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オウガの究極バトル展開ッ!!(厨二病)

 オウガが主人公のト書きですw

 とある中学校のグランドでオウガとテンツンは臨戦態勢と足を広げて対峙していた。ヒュウウ……!

 オウガの後ろでドラゴリラが固唾を飲んでいる。


テンツン「我が名は神羅万象(ゼノウラ)を網羅せしアルテマなり……! 異世界より、この地球をいただきに参った! ゴゴゴ……!」


 顔とか手とかにマジックで呪印を書きまくっているアルテマが仁王立ちする。

 なんか「ゴゴゴゴゴ……!!」と効果音を自ら発音し続けているぞ。

 地面が震えて、凄まじい力を発揮しているつもりだろう。


オウガ「俺は太陽系最強の熱血漢オウガ様だ。さて……と、地球をいただくなら万引きはいけないぜ?」

アルテマ「知らん。このアルテマ様に意見できるなど一〇〇億年早かろう。ズゴゴゴゴゴ!!!」


 身構えていくアルテマは全身を震わせて、凄まじいオーラを出している雰囲気を出す。

 地球をも揺るがすほどの未曾有の威圧。あちこちで天変地異が起きて環境が狂っていると彼らは妄想した。


ドラゴリラ「くうっ……!! な、なんて気や……!! ビリビリ……」

オウガ「我が相棒ドラゴリラよ、バリアを全力で張ったまま絶対消すな!」

ドラゴリラ「────なッ!!!」


 ドラゴリラは慌ててサランラップをシャーと引っ張り出してバリヤー!


アルテマ「……それでもなお、この俺の前に立つ事か………!? それは無知か、あるいは自信か? ゴゴゴゴゴ……!!」

オウガ「さぁて、どうだろうな? さぁ……イメージしろ!」


 張り詰めた空気が今にも爆発しそうだ……。


ナッセ「おーい。そろそろ休憩の時間が終わるぞー」

リョーコ「あんたら何してんのー!?」


 通りかかった同級生の二人が声をかけてきた。


オウガ「てめぇら糞餓鬼(クソガキ)どもは場違いだっ! 死にたくなければ、とっとと失せなっ!!」

ドラゴリラ「せや! ワイとオウガは最強や!! 乳女と弱虫は出てけー! しっしっし!!」

アルテマ「有象無象どもめが……去ね」


ナッセ「ひでぇ!」

リョーコ「なによアイツら!! ナッセ行こ! バカは無視無視!」


 憤ったリョーコに引っ張られてナッセは学校へ戻っていく。

 改めて、とアルテマは目を凝らす。ギン!

 実際は見開いているだけなのだが、イメージ的に瞳の中に紋章が浮かび上がって魔眼の力が発揮されているという妄想。


アルテマ「……神羅万象眼(ゼノウラ・ノヴァズ)! 絶無(ジィマ)!」

オウガ「ならば! ライフで受けるっ!!」


 瞬間、超振動で空間がえぐり取られるかのように地盤が蒸発していく。

 それに対してオウガは大の字に手足を広げて胸を張って耐えるポーズ。


ドラゴリラ「──なっ!? 跡形もなく消えるほどの魔眼の威力を、ライフ一つで凌ぐとは──っ!?」


 だが、その先を予知しているかのようにアルテマは更に睨む。ギン!


アルテマ「神羅万象眼(ゼノウラ・ノヴァズ)! 超絶空羅門・無限式レイマードロ・エッタラ!!」


 膨大な光爆。物理変質。絶対凍結。稲光。空間歪曲。大地隆起。確率変動。運命操作。虚数予知………。

 お互い自分でよく理解していないが、なんかスゲー現象が巻き起こってるかのように妄想が炸裂。

 ある時は回避、ある時は受け、またある時は見た事がない武装(ただのものさし)を取り出し迎撃する……。

 凄まじい妄想のぶつけ合いッ!


オウガ「ったく、危ねぇな……! 五体がブッ飛ぶ所だったぜ!」

アルテマ「……やるな。まだライフを四つも残して余裕とはな、侮れんやつよ……」


 テンツンことアルテマは口元を手首で拭う仕草をする。

 久々に強敵と出会えたという笑みを浮かべる。ニヤ……!


オウガ「で……次はどうすんだ? 心臓に即死をかけるか? この地域ごと焦土にするか? 何なら時間(とき)でも止めるか?」

アルテマ「どうせお前は『対策』を張っているのだろう? 特定の大技を使えば……、それこそ悪手になるようのな」

ドラゴリラ「なあっ!!? あんな高レベルの戦いがッ!?」


先生「テンツン君、オウガ君、ドラゴリラ君。そろそろ昼休み終わりますよ?」


 通りすがりの先生にもオウガたちは目もくれはしない。

 オウガは「糞野郎(クソやろう)は失せな!」と言いたいが、ゲンコツもらいかねないので無視を決め込む。だって先生怖いもん。

 呆れた先生は何度も忠告したが、全部スルーされたのでため息をついて去っていく。


アルテマ「お前の空は既に漆黒で覆っている。全ては潰えるのみ……。ズズズ……」

ドラゴリラ「………………………嘘……や!」


アルテマ『神羅万象眼(ゼノウラ・ノヴァズ)! 漆黒虚無玉ム・ム・ジーリア・ゼス!!』

オウガ「魂武神・全開門バンニア・コア・ソウル!! 絶対灼熱霊柩刀(ゼフィア・キュレータ)!! ドン!!」

アルテマ「………………無駄だ! 消え逝け! ゴゴゴゴゴゴ!!!」


 その言葉が、消滅執行の合図…………。

 不規則に歪みながらブラックホールが全てを覆い尽くしていく。


 音は無く……。


 ただ静寂…………。


 ただ呑まれて消える………………。


 無慈悲・理不尽・不条理!


 相手にしているのは…………、限りなくソレに等しい!


ドラゴリラ「オウガはぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

オウガ「我が魂燃え上がる熱血の紋章! 高潔なる漢の器! 湧き上がる勇気! 鼓舞する想い! 灼熱とともに狂い踊る狂戦士! 燃え尽きず永劫に息吹く炎! 燃焼せよ! 上昇せよ! 灼熱地獄に満ちろ! 『覇王煉獄竜王閃波撃ダイナースタータ・ドラミック・ローア』ッッ!!! ズッドオオオオオオオン!!」


 天地を繋ぐほどの極大な斬撃が、全てを飲み込む漆黒を裂く────!

 実際はオウガが地団駄して土煙を発生させてから、ものさしを振り下ろしているだけである。


アルテマ「ほう!! ならば誰にも見せた事がなかった第二形態を披露しよう!! しかも更に後二つの変身を……」


 キーンコーンカーン!


オウガ「やべぇ!!!!」


 オウガは脱兎するように学校へ走り出す。


アルテマ「おい! ま、待てー!! まだ終わっていないぞー!!」

オウガ「悪い!!」

ドラゴリラ「やべー! 早くせんと」


 結局間に合わず、先生から「廊下に立って反省してなさい」と叱られてしまう。

 生徒たちはプークスクス。

 廊下でオウガたちは恥ずかしくてたまらず、耳まで赤面してプルプル震えている。


ナッセ「……だから言ったぞ」

リョーコ「バカよね」

ノーヴェン「いつも懲りないデース」

 2019年頃に気まぐれで書いたが、どこにも公開できず放置したまんまでしたw

 この場を借りて公開しますw

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