おおっ、立派なメロンが……
さて、ようやくだけどお姉ちゃんのところにむかいますか。
「それじゃあ、お姉ちゃんのところまで案内してもらえますか?」
「わかったわ、ではここを出ましょうか」
「かなでさんは着替え持ってるんですか?」
ハノちゃんに言われて改めて自分の姿を確認する。
う~ん、やっぱり人前に出るのは恥ずかしいなぁ。
「ないけど、取りに戻るのもね。様子見だけのつもりだったから」
お姉ちゃんに会うだけなら問題ないんだけど。
下がめくれなければの話ですが……。
「あの、私の服で良ければお貸ししましょうか?」
「いいの?」
「はい、構いませんよ」
やっほ~! ハノちゃんの身を包んだ衣が私を包み込むんだ。
うへへ。
「じゃあお願いします!」
「は、はい」
あ、いけないけない。
ハノちゃんがちょっと引いている。
大切なお嫁さんだから気を付けないと。
私たちはこの露天風呂の脱衣所に移動した。
ここで二人が服を着るのを待つ。
私は特にすることもないので二人をずっとながめていた。
「あの、あまり見られると恥ずかしいです……」
「あ、ごめんね」
ハノちゃんが頬を赤く染めながら、巫女服で体を隠す。
というわけでモカさんをながめることに。
あれ、今気づいたけど、モカさんって結構胸が大きいなぁ。
最近あった人では、アニメショップのお姉さんに次ぐ大きさ。
そんなモカさんが下着をつけるために、ローブの前を開く。
おおっ、立派なメロンが……。
ほっほ~!
ずっと目を閉じて下着を着けていたモカさんが
ローブのボタンをとめて、目を開く。
そして私と目が合う。
「……」
「……」
しばらく固まった後、モカさんはさっと胸を腕で隠す。
「み、見てたの?」
「はい♪」
あ、赤くなった、かわいい~。
モカさんって目を閉じて着替える人なんですね。
「き、きれいです……」
横で着替えていたハノちゃんが、ぼそっとつぶやいた。
どうやらハノちゃんもモカさんに見惚れていたらしい。
着替え途中なので前が開いていて、半裸状態です。
ハノちゃんの桃姫様をこっそり堪能し、脳に焼き付ける。
なんか私、ハノちゃんのこういう姿ばっかり見てるなぁ。
嬉しいけど、なんか罪悪感が……。
これは責任をもって嫁にしなければ!
「あの、ハノちゃん、早く服着たほうが……」
「ふぇ?」
まだ顔の赤かったモカさんがさらに赤くなりながら、
固まったままだったハノちゃんに声をかける。
「かなでさんがあなたのピーチを凝視してるから……」
「ぴえっ!?」
「ふぇっへっへ~」
あ、変な声出しちゃった。
「ぴえ~、モカさ~ん!」
ハノちゃんが涙目でモカさんに飛びつく。
私とは違い、しっかりと受け止めるモカさん。
さすが頼れるお姉ちゃんだね。
「うふっ」
まぁ、顔はだらしなくにやけてるけど……。
「あ~、モカさんが浮気してる~」
なんとなく嫉妬してこんなことを言ってみる。
しかし、モカさんは動じずに私に宣言する。
「すべてのかわいい女の子は私の妹よ!」
「あ、それ私も言ったことある~」
私とモカさんって、実は似た者同士なのかな。
まぁいろいろあったけど、ふたりは着替え終わり脱衣所を出る。
なんかこの建物、旅館みたいだね。
和風な感じが落ち着くよ~。
「さて、私は誰にも会わずに
ハノちゃんの家までたどり着けるのでしょうか」
「え? 私の家はここですけど……」
「へ?」
ここ? どこ?
この旅館みたいなところが?
「ハノちゃんって何者……」
「普通の巫女ですけど……」
「巫女さんはみんなこんな大きな家に?」
いろいろ戸惑っていると、モカさんが説明をしてくれた。
「こっちの世界だとこれくらいの家が一般的なのよ」
「そうなんですか?」
どうやら世界の広さに対して、人口がすごく少ないらしい。
なので家も大きめにとれるみたい。
やっぱり両方の世界を知ってる人はこういう時頼りになるなぁ。
でもここがハノちゃんの家なら少し気になることがある。
ここは頼れるモカさんに聞いてみよう!
「ところでモカさんは、なんでハノちゃんの家のお風呂にいたんですか?」
「……?」
なんか、かわいく首をかしげているよ……。
何で? 私がおかしいのかな……。




