表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚されたら、そこは悪役令嬢のハレムだった。~勇者俺様!皆の者、ひざまずけ!チートな俺のハッピーライフ♡  作者: 山本大介
異世界召喚されたら、そこは悪役令嬢のハレムだった。~勇者俺様!皆の者、ひざまずけ!チートな俺のハッピーライフ♡
37/659

№7 地底よりの使者ベルゼバブ

 その時、コォジィ探検隊の見たものはっ。

 

「うけけけけ!はれ~ほれ~っ!」


 狂乱しているアリエルだった。


「これは・・・この光は」


 大量に降り注ぐ光の粉を見上げ、ライヤは呟いた。


「鱗粉・・・光の」


 メイヤはそう言うと、顔をしかめた。


「うけけけけけっ!」


 アリエルは光の周りをぐるぐると走っていた。


「これっ、光の粉は、おそらく錯乱、幻覚作用があります!」


 メイヤは、アリエルの異様な状態と、光の鱗粉の放つ独特な匂いに確信を持って喋った。


「コォジィ様!」


 ライヤは叫ぶ。


「?俺なんともない」


「あっ、そ、ですか」


 姉妹は同時に言う。



「ふふふ」


「誰っ?」


「我の眠りを妨げる者・・・すなわち万死に値するなり」


「メイヤ、ライヤ、アリエルを」


「はい!」


 姉妹は駆けまわるアリエルを挟み撃ちにして取り押さえると、ライヤは手刀で彼女の

首筋を一閃して気絶させた。



 康治はそれを確認すると、声のする方へと足をすすめる。


「でてこい!」


「ふ、我の鱗粉が効かないとは、其方(そなた)、只物ではないな・・・我が名は地底に住まう(ハエ)の王、ベルゼバ・・・ぶっ」


「ぎんっ!」


 康治はベルゼバブの口上が終わらぬうちに、目力を口にした。

 蠅の王は瞬時で固まり、身動きが取れない。

 

「あわわわわっ!」


 康治はベルゼバブの頭上へと飛び上がり、すべての両手の指を組み、少しだけ振り上げると、


「ずっと、潜って寝てろ」


 ベルゼバブの頭上に叩きつける。


「ぐもももももっ!」


 一点に地が裂け、ベルゼバブはさらに地底深くに送り込まれる。


「あでぃおす」



「さすがは、コォジィ様」


「でも、真っ暗・・・これからどうしたら」


 康治はポランの写真を胸ポケから取り出し、暗闇の中じっと見て、自身を奮い立たせる。

 彼の赤髪が燃えると、周りが照らしだされる。


「大丈夫」


 康治はそう言うと、手ごろな大きさの岩を見繕うと抱えて、姉妹の前におろした。


「これに乗って」


「まさか・・・」


 気絶しているアリエルを抱え、姉妹は岩の上に乗る。


「ふん」


 康治はぶんっと岩を、上空へとほおり投げた。

 彼はジャンプし、自分も岩に飛び乗る。


「でっ、伝説のももももしろしろ(桃○白○)みたいな・・・っ!」



 岩はぐんぐん上昇し、丁度、落とし穴を塞ぐ形で止まった。

 ようやく雷撃から回復したドワーフは目を丸くする。


「よう」


 康治がそう言うと、ドワーフ達は蜘蛛の巣を散らすかのように逃げ出した。



 80年代、テイストはいかが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ