第六章 対決!康治の嫁とゆかいな仲間達VSアーサーと円卓の12騎士 №1 アーサーの宣戦布告
なんちゃって、第二部開始ですっ。
№1 アーサーの宣戦布告
「ここは、神聖なる結婚の儀の場ですぞ!」
司祭が叫ぶ。
「だから、無効だと言っておろうが!」
アーサーの怒りの目に見据えられた司祭は、腰を抜かしてへたり込む。
「・・・アーサー王・・・」
ディオラ王は呟く。
「私は諦めの悪い男でして・・・お姉たま・・・いや、シャロットを是が非でも我が物にしたい」
「断る!アタシはコォジィの妻だ」
シャロットは毅然と言い放った。
「ふふ、アナタさえ、私の妻になってくれると言ってくれれば、この場を丸く抑えてもいいのですよ」
「くっ・・・」
「シャロット」
「姫様・・・」
苦渋の顔を見せるシャロットに、康治とポランは呟いた。
「それはならぬ」
ディオラ王は、アーサーの前に進み出る。
「我が国の神聖たる結婚式を他国であるバーン王朝に介入されたとあっては、末代までの恥!断固許されぬ」
「ほう、ディオラ王よ。我が王朝と雌雄を決すると、その英断・・・いや愚断は、この弱小国の命取りとなりますぞ」
「・・・・・・!」
アーサーは皆の戸惑いと怒りの視線を、心地よさそうに一手に受ける。
「まぁよい。私の望みはただひとつ・・・ではこうしましょう」
アーサーはそっと右手を上げた。
その瞬間、彼の周りを取り囲むように現れた11人の影。
「あ、あれはアーサー王と円卓の12の騎士っ!」
ディオラ王は声を震わし叫んだ。
「12騎士?」
シャロットは呟いた。
「バーン王朝、最強、最悪の力を持つ騎士たちの総称じゃ、多くの国々が、かの騎士達によって滅ぼされておる」
「・・・」
アーサーは歪んだ笑みを浮かべると、聖剣エクスカリバーを抜き、康治に突きつけた。
「英雄コォジィよ、私は貴様達に戦いを挑む!12対12の勝ち抜き戦、シャロット争奪死合いを求める!」
康治の赤髪はチリっと燃えた。
ウェディングドレスに身を包んだ嫁8人は、アーサーと円卓の騎士へ視線をぶつける。
怒れるアーサー。




