の後に解説するから安心して。なお、下の一覧表上で☆軍事独裁と☆傀儡政権の一覧表に書かれている主導権とは政権内で強い立場を持っている事を意味。
☆民主政治
☆カエサル型ルート
☆安定型ルート
☆イタリア型ルート
☆安倍型ルート
☆サラザール型ルート
☆独裁型ルート
☆軍事独裁
主導権
☆一頭軍事独裁ルート (自衛隊)
☆二頭軍事独裁ルート その1(自衛隊・アメリカ軍)
☆二頭軍事独裁ルート その2(アメリカ軍・自衛隊)
☆二頭軍事独裁ルート その3(アメリカ軍・ロシア軍)
☆三頭軍事独裁ルート その1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)
☆三頭軍事独裁ルート その2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)
☆傀儡政権
主導権
☆傀儡政権ルート その1(自衛隊)
☆傀儡政権ルート その2(自衛隊・アメリカ軍)
☆傀儡政権ルート その3(アメリカ軍・自衛隊)
☆傀儡政権ルート その4(アメリカ軍・ロシア軍)
☆傀儡政権ルート その5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)
☆傀儡政権ルート その6(アメリカ軍・ロシア軍・その他)
☆傀儡政権ルート その7(アメリカ軍・自衛隊・その他)
☆傀儡政権ルート その8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)
☆傀儡政権ルート その9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)
☆傀儡政権ルート その10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)
☆傀儡政権ルート その11(自衛隊・アメリカ軍・その他)
☆ミックス
☆ポルトガル型ルート
まずは大きな分類である民主政治、軍事独裁、傀儡政権、ミックスの4つの分類について解説する。
この4つの分類は、民主政治が民主的な政治体制もしくは民主政治からの変異政体の事を意味し、軍事独裁は呼んで字の如く軍事力による独裁政権。傀儡政権が、民主的でない特定勢力によって打ち立てられた政体の事を意味する。ミックスは今述べた3つの分類の内、2以上の要素を含む政体である。
それでは、この大きな4つの枠組みの中に24の政治体制パターンが分類される訳だが、1つづつ見ていく。
最初は民主政治の枠組み内のパターンから解説する。
民主政治の枠組み内のパターンは7つのパターンに分類される。
カエサル型ルート、安定型ルート、イタリア型ルート、安倍型ルート、サラザール型ルート、独裁型ルートの7つである。なお、ルートの命名は私が勝手に付けたものなので、特に専門用語等ではない事に留意。
☆カエサル型ルート
カエサル型ルートとは、異世界転移時の日本の政府や首相が非常に素晴らしいリーダーシップを発揮し、さらにやる事なす事、ちゃんとした政策ができ、国民からの支持も厚く問題なく安定的な政権運営ができるという内容の政治ルートだ。別名、俺TUEEEルート。ようは最善策を常に取れる政府であろうか。このルートは異世界転移後の時間を無駄にできない日本にとって最も嬉しい政治ルートなのではないだろうか。なお、このルート名にカエサルと名づけたのは、古代ローマの英雄ユリウス・カエサルに由来する。
☆安定型ルート
安定型ルートとは、政権を揺るがす様な大きな政治的問題はなんとか起こさすに回避でき、国民からの支持も維持。1つの政権につき3年から4年程度は体制を維持に成功した政治ルートだ。そして、この様な政権が2つ以上、連続的に続いた政治ルートである。政治的安定度の目線から見ればカエサル型ルートに次いで好ましい政治ルートなのではないだろうか。ただし、この安定型政治ルートは残念ながら、現実の日本においては実現した事は長期に渡って無い。例えば、3年以上の政権を築いた首相後に安定的に政権を築いた首相の政権例は昭和の田中角栄を最後に存在しない。
☆イタリア型ルート
イタリア型ルートとは、現代イタリアの様に、国内の政治状況が常に不安定で、長期に渡って政権が短命で終わり、1年から2年程度で、ころころと政権が変わるという政治ルートだ。政治状況は不安定だが、ただし、民主主義を根幹とした民主的な政治体制に揺らぎはない政治ルートである。
☆安倍型ルート
安倍型ルートとは、短命政権連発による政治的不安定や政治的混乱の後に、国民が安定を求めて積極的な支持ではないが特定の政権を支持して民主的に長期政権を築くという政治ルートである。なお、読んでお察しだと思うが、このルート名は由来は安倍元総理大臣である。
☆サラザール型ルート
サラザール型ルートとは政治的混乱の後に独裁者が誕生するという政治ルートである。ルート名の由来はポルトガルの独裁者アントニオ・サラザールから。
☆独裁型ルート
独裁型ルートとは異世界転移した後に、異世界転移時の政権が独裁化する政治ルートである。
次は軍事独裁の枠組み内のパターンを解説する。
軍事独裁の枠組み内のパターンは6つのパターンに分類される。
一頭軍事独裁ルート(自衛隊)、二頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍)、二頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・自衛隊)、二頭軍事独裁ルートその3(アメリカ軍・ロシア軍)、三頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、三頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)の6つである。
☆一頭軍事独裁ルート(自衛隊)
一頭軍事独裁ルート(自衛隊)は、自衛隊による軍事独裁体制である。クーデターによってそれまでの政権が崩壊し自衛隊による独裁政治体制に移行された政治ルート。
☆二頭軍事独裁ルート その1(自衛隊・アメリカ軍)
二頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍)は、自衛隊とアメリカ軍による共同軍事独裁体制ルートである。その1は主導権が自衛隊である為、自衛隊が起こしたクーデターにアメリカ軍が協力した形か、もしくはどちらも対等な立場で完全な共犯者として自衛隊とアメリカ軍がクーデターを起こし共同で政治権力を掌握している政治ルート。
☆二頭軍事独裁ルート その2(アメリカ軍・自衛隊)
二頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・自衛隊)はアメリカ軍が主導して日本政府に対してクーデターを起こし、自衛隊と共にに軍事独裁体制を確立したルート。この場合の自衛隊はアメリカ軍がクーデターを起こした際にアメリカ軍に反撃せず、逆にクーデターに協力したか、何か反撃できない理由があったのか、いずれにせよアメリカ軍によるクーデターを容認し、アメリカ軍によるクーデター後に始まった軍政に協力した政治ルート。この政治ルートではアメリカ軍が強い影響力を持っているが二頭軍事独裁ルートという二頭という名が付いている様に自衛隊も強い政治的影響力を保持している。
☆二頭軍事独裁ルート その3(アメリカ軍・ロシア軍)
二頭軍事独裁ルートその3(アメリカ軍・ロシア軍)は、アメリカ軍とロシア軍が主導して日本政府に対してクーデターを起こし軍事独裁体制を確立したルート。この場合の自衛隊はクーデター時に反撃せず、その後に始まった軍政に対して何らかの理由で完全に及び腰となりアメリカ軍とロシア軍による二頭軍事独裁政権に従属してしまった政治ルート。
☆三頭軍事独裁ルート その1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)
三頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)は、自衛隊、アメリカ軍、ロシア軍の3軍による共同軍事独裁体制ルートである。このルートは主導権が自衛隊である為、自衛隊が起こしたクーデターにアメリカ軍とロシア軍が協力した形か、もしくは3者共に対等な立場で完全な共犯者として自衛隊、アメリカ軍、ロシア軍がクーデターを起こし共同で政治権力を掌握している政治ルート。
☆三頭軍事独裁ルート その2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)
三頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)は、アメリカ軍の政治的力が強い傾向にあるアメリカ軍、ロシア軍、自衛隊の3軍による共同軍事独裁体制ルートである。アメリカ軍が起こしたクーデターにロシア軍と自衛隊が協力した形か、もしくは米露が同盟を組んでクーデターを起こし、その後に自衛隊が米露の軍政に協力した軍事独裁体制。この場合の自衛隊はアメリカ軍とロシア軍がクーデターを起こした際に米露軍に反撃せず、逆にクーデターに協力したか、何か反撃できない理由があったのか、いずれにせよ米露軍によるクーデターを容認し、米露軍によるクーデター後に始まった軍政に協力した政治ルート。
次は傀儡政権の枠組み内のパターンを解説する。
傀儡政権の枠組み内のパターンは11つのパターンに分類される。
傀儡政権ルートその1(自衛隊)、傀儡政権ルートその2(自衛隊・アメリカ軍)、傀儡政権ルートその3(アメリカ軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその4(アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその6(アメリカ軍・ロシア軍・その他)、傀儡政権ルートその7(アメリカ軍・自衛隊・その他)、傀儡政権ルートその8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)傀儡政権ルートその9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルート その10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)、傀儡政権ルートその11(自衛隊・アメリカ軍・その他)の11つである。
なお、傀儡政権ルートは基本的に上記の軍事独裁ルートの近しい親戚。クーデターが起きるという過程は変わらず、軍事組織が直接、軍事独裁をするか傀儡政権を作るか、どちらかの選択肢を選択したかで、政治ルートが分かれて誕生する政権が分岐する。
☆傀儡政権ルートその1(自衛隊)
傀儡政権ルートその1(自衛隊)は、自衛隊によるクーデターによってそれまでの政権が打ち倒された後、自衛隊によって自衛隊影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。別名、タイ型政治ルート、もしくはエジプト型政治ルート。2021年現在、タイとエジプトは軍の影響下にある政府が政権を握っている。
☆傀儡政権ルートその2(自衛隊・アメリカ軍)
傀儡政権ルートその2(自衛隊・アメリカ軍)は、クーデターによってそれまでの政権が打ち倒された後、自衛隊とアメリカ軍によって両軍の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその3(アメリカ軍・自衛隊)
傀儡政権ルートその3(アメリカ軍・自衛隊)は、クーデターによってそれまでの政権が打ち倒された後、アメリカ軍と自衛隊によって両軍の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその4(アメリカ軍・ロシア軍)
傀儡政権ルートその4(アメリカ軍・ロシア軍)は、クーデターによってそれまでの政権が打ち倒された後、アメリカ軍とロシア軍によって両軍の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)
傀儡政権ルートその5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)は、クーデターによってそれまでの政権が打ち倒された後、アメリカ軍、ロシア軍、自衛隊によって3軍の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその6(アメリカ軍・ロシア軍・その他)
傀儡政権ルートその6(アメリカ軍・ロシア軍・その他)は、クーデター後、米露に加えてその他の国内勢力(例えば各国臨時政府や企業などが考えられる)が加わったこれらの勢力の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその7(アメリカ軍・自衛隊・その他)
傀儡政権ルートその7(アメリカ軍・自衛隊・その他)は、クーデター後、アメリカ軍と自衛隊に加えてその他の国内勢力が加わったこれらの勢力の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)
傀儡政権ルートその8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)は、クーデター後、3軍に加えてその他の国内勢力が加わったこれらの勢力の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)
傀儡政権ルートその9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)は、自衛隊を主軸としたクーデター後、3軍の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)
傀儡政権ルートその10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)は、自衛隊を主軸としたクーデター後、3軍に加えてその他の国内勢力が加わったこれらの勢力の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
☆傀儡政権ルートその11(自衛隊・アメリカ軍・その他)
傀儡政権ルートその11(自衛隊・アメリカ軍・その他)は、自衛隊を主軸としたクーデター後、2軍に加えてその他の国内勢力が加わったこれらの勢力の影響下の傀儡政権が誕生する政治ルート。
次はミックスの枠組み内のパターンを解説する。
ミックスの枠組み内のパターンは1つのパターンに分類される。
ポルトガル型ルート1つ。
☆ポルトガル型ルート
ポルトガル型ルートは前にポルトガル参考になる説でも触れた様に、地獄の様な政治的混乱が発生するルート。長期間に渡って短命政権が続いたり、独裁政権が誕生したり、クーデターが発生して軍事独裁政権や傀儡政権が誕生したり、クーデター無限ループが発生したり、反乱が発生したり等々の様々な要因が発生する可能性がある。日本にとって恐らく最も最悪のルート。ポルトガルの様に混乱の末に経済を回復させてくれる様な穏健な独裁者が誕生する可能性もあれば、混乱の末にポルトガルよりも遥かに酷くただの暴君で、国民を虐殺する様な独裁者すらもこのルートではあり得る。様は上記で上げたすべてのルートが発生する可能性があるルート。別名、修羅の国ルート。
それではここからは皆の疑問に答えていきたいと思います。
恐らく、ここまで読んで下さった皆は幾つか疑問を抱いた人も多いはず。
特に軍事独裁と傀儡政権の項目について。
自衛隊はともかく、アメリカ軍やロシア軍が日本政府に対して反旗を翻してクーデターを起こす可能性なんて本当にあるの?
在日米軍や北方領土のロシア軍の戦力でクーデターなんて成功させられるの?
そもそも反乱起こされたのに自衛隊が反撃しない可能性って何?。
みたいな疑問を抱いているのではないでしょうか。
それではどういう事なのか見て行きます。
まず、アメリカ軍やロシア軍が日本政府に対して反旗を翻してクーデターを起こす可能性について。
あります。これははっきりと言えるでしょう。可能性は低いですが、充分に有り得る事だと思います。
例えば、異世界転移後も日米の関係が良好ならば良いですが、日本側が自身の立場(日本が有利な政治的立場(※異世界転移後、国内の外国勢力は日本無しには生きていけない))を乱用して他国の目が無い事を良い事にアメリカやロシアを含めて国内の外国人に対して彼ら彼女らに嫌われる事をやりまくったり、国内外国勢力の日本政府への信頼をどんどん揺らがしたり、この日本このままで本当に大丈夫か?このまま放置してたら、いつかとんでもない狂犬の様な政府が出てきて日本に居る外国人の生命と財産に害を成す政権とかでてくるんじゃないのか?みたいな疑念を抱かれたらその時点で、クーデター発生イベント発生の可能性が高まります。
異世界転移に巻き込まれた外国人にとって、特にアメリカ人やロシア人にとっては、在日米軍や北方領土のロシア軍の存在は本国無き状況下において自分達の身を守る唯一の存在なのです。それは外敵(異世界)から自分達を守る事だけでなく日本に対しても言えます。
次は在日米軍や北方領土のロシア軍の戦力でクーデターなんて成功させられるの?ですが、ものはすべてやりようです。恐らく、この様な疑問は自衛隊の陸上戦力と比較した時に出てくる疑問なのでしょうが、古今東西のクーデターを見れば分かりますが、強大な軍全体で国全体を戒厳令下においてクーデターを成功させる例もあれば、少数の部隊で首都を占拠して大部分の部隊は参加しなかったのにクーデターを成功させる例もあります。必ずしも軍の規模がクーデター成功の可能性の可否を決める訳ではありません。クーデター成功の第1勝利条件は政権幹部や政治家の身柄を抑える事です。別に国全体を占領する必要は無いのです。ただし、流石に在日米軍はともかく、ロシア軍だけでのクーデターは厳しいと思いますが。
そして次ですが、そもそも反乱を起こされたのに自衛隊が反撃しない可能性や反撃できない理由があるかもって何?です。
これです。
外国軍が政権転覆を仕掛けてきたにも関わらず自衛隊がそれに対して反撃しない可能性だったり反撃できない理由があるかもなんて、一体どういう事なのでしょうか……では、これも見て行きます。
実はこれあながち無いとは言い切れない可能性なのです。
というのも、異世界転移後の日本にはとある共通認識が存在します。
それは、内戦は絶対に起こしてはならない。という共通認識です。
異世界転移後、頼りになる現代文明国も無く、経済も厳しく資源も厳しい状況で内戦など起こしてしまえば、日本は本当に立ち行かなくなります。例えばインフラが壊れればその修理には異世界転移前に比べて途方も無い時間がかかるのです。さらに経済状況も悪いのに、内戦を起こせばただでさえ、内戦を起こさなくても悪い状態の経済がさらに悪化します。国民生活はどんどん疲弊していくのです。異世界転移後の日本において、内戦を起こせば、誰が勝とうが負けようが、その後はさらなる地獄です。
この様な共通認識が存在している為、自衛隊上層部が内戦だけは絶対に避けなければならないと考えれば、事態を穏便に済ませる為に反撃は起こさないという可能性は充分に有り得ます。
それに、現実の事例に目を向けても、アフリカや中東で過去に起きたクーデターの例では、クーデターを起こした側が貧弱な勢力であったにも関わらず、政権側の強大な軍事力を持った軍が反撃をしなかった例は幾つも見られます。反撃しなかった理由はその国々の国内事情が関係したりしている事が多いです。異世界転移後の日本の場合は、内戦は起こしてはいけないという考えが反撃を抑止する理由に充分に成り得るでしょう。もしかしたら他にも理由があるかもしれません。
例えば打算的目論見。仮にアメリカ軍がクーデターを実行した場合。クーデター後、軍事政権に移行するにしても傀儡政権を作るにしても、安定的に日本で政権を運営するにはどうしても、自衛隊かもしくは、警察の協力が必要です。それは内戦を起こしてはならないという認識下においてもです。協力者が居なければ人員能力が不足している外国勢力だけでは、日本全域を統治する事はできません。
つまり、アメリカ軍としては、自衛隊かもしくは警察には自分達の味方についてほしいと思っている可能性が非常に高いのです。そこを上手く付け込み、自衛隊や警察が、クーデターを了承する変わりにクーデター後の政権運営には俺達も一枚噛ませろとという交渉をするかもしれません。
ありえそうなシナリオの1つとしては、例えば、まず、アメリカ軍が太平洋艦隊を出撃させ太平洋や日本海側に展開。そして電撃的に東京を占領(なお、この時、ロシアもクーデターに参加していた場合は、ロシアは地上戦力が豊富な為、米露は東京の他にも沖縄を電撃的に占領する可能性がある。またロシア艦隊も転移に巻き込まれている場合は艦隊戦力を展開させる可能性もある)。政治家の身柄を確保する。そして放送局等を通じで全国にクーデターの実行と自らの行いを正当化する宣言を行う(ここまで早くて1時間~数時間)。次に事態を知った自衛隊の上層部が反撃するかしないか悩み、反撃しない事を決定。同時にクーデター後の政権内に影響力を確保する動きをする決定する。そして、次に自衛隊を全国各地に展開。アメリカ軍と自衛隊による協議が行われ、円滑に統治をするには自衛隊の協力が必要やでとアメリカ軍に提案する。なお、この時、やる気は無いとしても自衛隊側は場合によっては反撃するでと脅す事が考えられる(全国展開という無言の圧力)。交渉過程で多少の紆余曲折はあるかもしれないが、最終的にアメリカとしても自衛隊の協力は欲しい為に、両者の目論見が一致。アメリカ軍と自衛隊による政権移行が行われる。
とまあ、こんな感じで。なお、この私が思いついた例えのシナリオでその後誕生する可能性がある政治ルートは二頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・自衛隊)、三頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその3(アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその7(アメリカ軍・自衛隊・その他)、傀儡政権ルートその8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)。自衛隊の交渉術が上手ければ、もしかしたら、二頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍)、三頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその2(自衛隊・アメリカ軍)、傀儡政権ルートその9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)、傀儡政権ルートその11(自衛隊・アメリカ軍・その他)もあり得るかもしれない。
また、自衛隊としても、在日米軍がクーデターを実行に移つした場合に、反撃しようにも初動の反撃行動が妨げられるという可能性もあります。
例えば、サイバー攻撃。
自衛隊と在日米軍は非常に高い協力体制を構築し使用しているシステムも同じ物を使用している場合が非常に多い。在日米軍側は協力体制をこれまで築いてきた為、自衛隊側のセキュリティを熟知している可能性が非常に高く、日本で恐らく一番サイバー攻撃能力を保持しているアメリカ側からすれば、これを突破する事は容易でしょう。
つまり、サイバー攻撃によって自衛隊の通信網や施設をダウンさせる事が理論的には恐らく可能なのです。もしかしたら自衛隊の先端兵器をサイバー攻撃で使用不能状態にする事も可能かもしれません。また、アメリカ軍やロシア軍は核兵器を所持している可能性もあります。核兵器は抑止力としては破壊力以外にも、如何なる兵器よりも高い心理的抑圧パワーがあります。
自衛隊上層部にとって、内戦は起こしてはいけないという考えとプラスで核攻撃によるダメージも計算に入れた場合にはより、反撃に躊躇する可能性があります。
もしかしたら、こんなシナリオもあり得るかもしれません。
まず、アメリカ軍が太平洋艦隊を出撃させ太平洋や日本海側に展開。そして電撃的に作戦を開始し自衛隊や民間へのサイバー攻撃と同時に東京を占領(なお、この時、ロシアもクーデターに参加していた場合は、ロシアは地上戦力が豊富な為、米露は東京の他にも沖縄を電撃的に占領する可能性がある。またロシア海軍も転移に巻き込まれている場合は海軍戦力を展開させる可能性もある)。政治家の身柄を確保する。そして放送局等を通じで全国にクーデターの実行と自らの行いを正当化する宣言を行う(ここまで早くて1時間~数時間)。そして、宣言と同時に太平洋上で核実験を実施。もしくは太平洋上から核ミサイルを発射し日本列島を飛び越えさせて日本海へと着弾させ文字通りの核爆発を発生させる。この様子をテレビ中継したり、もしくは自衛隊側や地方政府のみに伝える。ようは組織に対してのみか、もしくは日本国民全体を核兵器で脅迫する。内戦だけは避けたい自衛隊は反撃しない事を決定。相手の交渉のテーブルに付きクーデターが成功する。
なお、この私が思いついたシナリオでその後、誕生する可能性がある政治ルートは二頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・自衛隊)、二頭軍事独裁ルートその3(アメリカ軍・ロシア軍)、三頭軍事独裁ルートその2(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその3(アメリカ軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその4(アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその5(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊)、傀儡政権ルートその6(アメリカ軍・ロシア軍・その他)、傀儡政権ルートその7(アメリカ軍・自衛隊・その他)、傀儡政権ルートその8(アメリカ軍・ロシア軍・自衛隊・その他)。自衛隊の交渉術が上手ければ、もしかしたら、二頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍)、三頭軍事独裁ルートその1(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその2(自衛隊・アメリカ軍)、傀儡政権ルートその9(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍)、傀儡政権ルートその10(自衛隊・アメリカ軍・ロシア軍・その他)、傀儡政権ルートその11(自衛隊・アメリカ軍・その他)もあり得るかもしれない。
今回は2つの私が思いついたシナリオを紹介しましたが、クーデターでどの様な手順を踏むかについては、これ以外にも沢山の方法があるでしょう。皆さんも思考実験として考えてみてはどうでしょうか?頭の体操としては面白いですよ。
クーデターは刻一刻と状況が進むものです。それはまさに電撃戦と言っても良いでしょう。クーデター側は上手く事を進ませられれば、半日の時間も掛からずに政府の要人の身柄を抑えられます。政府の要人の身柄を抑えれば、それはクーデター側からすれば、その状況はチェックメイト一歩手前です。こうなってしまうと自衛隊は手出しがしにくくなります。
さらに、さらに、これは最悪の可能性でもありますが、自衛隊が一枚岩ではないという可能性もアメリカ軍がクーデターの当事者であった場合には有り得るでしょう。これが発生する可能性は低いと思いたいですが、実際の所は分かりません。自衛隊とアメリカ軍は長年共闘体制を構築し近年は自衛隊とアメリカ軍はより親密かつ緊密な関係となり運用を一体化させる動きがかなり進められました。その為、自衛隊内やアメリカ軍内には非常に高い仲間意識がある事は間違いありません。その為、もしかしたら自衛隊内でクーデターを実行したアメリカ軍に対して協力する部隊が現れる可能性もゼロとは言い切れません。
以上の事から様々な理由から、自衛隊がクーデターに対して反撃しないという選択肢をとる可能性というのは充分に有り得る事だと考えます。私的には恐らく反撃するかしないかの判断は五分五分といった感じなのではないでしょうか。
ようは反撃する世界線と反撃しない世界線は半々ぐらいで存在するのではないかと思います。
要は今まで隣で一緒に仲良く戦ってた、それも自分の事を隅々まで知っている親友が敵になった時が一番怖いって事です。
異世界転移後、日本政府は内戦やクーデターを起こされたくないのであれば、少なくとも在日米軍だけは絶対に味方に付け続けなければなりません。
まぁ、これに関しては日本政府が異世界転移後に外国人に対して余りにも傍若無人な事をしなければ、大丈夫でしょう。よって、軍事独裁ルートや傀儡政権ルートの内、外国軍が主導して行われるものが、発生する可能性は傍若無人な事をしない普通の政策を行う日本政府であれば、発生する可能性は極めて低くなるでしょう。
というか、日本国内の転移に巻き込まれた外国軍の政治的な立場は非常に弱いです。
日本からの補給を受けられなければ、外国軍は生きていけません。よって、平時においては基本的な力関係は日本>アメリカ>ロシア>>>越えられない壁>>>その他となる筈です。
にも関わらず、外国軍が主導してクーデターを起こすという状況は、よっぽど外国勢力の日本政府に対する不信感であったり危機感がピークに達している異常な状況でしょう。普通の政権運営や政策をしていれば、こんな事態には恐らく中々なりません。
なぜなら、外国軍にとってはクーデターは成功すれば良いですが、クーデターに失敗して負ければ、一気に日本国内での立場を喪失してしまう可能性があるのですから、クーデターなんていう強引な手段はなるべくやりたくない筈です。ようは最終手段。それなのに、クーデターを起こすという状況は、彼ら彼女らの状況がよっぽど切迫している追い詰められた状況でしょう。
一体全体、外国軍のクーデターが発生した世界線の異世界転移日本では、どんな事をしてそんな事態を招いてしまったんだか……。よっぽど傍若無人な事をしなければこんな事態には中々ならないと思いますよ私は。
もしくは、傍若無人な事は何一つしてないけど、クーデターを起こされた政権が余りにも無能過ぎて、やる事なす事全て失敗しまくってて、それに日本の未来に危機感を抱いて、自衛隊のクーデターを期待したものの、それも起きなくて、居ても立っても居られなくなって外国軍がクーデターをするとかそんな世界線もあるかもしれませんが。
…………。
自分で言っておいてなんだけど、そんな情けないクーデターの起こされ方したら日本史永遠の黒歴史になるから、そんなクーデターを起こされる様な無能政権が異世界転移後に誕生しない事を祈ります。
まぁ、無能政権の事は話しは横に置いておくとして。
ぜひとも、異世界転移時の日本政府は有能揃いであってもらいたいものです。
有能が多くて、異世界転移への対処も万全でできて、国民からの支持も厚くて、傍若無人な事もしない。これくらい完璧なら日本の民主主義は守られたも同然でしょう!
まぁ……現実を考えれば、そんな有能揃いの政府なんて幻に近いかもしれませんがね……(泣)
だって、ねぇ?既存政党の中では一番マシな自民党ですら、本当の緊急事態にはこの有様ですからねぇ……野党は野党で永遠と政権の揚げ足取りしか考えてない国会週刊誌状態ですし。
有能ぞろいは無理かもしれませんが、少なくとも、軍事独裁であったり傀儡政権が発生しない程度には政治家の皆さんにはぜひとも頑張ってもらいたいです。
異世界転移が前代未聞の大災害であるという事と、現在の日本政治の悲惨な状況を考えれば、異世界転移後の日本の生存政策は100点は無理でも50点以上の点数がとれれば充分合格点かもしれません。赤点はリアルで日本が終わる可能性があるのでアウトですが。
まぁ、赤点さえとらなきゃ無能政権クーデターになる事態だけは多分回避できるでしょう。たぶん……。
赤点以上の点数をとれる政策をやって、無能になる事だけはなんとか回避して、そんでもって傍若無人な事はしない。これが守られれば民主政治は守られるのではないでしょうか。
※留意点。今回はクーデター解説に関してその戦力には余り触れませんでしたが、幾ら、少数でもやりようによってはクーデターが成立しうると言っても、ある程度の軍事力は必要です。例えば、在日米軍の艦隊が転移前に南シナ海だとかに出張してたりして、転移に巻き込まれた戦力が少なければ在日米軍主導によるクーデターが発生する確率は大幅に減るでしょう。軍事力が少ない状況下で行うクーデターは高リスクだからです。一方で、転移に巻き込まれる戦力が多ければ多いほど、クーデターを実行する能力は高くなる訳ですね。逆に戦力が少ない状況下で行うクーデターはよっぽど用意周到に計画的に綿密的に練られたクーデターか、もしくは、一部部隊が暴走した計画性の無いクーデターかのどちらかでしょう。計画的な前者の方ならば成功する可能性はありますが、後者の方は恐らく厳しいでしょう。
戦力的に考えると場合によってはこんなクーデターもあるかも。転移時にアメリカの空母や数隻の艦艇は巻き込まれなかったが、逆にロシア側は核を搭載した原子力潜水艦が2隻もしくは3隻くらい巻き込まれてて、米露がお互いに足りない攻撃能力を補填する為に同盟を組んでクーデターを起こすみたいな。
………………。
クーデターとか考えただけでもゾッとするね……。
まぁ、転移時の状況によって様々なパターンがあるって事です。民主政治も軍事独裁も傀儡政権もクーデターのシナリオも公園の砂場の砂の様に、各政治ルートへと至るまでに無数のシナリオが考えられるでしょう。
そして、そんな無数のシナリオの話しをしだすと永遠に話しが終わらなそうで怖いので今日はこれくらいでお開きにしましょう。
うぅ……今回もこんなに長文になってしまった……。
最近長くない……?(震え声)
グハッ……(昇天)




