S4 この世界のことば その2
第4章までに出てきたこの世界特有のことばの追加一覧です。
記載内容は第4章終了時点を基準としています。
◆作用
◇時伸作用、促進作用
第5作用(陽)。代謝速度を上げる。動作が速くなる。感知者が感知するシグはジャシグ。
◇時縮作用、遅滞作用
第5作用(陰)。代謝速度を下げる。動作が遅くなる。感知者が感知するシグはジャセシグ。
◇重ねもち
同一の作用力を二重に持つ作用者。ひとつもちとの見分けが非常に困難。極めてまれ。
◇力髄
作用者のみが有する、心臓の左下にある器官。作用をつかさどり体の機能を支配している。
◇力絡
作用の伝達経路。全身に張り巡らされているが、力髄から両手首までの2本は、主力絡と呼ばれ非常に太く、この主力絡から分かれた細い力絡が手首と手のひら全体に広がっている。作用はここを通って発動する。また、無数の細い力絡が力髄から胸部全体と腋窩に延びている。
◇オベイシャ
強制者の強制力を中継する能力を有する者。特定の強制者と強い絆を有する。
◇回復力
他の作用者の衰えた力を復活させる力のことらしい。
◇ヒライシャ
特定の作用者に回復力を与えることができる作用者。その力は微弱といわれる。癒やし手と称されることもある。
◇力覚、力覚者
普通の作用者が通常とは違う力を得ること、力覚した作用者。
◆軍とその関連
◇17軍
インペカールの東端の壁を維持する軍。
◇19軍
インペカール新設の機械化部隊。
◇水軍
オリエノールで、力軍、正軍のうち、川艇、海艇に乗る者たちで構成された部隊のこと。
◇紫黒の海
薄紫色のトランサーが多数集まると黒に近い紫に見えることから、壁の向こう側を埋め尽くすトランサーの大群につけられた別名。
◇大同盟
インペカール、ウルブ、オリエノールの三国間で結ばれた同盟。インペカールの東国境、ウルブの北国境、オリエノールの西国境に囲まれた中立地帯に、各国が部隊を派遣して結成された混成軍が、紫黒の海の南下を阻止するための壁を維持している。
◇庇車
対トランサー用の壁を形成するための装置を積載した大型車両。連結された車両内で、メデイシャが多数の人から精分を受け取り、イグナイシャが周囲の精気を取りこむ。それらを使って防御者が発動する作用を増幅して巨大な防御フィールドを形成する。
◇フロート
庇車が川を横断するために使用する機構。
◇練習室
体の鍛錬のための運動設備または作用の訓練設備を備えた部屋。
◇演練所
実戦形式の教練を行う場所。
◆その他
◇相事
オリエノールにおける、成年前の国子の後見人。
◇領事
国を代表して他国に滞在し外交を担う者。
◇符環
所有者たる作用者がつけると彩度が増す指輪。また、所有者の作用に反応して光を放つ。主家の作用者は必ず所有するが、符環を持たない準家は多い。
◇任命符
公の職務を定めた札。
◇レノ
オリエノールにおける、国子に対する敬称。
◇アノ
西の王国における、皇子・皇女に対する敬称。
◇裁定所
公証を行う機関。
◇修練
国政、行政などについて学ぶこと。
◇アンドエン(無作用主義派)
作用力を否定する集団。
◇幻精
レイの分身。シルによって人と似た姿に作られ、その信人と絆を結ぶことができる。身長は0.2メトレほど。強化された五感を持つ。普通の人に姿を見せることはない。
◇スピュール
果物。旧メリデマール以外では栽培されていない。
◇マラ
ある種の酒の原料となる果実。
◇ムリンガ
ミアが所有する海艇。
◇リンモア
ロメルが所有する海艇。ムリンガと同型の二番艇。




