№9 康治の提案とアーサーの返答
ケイのこれって・・・。
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「姉上!」
「シャロット!」
康治とアーサーはコロシアムへ駆け寄る。
「姉上!」
アーサーはケイを抱きかかえ揺さぶると、彼女は気がつき静かに目を開けた。
「・・・ん、ボクは負けたのかい・・・アーサーが嫁にしたいシャロットに」
ケイは力なく笑う。
「・・・はい」
「・・・そうか、なら仕方ない・・・はっ!」
(コ・オ・ジ・ィ・・・)
目の前にいる康治を見て、胸の動悸が収まらないケイは自分の左胸を両手で押さえる。
「シャロット大丈夫か」
「ああ、次もいける」
ケイは二人の会話にそっと目を伏せた。
「・・・・・・」
「さすがはシャロット、私の妻となる女だ」
「アーサーっ」
「なんだ。私は今、お姉たまに話しかけているでしょうがっ!」
「後は俺が戦う」
「はあ?」
アーサーは素っ頓狂な声をあげる。
「残り全員と戦う!」
「お前は馬鹿か!」(出川さん風)
「なんならまとめて来いっ!」
「ふざけるなっ!お前一人で私達に勝てると!」
シャロットはコォジィの肩に手を置く。
「コォジィ、気持ちは分かるが、騎士団の残り三人は・・・ガヴェイン、ランスロット、そしてアーサーだ。彼らはほぼ同格の強さ、いくらお前でも無理だ」
「もう、俺は誰も傷つけたくない」
「はっ・・・偽善だな、まさに」
「!・・・なんだと」
「コォジィ、お前は」
アーサーは指をさす。
示す先にはポランがいた。
「あの娘を巻き込みたくないだけだろう。もう死合いは行われているのだ。ここで傷ついた者達の思いはどうなる」
「・・・俺は・・・ただ」
「コォジィ、すまないアタシの為に」
「その通りだなシャロット、あなたが私のモノにならないから、こうなってしまったのだ。もう後戻りは出来ない・・・それともここでお姉たまが、私の嫁になると誓うか?」
「アーサー!」
康治の赤髪はわさわさと逆立つ。
「よいか!コォジィ、最後まで見届けろ。そして私からシャロットを奪い取った事を後悔し、絶望するのだ」
アーサーはそう冷徹に言い放つと、ケイを抱えてコロシアムを後にする。
さぁ、バトル編もクライマックス。




