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二人目の被害者
翌朝も,広間の水が捌け始めたのは午前9時だった。
それぞれの安否が気になるということもあるのだろう。水が完全に捌け切ると同時に,兄弟姉妹は一斉に広間の机に集まった。
集まったのは二郎を含め,3人であった。
昨日より1人足りない。
3人はすぐに勘付き,示し合わせたように1のナンバープレートが付いた客室の方へと向かった。
二郎は,今回は,呼びかけるようなことはせず,即座にドアを開け放った。
石の床の上で,一郎が倒れていた。
客観的な状況は全て五郎のときと同じであった。
すなわち,一郎の首には切り傷がある一方で,血痕は一切なく,また,一郎の肌の色は白くなっており,死後だいぶ時間が経過していたのである。




