ボツ小説「異世界転生したら人生軽すぎて無双④」
4話「魔王オソロシゾ餓死する」
晩飯を済ませ、テーブルに空っぽの皿が並ぶ。
スールは満足げに背もたれに背を預ける。くつろぎすぎ!
「あたしも転生したでございます! ちっちゃい頃、トラックに轢かれて女神様にチートもらったでございますが、ドバーンで周りが壊れるので使うの控えてたでございます」
だから大男に囲まれた時、何もできなかったのか。
アカリは極限のチートスキル。どんなスキルも極限にまで威力を高める効力。
例えレベル1でも、百倍にして放てる。単純計算でレベル一〇〇相当の威力が出せる。コントロールすれば威力に調整が出来るらしいが、アカリは幼女。まだ魔法の扱いに慣れてない。だから常に高出力で放ってしまう。
もし大男に絡まれた時に撃てば、町壊滅してたな。オレも死んでたかもな。
熱血のバーニグ、水流の勢いだけで粉々だったし。属性の相性なんて関係ない。物理現象だけで全て粉々だ。
「女神様はこれがいいって勧めたから選んだでございます」
「あのアマ……」
「四天王全滅か。きっと魔王来るぞ……! この町も安全ではない。気を抜くな」
キリッとスールは片手剣を抜き放つ。危ないから抜くな。
魔王城。未だに稲光が迸る天候。晴れた事はない。
「うう……、戻ってこない。やられたか…………?」
テレビを前に、手持ちのラジコンっぽい機械を弄っていた。映っているテレビの絵の中の赤帽子のキャラが動いていた。キノコみたいなキャラにぶつかると、万歳して上に飛んだ後下へ落下。画面が黒くなってゲームオーバーと英語で表示された。
「くっそ! 四面の雲とトゲの亀むずい! あーだりぃな」
その辺のポテトの袋をガサゴソ。チップスを手に口へパリパリ。
自堕落な生活していた。
「よし、オレの装備も整ったな」
武器防具屋で、重装備の鎧を身につけて、槍に斧がついたハルバードを片手にオレは万能感に浸っていた。
アカリもピンクのドレスっぽい洋服と宝石とかついた派手な装飾の杖を装備して、すっかり魔法少女。
「待て────!! それアニメのおもちゃグッズじゃないか────!」
「素でもヤバいから、カッコだけでいいんだよ」
「であります」
アカリはむしろ喜んでいた。スールは「そうか」と頭痛そうにしていた。
「だが、油断はするな。四天王がいなくなったと知ったら魔王は来るぞ────!!」
それでもクエストを数々こなして、オレ達はレベルを五〇にまで上げていって高難易度クエストも楽々になってきた。もう半年は経つ。一向に魔王はやってこない。どうせ城で待ちしてるのかもしれんし。
一方、魔王城は静かだった。とある個室で、魔王は腐乱死体になっていた。
死因は餓死。全て四天王が家事してくれたから生活ができただけで、一人だと生活できなかった。魔王とてひきこもれば餓死は必然だった。
チーン!
〜完〜
書き気が失せて打ち切ったのかな? 未公開のまま放置されてた。
というわけで、ここまでです。




