#51 陰謀
すみません! 今日から一日一日話の公開とさせて頂きます! 朝七時更新です! よろしくお願いします!
勿論、緊急更新は別ですが(笑)
(???視点)
(全く……将軍のせいでこっちの段取りを狂わされたぜ)
例のハイネとかいう馬鹿から話を聞いた俺は展開を早めることに決めた。といっても元々していた仕込みを発動させるだけだから手間というほどでもないのだが、余計なことをさせられてる感は否めない。
「……ということでゴドフリー子爵他三十名の貴族は捕縛いたしました」
「ふん……まあ、あいつは気に入らんかったし丁度いいか」
馬鹿か、こいつ! これが事実上のクーデターだと気づいてないのか!
(ま、それくらいの方が俺の仕事は楽だけどな)
本来ならアイゼリア王女の死亡が確認できた後にするはずだった仕込みだ。が、アイゼリア王女は何故かカートレット将軍と合流し、こちらへ向かってるらしいのだ。
(色んな奴らにピーチクパーチクと喋られると厄介だからな……皆の耳を塞ぐしかないな)
だから奴らが来る前に俺達が王都を纏め、力づくで黙らせるしかないって訳だ。 本来なら王位継承者がゲパルト第三王子だけになり、王も病床に倒れ〜という流れでやりたかったんだけどな。ま、結果に大差はないか。
(俺がでっち上げた罪で敵対する貴族を投獄すれば、後は体調の思わしくない王だけ……ふぅ、戴冠まで後ちょっとか)
そう、あとちょっとであの方からのご命令を完遂出来る。そうすれば……
「で、アイゼリアは死んだのか?」
ぐっ……余計なことを! 馬鹿のくせにこの件だけは目ざといな!
「いえ、まだ……」
「何をしてるんだ! さっさとやれ! あいつは……あいつが生きていたら俺は……」
ゲパルト第三王子が突然怯えだした。最近気づいたのだが、こいつにとってアイゼリア王女はトラウマらしい。そもそも俺の計画に乗ってきたのもアイゼリア王女を殺せるからだったのかも……
「どうぞ落ちついてください、王子。アイゼリア王女が王都へ入ることは決してありません。私が保証いたします」
「絶対だな……間違いないな?」
「はい。絶対にです」
「な、ならいい! もう失敗は許さんからな!」
はいはい。今更虚勢を張っても遅いんだよ。
カツカツカツ……
足早に王子が部屋を出ていく。全く……小娘一人に動揺する肝の小ささで国王なんか勤まるのかね?
(が、仕方ない。こいつにはまだ役割があるからな)
大事の前の小事と高を括って人任せにしてきたが、いい加減失敗の報告も聞き飽きた。次は俺が直接手を下さなきゃならんか……
フッ……
俺は誰もいなくなった部屋から転移魔法を使って自室へと移動した。今、ここにはある男がい──
「おい、いつまで俺をここにいたらいいんだ!」
煩い奴だ。黙って待っていれば良いものを……
「ハイネ様、お待たせしてしまい申し訳ありません」
「全くだ。時は金なりと言うだろうが!」
俺が命の恩人であり、自分の命運を握っているのだと分かってるのかね、この男は。
(いや、分かってないか。馬鹿だもんな)
”俺の時間は凡人以上に貴重だ“とか何とかという下らない話を右から左へと聞き流す。良くもまあ、下らない話をこんなに考えることが出来るよ……
「ところでハイネ様を騙し討ちにした妖術の件ですが」
下らない話が一瞬途切れたのを見計らって、そう言うとハイネはピタっと話を止めた。
「何か分かったのか?」
「ええ。実は……」
ここから俺はこの馬鹿に語ったのは奴にとって──まあ、俺にとってもだが──都合の良い話だ。
「実はアイゼリア王女はハイネ殿を騙した妖術使いに操られているのです!」
「なっ……」
「ハイネ殿の騎士を騙すほど奴の妖術は強大……それゆえゲパルト王子は被害を拡大させないために国を一つにしようとされています」
「なるほど……人の迷いや隙をつくのが奴の妖術なんだな」
神妙に考え込む姿が笑いを誘うな。どうやったらこんな馬鹿げた話を信じることが出来るんだよ!
「そこでハイネ様にはアイゼリア王女を敵の手から救い出して頂きたいのです」
「おお!」
名誉ある仕事にハイネは喜びの声を上げる。が、奴はすぐに黙り込んだ。
「が、奴の妖術にまた騙されてしまってはいかんな……いや、今度こそ騙されないように気は張り詰めるつもりだが」
意外だな。一応少ないながらも学習能力はあるんだな。
「ご安心を。どうぞこちらをお使い下さい」
「こ、これは!」
俺が渡したものを見てハイネは目を見開いた。
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