チラシの裏、ブイチューバーに関して
結論から言うと、やや若者が心配ではある。
そもそも、さかめがねさんが『VTuber草村しげみ~遠くに行ってしまった気がした推しが全然遠くに行ってくれない話~』を始められたり――
兎田ぺこらさんがYouTube貫通してニコニコでも切り抜き貼られたり――
ラノベでも配信者題材や、ダンジョン実況ものが散見できるようになったり――
格ゲー界隈に実況者さん流れ込んできたり――
色々な要素で、調べる必要性を感じたのが大きいです。
なんといっても――
オジが知ったかぶりして若者文化を間違えて理解とか、死ぬほど寒いから!
でも、世界の兎田ペコラさんの切り抜きは、例の『ドラクエ11』のカジノ。……うら若い娘さんが『脳が壊れるww』とか『おかしくなっちゃうww』と連呼してたアレ。
さかめがねさんは、前作の『憂鬱くんとサキュバスさん』からの待機組。
(いまだに全話ネットで読めます)
完全に門外漢でしたが、あまり本流でないのも予想できます。
なので広く、あまり先入観を入れずに調査を。
最初期に『にじさんじ』でなく『ホロライブ』よりになったのは、おそらく男子校出身だから。
反転した女子校みたいな『ホロライブ』では落ち着けて、共学校みたいな『にじさんじ』だとアウェー感が強く。
で、落ち着くべきチャンネル探しというか、推し探しに放浪を。
……兎田ペコラさん?
完成度高いと思いますよ。でもね――
本物を知ってると、共感性羞恥が半端ないの!
いや兎田さんがどうのじゃなくて――
リアルだと兎田さんみたいな言動は、痛々し過ぎるの!
もう調子が悪いと「止めろ! そのキャラ作りは、俺に効く! 止めてくれ!」です。
……これで歴戦個体のオタクだからね。それなりの修羅場は潜っていたり。
いや繰り返させてもらうけど、兎田さんのキャラ作りやブランディングは正解だし、成功もしていると思うよ?
でも、私は無理ってだけ。リアルで本物をみちゃってるから。
そんなこんなで有名どころを回って、ピンとも来なかったので離れるつもりでした。
ただ、それで思ったことも。
ああ、この空気は、たむろ場や大学の部室と同じだ
です。
仲の良い数人が集まり、特に約束や目的もなく、ただ駄弁る日々と時間。
あの緩さと気楽さに満ちている。
なんとも贅沢、そして無駄に若さが浪費されて。
もうオジは懐かしさに涙しちゃいそうでしたし、少しは理解できもしましたが――
こんなインスタントに青春獲得しちゃ駄目! 若者は若者らしく、夜の街へメス捕まえに行きなさい!
とも思いました。
……まあ青春懐古しちゃうオジも大概なんだろうけど。
というか娘か姪が、ワチャワチャしてるの眺めてる感じ? ……どっちもいませんが。
あと、やっぱガチ恋とか、さすがに無理! 元々、アイドルとかにハマらないタイプでもあったし。
なんだよ、ガチ恋って!? どうせ絵だし、中の人もビジネスだろ?
と思われるかもしれません。
しかし、別解も。
アイドルやブイチューバーにとって、ファンという総体は理想の恋人たりえます
間違いなく自分の賛美者であり、自分への愛を囁き続け、ファン活動で生活すら支えてくれ、理解の努力すら。
スパチャなどは額よりも、それ自体が心の表れと感じれます。
この見解は妄言ではなく、心理学的にも支持され、研究者によっては共依存と見做すことも。
……まあ恋人関係とか親子関係とかの強い愛情関係には、必ず共依存の側面もありますし?
つまり――
アイドル井森美幸さんが、まだ誰のものでもないのは、ファンという恋人に操を立てているからやったんや!
でも、わりと冗談じゃ無さそう。
まったくスキャンダルのない未婚の女性タレントは、ファンの存在で満たされていて、リアル恋人が不要だったり?
大多数の女の子がアイドルを目指すのも、ファンという究極の恋人を獲得と考えたら、まあまあ理解できなくもなかったり。なんといっても女性は、関係性を重視ですし。
そして三年ぐらいで辞めてしまうブイチューバーが多いのは、たんに恋愛の賞味期限が終わるから。
つまり、誰のせいでもなく、タレントとファンの関係を、新しく更新し損ねた?
そしてアイドルにハマる奴にも納得です。
自分のこと恋人のように思ってくれてる子がいたら、そりゃ沼ることもあるでしょう。もうガチ恋不可避!?
むしろ本質的だからこそ、若者はリアルで女の子を探しに行けと言ってんです!
ほとんどデジタルドラッグとか、ネットキャバクラだからね? 普通に身を持ち崩せるよ!?
閑話休題。
ざっと拝見して落ち着き先が見当たらず、まあブイチューバー界隈から去ろうと思った矢先。
たまたま大空スバルさんのペルソナ4実況を拝見。リアルタイムじゃなくて、過去のを。
これで学生の頃、友達たちとゲームしながら駄弁っていた日々を思い出したんだっけかな?
……そもそも知ったきっかけはスト6配信だったかも。
とにかく、それで分かったのですが――
発言内容が多く、感性も全く違う方が、エンタメとして受け入れやすい
でした。
……まあスバルさんは暴言から怒られやすいようで、やや踏み込みすぎっぽいようですが。
ただ、逆に中身のないこと言ってる子も多いのは――
炎上リスクを抑えられるし、視聴者も初見な題材だと適切
だったりします。
これはアニメなどが顕著と思われますが――
初見の時にゴチャゴチャ語られたら、煩わしかったりも
これで実況系全般が嫌いな方も?
でも、そういう方は悲鳴とか感嘆とかで回してくるタイプを選ぶべき。
そう! 驚くべきことに――
ブイチューバー実況って、ガワとか設定とかより、自分のスタイルや相性を最優先に選ばないと駄目!
私などは初見は独りで観る、ゲームもネタバレなしが好きなので、実況鑑賞時は二周目となります。
……未見や未プレイだったら実況鑑賞そのものを回避しちゃうので、特に?
なので「ワー」とか「キャー」だけが多い実況者さんだと、かなり退屈な感じに。
むしろ煩いぐらいに見解や予想を口にするタイプで、それが自分からは絶対に出てこない感じだと、かなり面白く。
あと創作者の端くれとして、視聴者のタイミングが分かるのは貴重に思えました。
つまり、「ここで驚くのか?」とか「これでヘイトを買う?」、「これは分かり難い?」などなど。
さらに女性は関係性重視というのを、再確認もできたましたし。
そして一部のオジには分かってもらえるかもだけど――
クロームの拡張機能に、コメントを画面上へ流す
ってのが、あんねん。
これな? YouTubeライブにしか対応してないんやけど、つまり――
ライブが主戦場の実況界隈は、すべてがジェネリック・ニコニコ動画になんねん!
これがまた『みんなでゲームしながら駄弁る』への没入感を高めて!
あるいは、こんなとこにおったんか、ニコニコぉッ!
……若いのには分からんだろうけど、ニコニコ全盛期な難民のキャンプ地になるんよな。
――――
ここで懺悔もせねばならない。
私は――
愉悦部だ
逃げも隠れもせず、この咎を背負おう。
大空スバルの「ホワッ」という叫びに、愉悦を覚え――
それを肴に葡萄ジュースを呷る。……ああ、飲酒の習慣がない私は、葡萄ジュースだ。
先日などは、迂闊にも葡萄ジュースの在庫を切らしてしまい、冬の寒空を探しまわさせられた。
そう。アサヒだ。アサヒのサイバー攻撃の余波で、いつもの葡萄ジュースが手に入らなかったんだ。
自販機も別のに変わっていたり、売り切れてたりでな……ふふ、私としたことが、酷い手抜かりをしたものよ。
しかし、歩き回った結果、べつの葡萄ジュースブランドも知りえたし、もう在庫を切らさぬよう教訓も得た。
おお、話が長く逸れてしまったな。なんどでも言おう。私は――
愉悦部だ
だが、勘違いはしないでくれ。それを罪深いこととは思うが、恥じてはおらぬ。……自らの合の深さに呆れはするがな。
そして謎もある! 喉に刺さった骨のように、いつまでも疼き問いかけてる。はたして――
愉悦部はスバ友なるや?
と。




