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英雄とスライム  作者: ソマリ
英雄編
112/231

3章 第48話N やりたいことは何なのじゃ

 エリー達が屋敷へ着いた直後、ヒデオも屋敷へ到着した。自分と別れた後、のんびりと歩いて来たらしい。

 人の気も知らないでいい気なもんだ。けっ。


 おっと、これではただの八つ当たりだ。平常心平常心。


「お邪魔するよ、ナナ。さっきぶり。急用って何だったんだ?」

「置いて行ってすまんのう。たいした用ではないのじゃが、急ぎじゃったものでのう」

「ナナどうした」


 サラこそどうした、ってスライムが地下へ逃げてるよ!


「な、何でもないのじゃ! ちょっと足を滑らせて、階段から落ちたようじゃのう」


 足なんて無いけどね! 無意識に動くスライム体が怖いわー、しばらく意識して集中していよう。

 でもお陰でヒデオとの会話を打ち切れた。サラとスライム、ナイスプレーだ。



 食堂で紅茶を飲みながらエリー達の買い物話やこちらの屋台の話などに花を咲かせていると、アトリオン見物に出かけていたセレス達も戻ってきた。


「おかえりなのじゃー。何じゃ、皆一緒じゃったのか」

「ただいま姉御! またいっぱい買い物しちゃった、えへへー」

「只今戻りましたわぁ、ナナ様。女性用の服をこんなに選べるなんて、夢みたいよぉ~。それに化粧品もたくさん買ってしまいましたの~」


 街へ行った五人は相当買い込んできたようで、皇国組の三人は荷物をすべてジルの空間庫に入れてもらっているそうだ。

 あとでペトラとミーシャにアイテムバッグでも作ってやろう。

 ジルは今の姿になっても化粧がないと落ち着かないそうだが、これからは薄い化粧で済むと言って喜んでいた。やはり以前の厚化粧は髭隠しか。


 そうしている内にダグとアルトも戻ってきて、いつもの夕食となった。今日は魚介類がメインだが、これもドラゴン肉に劣らず大量に保管してある。

 順調に消費されているようで何よりだ。


 食事中はそれぞれの今日の行動等を報告しあった。アルトからはブランシェの整備が順調であること、ダグからは一人で異界の魔物を狩りに行っていたこと、リオとセレスからは買い物ついでに冒険者ギルドへジル達を連れて行って、冒険者登録もさせておいたと言う事をそれぞれから聞かされた。

 冒険者登録については、ティニオン国内での身分証代わりにもなるから問題ないだろう。

 しかしギルド長のカーリーに呼ばれたことや、戦闘教官のクイーナを軽く倒してしまった辺りの話で、ヒデオがちょっと頭を抱えていた。ま、いっか。


「それで、ヒデオとナナはどうだったの?」

「わしらは屋台で軽く酒盛りをして、ガッソーと話をして、孤児院の子供と遊んで来ただけじゃ。さっきも言ったがのう、今度は皆で屋台巡り等したいものじゃのう」

「屋台ではナナが白い妖精さんってバレて、気付いたら周囲の屋台の人も混じって宴会が始まってたよ。あとナナが孤児院の子からプロポーズされてた」


 その時こちらを見ていたアルトとセレスが目をくわっ! と見開いたので、かなりびっくりしてしまった。


「ナナさん、その子になんと返事を?」

「あら~可愛らしいわね~。ナナちゃん今度わたしも連れて行って~」

「アルト、相手は子供じゃぞ大人げない。セレス、おぬしだけは絶対に連れて行かん。絶対に、じゃ」


 セレスの食指が女児だけに向いているとは限らない。子供たちの安全のためにも、セレスはしばらく監視する必要があるかもしれない。悲しそうな顔をしても無駄だ。



 食後は男女それぞれに分かれ、酒を飲みながらわいのわいのと取り留めのない話で盛り上がる。

 それはジルの化粧や美容品の講座であったり、三ヶ月分の食料を買ったエリー達に様々な出汁の入ったスープを渡したり、空間庫機能付きのアイテムバッグを羨むミーシャとペトラそれぞれにリュック型とポーチ型の二つのアイテムバッグをその場で作って渡してやったりと、あっという間に時間が過ぎていった。


 いつも通り皆で風呂に入り、いつも通りヒデオ達を見送り、いつも通りリオとセレスをベッドから叩き出してコナンとナオと仔猫を撫で回し、ぱんたろーを呼び出してもふもふの毛並みに顔を埋める。



 それにしても、今日は本当に楽しかった。


 ヒデオと二人きりの、初めてのお出かけ。


 直接お礼は言えないが、この幸せな時間をくれたエリー達に感謝しよう。


 ごめんね。そしてありがとう。


 自分はこれで十分だよ。


 今度こそ自分は、やるべきことをやらなければいけない。


 それが魔王としての、自分の役目なのだから。



 寝そべるぱんたろーの尻尾によたよたと覚束ない足取りでじゃれつく仔猫達を見ながら、目の前の問題に思いを馳せる。


 まず最優先は、大事な人達の安全を確保することだ。

 そのための訓練であり、装備品の作成である。

 ヒデオ達は少々不安ではあるが、これ以上あれこれ与えると過保護になって本人たちの為にならない。とはいえ今でも十分過保護の部類かもしれないが、これくらいなら良いだろう。


 次いで大事な仲間たちの、大事な人達の安全確保。そのためのプディング魔王国建国と発展である。

 万が一の防衛戦力でもある軍用ゴーレムも、試験機は何体か作ってある。あとで性能テストを行い、問題なければ量産しよう。

 そしてジル達の望みである、レーネハイトの捜索と皇国の問題解決もある。確か皇女の嫁入りが近いらしいから、次に動くのはこの問題解決のためになるだろう。


 プロセニア王国については、今はまだ直接関係のある者が少ない事だし優先度は低くていい。


 他にもジース王国やチーズの生産を行う集落など行きたいところはあるのだが、それぞれ合間合間に行けばいいだろう。

 あとは猫や様々な動物を増やす計画もあるのだが、そっちはブランシェの建築が進んでからでいいだろう。

 なお白猫のカピと黒猫のジョーは屋敷内を自由にさせており、最近はミーシャに与えた客室の一つで過ごしていることが多いそうだ。

 今はマリエルが面倒を見ているが、ブランシェの魔王邸の様子を見て、この子等もそろそろ移動させても良い頃かもしれない。


 そんな事を考えている内に窓から見える空が徐々に白み始め、新しい一日の始まりを告げる清々しい朝日が差し込んできた。

 そうだ、やらなければいけないことはこんなにもたくさんあるのだ。


 色恋にかまけている暇なんて、無い。





「アルト、一つ調べて欲しいことがあるのじゃ。光天教のガッソーがプロセニアの首都アプロニアに孤児院を持っておるらしくての。アプロニアにも斥候を潜ませておるのじゃろう? 何かのついでで構わん、様子を見てもらっても良いかの」

「おまかせ下さい。近日中に報告させます」


 朝の訓練前にアルトだけ呼び出して話をする。近いうちにまた孤児院に遊び行って、アプロニアの孤児院の様子でも教えてやれば喜ぶだろう。それにヒデオ達ならプロポーズしてくれた子の名前を知っていると思うが、できれば自分で直接聞きに行きたい。



 あとはいつも通り食事を挟んで暗くなるまで訓練を見学しつつ、全員分の下着や衣類の替えと、様々な日用品を作って渡しておく。


 翌日も同じように訓練漬けの一日を過ごし、ヒデオともエリー達とも普通に会話をできていたと思う。


 そしてヒデオ達が調査に出かける前日となった夜、いつも通り女性九人で風呂に入って身体を流し、足だけ湯船につけて温まっている時のことであった。


「ねえナナ、ヒデオと何かあったのかしら?」

「……何のことじゃ?」

「ナナ、昨日から雰囲気が違う」

「眉間にしわが寄りっぱなしかも!」


 おかしいな、いつも通りにしていたはずなのに。


「別にいつも通りじゃと思うがのう?」


 確かにヒデオにはなるべく自分から近付かないようにはしていたが、それ以外はどう考えてもいつも通りだ。

 するとサラがこちらにぺたぺたと歩いてきて、両手を伸ばし義体の頭を抱き寄せた。


「良い感触じゃのう、ところで何をしておるんじゃサラ」


 サラのなだらかな丘のある胸にほぼ真正面から顔を埋める形になっており、小さいながらも十分な柔らかさが顔全体で感じられる。


「やっぱりナナおかしい。いつもならギャーって叫ぶ」

「ああ、そういうことじゃったか。そうじゃのう……リオよ、少しの間セレスを押さえておれ」


 ハァハァ言いながらにじり寄ってきたセレスはリオに任せ、サラの胸からいったん顔を離して小振りな双丘とその頂点へと視線を向ける。サラ本人は小さいことを気にしているようだが、形も良く凝視するうちに頂点にある桃色の――


『ぴょいーん』

「ひあっ。ナナ、だめ。んっ」


 頭上のスライムがサラの胸へと飛び掛り、張り付いてぷるんぷるんと波打っていた。サラは必死に引き剥がそうとしてが、張り付いたスライムからの刺激のせいか思うようにはがせず、その場にぺたんと座り込んでしまった。

 小さく吐息を漏らすサラの朱色に染まりつつある顔を見て、これ以上はいけないとスライム体に意識を集中し、サラから引き剥がす。


「……ナナ、いやらしい」

「今はサラの胸を見ておったら、スライムが勝手に動いてしまったのじゃ。最近わしの意志に過敏に反応するようになってしもうてのう、ちょっとばかり意識を集中させて、勝手に動かんよう気をつけておったのじゃ」

「それってナナが『おっぱいを揉みたい』って思っただけで、スライムが勝手に揉んじゃうってことかしら?」

「そういうことじゃ。じゃからエリーよ、自分の胸を揉みしだいてアピールするでない、わしがスライムに意識を向けていないとサラの二の舞じゃぞ」


 自らの両手で豊かな胸の膨らみを持ち上げるエリーから意識をそらすと、リオとセレスが自らの胸を揉みながら、赤く染まった顔をこちらへと向けているのが見えた。おかしいな、さっきまでリオはセレスを拘束していたはずなのに、どうしセレスと一緒になってこちらへにじり寄っているんだろう。


「……さらばじゃっ!」


 貞操の危機を感じたためダッシュで風呂からあがり、更衣室と風呂場の間に結界を張ると、びたーんという痛そうな音と共にリオとセレスが結界にぶち当たっていた。間一髪である。


 身体を拭き下着まで身につけたところで、風呂場と更衣室の間に張った障壁を解除する。

 障壁に張り付いていた二人がバランスを崩し更衣室へ倒れこんでくるのを見て、まったくこいつらはと呆れる一方、いつものやり取りだなーとちょっとばかり嬉しくもある。


 続々風呂から上がってくる一同に、スライムで作った櫛で髪やミーシャの尻尾をとかしつつ余計な水分を吸収したり、下着姿でわいのわいのとはしゃいでいるとジルが近付いてきて膝をつき、視線をこちらに合わせて口を開いた。


「やっといつものナナ様の笑顔が見られましたわぁ」

「むう。わし、そんなにいつもと違っておったかのう?」


 そう言って周りを見渡すと、全員の頭が縦に振られた。ちょっとショックである。


「だいたいナナ、一人で抱えすぎじゃないかしら? スライムの事なんて、誰かに相談しても良かったんじゃないかしら?」


 リオとセレスの二人が、悲しそうな顔で縦に頭をぶんぶん振っていた。


「リオとセレスにはこの件を相談するわけにいかぬ。貞操の危機なのじゃ」


 自分も含めて、である。青スライムの再来だ。リオとセレスの顔が絶望に染まるが構ったら負けだ。

 ともあれ悩んでいるのはヒデオと無関係という方向で誤魔化せそうだ。


「義体から出て、スライムだけになったらどうなるのかな? やっぱり勝手に動いちゃうのかな?」

「どうじゃろうのう? どれ、試してみるのじゃ」


 義体の頭上からぴょいーんと床に降り、体積を義体の腰くらいの高さまで増やして魔石を内部へ転移させ、義体を空間庫にしまって本来の姿をさらけ出す。

 義体生活が長かったせいか、何となく全裸になったような気分で落ち着かないなー、そして満面の笑みを浮かべたリオの顔が急激に近付いてくるんだが、あの勢いでは抱きついてくると言うより体当たりじゃないかな。


『ぼよおおん』

「姉御冷たくて気持ちいい!」

「リーーオーー。いきなり何をするんじゃ、びっくりしたではないか。しかしそうじゃのう……スライムのままであれば、勝手に動くことは無いようじゃのう」


 両手両足でしがみ付き跳ね返されないように耐え切ったリオは、下着越しとはいえ胸どころか大事な部分までスライムに密着させていた。ともあれ体が勝手に動くことは無い様子に安心する。この状態でスライム体が勝手に動いたら大惨事だ。


「いつもナナが義体の外に出しているスライム体は、どうやって動かしているのかしら?」

「どう、と言われてものう……完全に切り離しておるわけではなく、魔力線で繋がったわしの一部じゃから……む?」


 体の一部を切り離し、胸の強調するかのように腕を組むエリーの、フルカップのブラジャーに包まれたおっぱいに意識を向ける。挟まれたいと思ったその瞬間、切り離したスライム体がぴょいーんとエリーに向かってジャンプした。


「あん、ちょっとナナ、いきなり何……」


 エリーの豊かな谷間に滑り込んだスライム体と、自分とを繋いでいる細い魔力線に意識を向ける。これに送り込む魔力を少しだけ増やし、魔力線を太くしてみる。

 そして今度はシンディのキャミソールを押し上げている、二つの丘の頂点にある突起に意識を向ける。


「あら? どうしたのかしら?」


 胸に挟まったまま動かなくなったスライムをつまみ上げ、エリーが怪訝そうな顔をこちらに向けた。柔らかくて心地よかったが、とりあえずシンディに飛びかかることはなかったようだ。


「うーむ。問題が解決したのかもしれんのじゃ」


 エリーからスライム体を返してもらい、リオを引き剥がして義体に戻り魔力線の事を説明すると、エリーがクスクスと可愛らしい笑い声を上げた。


「ほら、こんなに簡単に解決したじゃない。ナナは誰かに相談することを覚えるべきね。でも実験に巻き込こむなら一言言ってくれないかしら?」


 本当に悩んでいるのは別の問題ではあるが、この自由過ぎるスライム体問題も放っておけない悩みの一つではあった。しかしこんなにも簡単に解決してしまうとは夢にも思わなかった。


「く、くくく……かっかっか、これはぐうの音も出んのう」

「私達は明日からしばらくいない。でもリオにセレス、ジル達もいる。一緒に考えないと駄目」

「わしの完敗なのじゃ。これからはちゃんと相談するのじゃ」


 それを聞いたリオとセレスが、いつものにこにこ顔から突如真面目な表情に変わって、こちらへと顔を向けてきた。


「真面目な話の流れですから~、わたし達も真面目に話しますね~。ナナちゃん、最近働きすぎじゃないかしら~?」

「姉御って地上に来てから、あまり遊んでないんじゃないかな? 異界にいた頃はしょっちゅう服や下着やぬいぐるみゴーレム作ったり、お掃除スライム大量に街に放して大騒ぎを起こしたりしてたけど、最近そういうの無いよね!」

「わしが働きすぎ、じゃと? いやいやいや十分にサボっておるし遊んでおるじゃろ」


 自分から見て働きすぎというレベルに達しているのは、アルト・リューン・イライザの三人だと思う。

 それにお掃除スライム大行進は一度だけだ。しょっちゅうじゃないやい。


「ナナ様は他の人なら何年もかかるようなことを、あっという間に片付けたりしてますわぁ。ワタシと出会う前から既に、他の者ではできないことを幾つもこなしてらっしゃると聞いてますのよぉ。そのナナ様はアタシに『人は生きたいように生きるべき』っておっしゃいましたけどぉ、そのナナ様は生きたいようにしているのかしらぁ?」

「ナナちゃんが魔王になってくれたおかげで、わたし達は異界から地上に出てくることができたわ~。それについては感謝しているけれど~、ナナちゃんのやりたいことが後回しになっていないかしら~?」


 自分のやりたい事、それは――


「わしは魔王として、国の……」


 違う。


 なぜ自分は魔王としての役割を受け入れた。


 可愛い服を着たい。美味しいものを食べたい。楽しい歌や踊りを見聞きしたい。それら『生前』できなかったやりたいことをするためではなかったか。

 完全に自分の欲望のみであったはずだ。

 自分だけでは達成できないであろう目的のため、交換条件として魔王という立場で国民を守るだけだ。


「くっ、くくく……かっかっか! どうやらわし、頼られて気分良く調子に乗っておったようじゃのう。目的と手段が逆になっておったのじゃ。わしは魔王として、やるべきことをやらねばならん。そう思っておったが……違うのじゃ。わしはやりたい事があるからこそ、魔王という立場を活用するはずじゃった」


 しかし仲間の願いを叶えてやりたい、守ってやりたいという気持ちも事実だ。

 皆の笑顔を見たいというのも、自身の欲望の一つなのだ。


 結局やることは変わらない。それでも『やりたいから』やるのと『やらなければいけない』からやるのでは、大きな違いがある。

 生きたいように生きているつもりで、気がつけば立場に縛られているとは、自分の愚かさにため息しか出ない。

 いつからこうなったのか考えてみると、思い当たることは一つある。


 ヒデオだ。


 ヒデオへの想いを意識から逸らすためにあれこれしているうちに、自身の思考と行動に歪みができたのだろう。ヒデオのばか。八つ当たりだけどもっかい言う。ヒデオのばか。


 それにこの短期間で自分で決めたことが次々揺らいだりひっくり返ったり改めて考えてみたりと、自分の意志そのものが揺らぎまくっている。この状態で突き進むのは危険な気がする。


 幸いというべきか、ヒデオは明日からしばらく調査の旅だ。

 頭を冷やすにはいい機会だ、一度立ち止まって好きなことをしよう。


「レーネハイトの件で動きがあるまで、しばらく遊んで過ごそうかの。エリー、ジル、セレス。それに皆も心配をかけてすまぬのう、そしてありがとう、なのじゃ」


 口々に「どういたしまして」と言って笑顔になる皆の顔を見渡して、一つ言い忘れていたことを伝えるため口を再度開く。


「ジルとミーシャとペトラは訓練継続じゃがな」


 三人の笑顔が、ぴしぃっ! と凍りついた。少なくとも空中戦闘が出来るレベルまで鍛えなければ。いや、鍛えてやりたい。


「それと明日からは、マリエルとヨーゼフと門番のキーパーも、一体ずつじゃが訓練に加えるのじゃ。たまには別の相手と戦うのもよかろう」


 ジル達の訓練が早めに終わったら、皆でのんびり出かけるのもいいな。また海で海鮮バーベキューもいいかもしれない。じゅるり。

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