表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか夢見た百合の世界  作者: 朝乃 永遠
ついに異世界へ
34/104

おおっ、立派なメロンが……

さて、ようやくだけどお姉ちゃんのところにむかいますか。


「それじゃあ、お姉ちゃんのところまで案内してもらえますか?」

「わかったわ、ではここを出ましょうか」

「かなでさんは着替え持ってるんですか?」


ハノちゃんに言われて改めて自分の姿を確認する。

う~ん、やっぱり人前に出るのは恥ずかしいなぁ。


「ないけど、取りに戻るのもね。様子見だけのつもりだったから」


お姉ちゃんに会うだけなら問題ないんだけど。

下がめくれなければの話ですが……。


「あの、私の服で良ければお貸ししましょうか?」

「いいの?」

「はい、構いませんよ」


やっほ~! ハノちゃんの身を包んだ衣が私を包み込むんだ。

うへへ。


「じゃあお願いします!」

「は、はい」


あ、いけないけない。

ハノちゃんがちょっと引いている。

大切なお嫁さんだから気を付けないと。


私たちはこの露天風呂の脱衣所に移動した。

ここで二人が服を着るのを待つ。

私は特にすることもないので二人をずっとながめていた。


「あの、あまり見られると恥ずかしいです……」

「あ、ごめんね」


ハノちゃんが頬を赤く染めながら、巫女服で体を隠す。

というわけでモカさんをながめることに。


あれ、今気づいたけど、モカさんって結構胸が大きいなぁ。

最近あった人では、アニメショップのお姉さんに次ぐ大きさ。


そんなモカさんが下着をつけるために、ローブの前を開く。

おおっ、立派なメロンが……。

ほっほ~!


ずっと目を閉じて下着を着けていたモカさんが

ローブのボタンをとめて、目を開く。

そして私と目が合う。


「……」

「……」


しばらく固まった後、モカさんはさっと胸を腕で隠す。


「み、見てたの?」

「はい♪」


あ、赤くなった、かわいい~。

モカさんって目を閉じて着替える人なんですね。


「き、きれいです……」


横で着替えていたハノちゃんが、ぼそっとつぶやいた。

どうやらハノちゃんもモカさんに見惚れていたらしい。

着替え途中なので前が開いていて、半裸状態です。


ハノちゃんの桃姫様をこっそり堪能し、脳に焼き付ける。

なんか私、ハノちゃんのこういう姿ばっかり見てるなぁ。

嬉しいけど、なんか罪悪感が……。


これは責任をもって嫁にしなければ!


「あの、ハノちゃん、早く服着たほうが……」

「ふぇ?」


まだ顔の赤かったモカさんがさらに赤くなりながら、

固まったままだったハノちゃんに声をかける。


「かなでさんがあなたのピーチを凝視してるから……」

「ぴえっ!?」

「ふぇっへっへ~」


あ、変な声出しちゃった。


「ぴえ~、モカさ~ん!」


ハノちゃんが涙目でモカさんに飛びつく。

私とは違い、しっかりと受け止めるモカさん。

さすが頼れるお姉ちゃんだね。


「うふっ」


まぁ、顔はだらしなくにやけてるけど……。


「あ~、モカさんが浮気してる~」


なんとなく嫉妬してこんなことを言ってみる。

しかし、モカさんは動じずに私に宣言する。


「すべてのかわいい女の子は私の妹よ!」

「あ、それ私も言ったことある~」


私とモカさんって、実は似た者同士なのかな。




まぁいろいろあったけど、ふたりは着替え終わり脱衣所を出る。

なんかこの建物、旅館みたいだね。

和風な感じが落ち着くよ~。


「さて、私は誰にも会わずに

ハノちゃんの家までたどり着けるのでしょうか」

「え? 私の家はここですけど……」

「へ?」


ここ? どこ?

この旅館みたいなところが?


「ハノちゃんって何者……」

「普通の巫女ですけど……」

「巫女さんはみんなこんな大きな家に?」


いろいろ戸惑っていると、モカさんが説明をしてくれた。


「こっちの世界だとこれくらいの家が一般的なのよ」

「そうなんですか?」


どうやら世界の広さに対して、人口がすごく少ないらしい。

なので家も大きめにとれるみたい。


やっぱり両方の世界を知ってる人はこういう時頼りになるなぁ。

でもここがハノちゃんの家なら少し気になることがある。

ここは頼れるモカさんに聞いてみよう!


「ところでモカさんは、なんでハノちゃんの家のお風呂にいたんですか?」

「……?」


なんか、かわいく首をかしげているよ……。

何で? 私がおかしいのかな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ