表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚されたら、そこは悪役令嬢のハレムだった。~勇者俺様!皆の者、ひざまずけ!チートな俺のハッピーライフ♡  作者: 山本大介
異世界召喚されたら、そこは悪役令嬢のハレムだった。~勇者俺様!皆の者、ひざまずけ!チートな俺のハッピーライフ♡
26/659

№6 まんまとエルフの森へ迷い込みました

 そこは白い霧の世界~。


 康治と三人娘はエルフ神域の森へと足を踏み入れた。

 アグラモアが率いるエルフの精鋭弓隊は、木々に身を隠し、コォジィ達を執拗に狙う。

 彼は大弓に一気に四本の矢を番え同時に一気に放つ。

 矢は風を切り、唸りを上げて四人を襲う。


「トントントン(豚、豚、豚)ファイヤーウォール(炎の壁)」


 康治は炎の壁をつくり3人を守る。

 矢は炎の壁に吸い込まれ、焼けて灰になる。

 それからエルフ兵士達が次々に矢を射かけられる。

 頃合いを見計らい、アグラモアは右手をあげ、兵達に合図を送り引き揚げさせる。


「完全に狙われている」


「正確に狙撃されています!」


 ポランは叫んだ。


「くそっ、ゴルゴ13かっ」


「んっ?」


 エリザベートは首を傾げる。


「あ、ごめん」



「とにかく、あっちだ!」


 シャロットは走る。


 神域エルフの森は奥へ進むほど、次第に霧が濃くなっていく。


「シャロ姉様・・・」


 エリザベートは姉と並走しながら声をかける。


「ええ、後続の兵達とは完全にはぐれてしまうわね」


 シャロットは表情を曇らせ、危惧を口にした。


「さすがは神域エルフの森・・・ってね」


 エリザベートは感心する。


「とにかく今は、逃げないと」


 後続のポランが息を切らせて言う。



 再びエルフ兵による弓の一斉射撃がはじまる。


「トントントン(豚、豚、豚)ファイヤーウォール(炎の壁)」


 康治の炎の壁で、敵の攻撃を回避しながら、先へと進む。

 森を進むごとに、霧はその濃度を増し、皆の完全に視界を奪い去った。



 先頭を進むシャロットは一寸先も見えない、白の世界に苛立ちを隠せない。


「どうやらとみんなとはぐれてしまったようだ」


 彼女は一人、森の中に佇み呟いた。


「こっちだ」


 シャロットはぐいっと手を引っ張られる。


「はうっ、コォジィ・・・」


 二人は森の中を進んでいく。



「シャロ姉いる?」


 エリザベートは恐る恐る前方にいるであろうシャロットに聞く。


「ああ」


 シャロットはエリザベートの手をとった。


「はあああ(シャロ姉だ・い・た・ん♡)」


 妹は喜びで完全に舞いあがる。


「このままでは、はぐれてしまう。いくぞっ」


「はいっ!」



「勇者様・・・みなさん・・・おーいっ!」


 ポランは懸命に、みんなを探す。


「・・・っ!」


 むやみに歩き続け気付けば、エルフ達に周りを囲められていた。


「あなたたち・・・」



 康治の目の前から一気に霧が晴れ、視界が広がる。

 樹齢数千年の大木から現れたのは、エスメラルダとアリエルの母娘だった。


「夢で見たふたり・・・」


 みんなどうなる?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ