同じ部屋で夜を過ごす!?(2)
目を瞑りウトウトしていたら頭を撫でられる感覚があった。
(ん?何…?)
目を開けてみるとアーヴィンが覗き込んでいた。
「ア、アーヴィン様!!」
「セシリア…こんな所で何してるの?」
ニコッと笑顔を向けるアーヴィン様。
「まさかここで寝るつもりじゃ…ないよね?」
アーヴィンは綺麗な笑顔で話しかける。
(え…?なんか怖い…怒ってる??)
「こ、これはその…」
その通りですと言いにくくなるセシリアはアーヴィンから目を逸らす。
目を逸らした瞬間アーヴィンの夜着が軽装で胸元が少しはだけでいる姿を見てしまい赤面してしまう。
(無理だ…慣れない!)
毛布で一気に顔まで隠すセシリアを見てアーヴィンは少し驚くが何故毛布に隠れたのかを理解し、ニヤッと笑った。
「すみません。そんなに私と同じベッドが嫌だったなんて思いもしなくて…ちゃんと考慮するべきでした。」
落ち込み悲しそうに話すアーヴィンの声を聞き、毛布から顔を出すセシリア。
「いえ!嫌とかじゃなくて…すみません私こそ嫌な態度取ってしまいました…」
「へぇ、私と一緒は嫌じゃないんだね?」
「え?!え…と嫌じゃなくて恥ずかし……きゃあ!?」
言葉途中でアーヴィンはセシリアを抱き上げる。
「嫌じゃなければ一緒に寝ましょう。」
軽々とベッドまでセシリアを運び下す。
「ソクラテスや周りには言えないが、いつもあまり眠れないんだ。セシリアと一緒にいると深く眠れる気がする。だから協力してくれないか?」
「アーヴィン様…」
(アーヴィン様が困ってらっしゃる…私も何か恩返しが出来るのなら…!)
「分かりました!少しでもお役に立てるなら寝ましょう!一緒に!!」
「ありがとう、セシリア。」
アーヴィンはセシリアを抱きしめた。
(アーヴィン様が困らないように恥ずかしがってちゃだめよね!?緊張ほぐさなきゃ…!アーヴィン様が深く眠れるように…)
セシリアが心の中でよし!と気合を入れていた一方でアーヴィンはニヤッとほくそ笑んでいた。
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