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負傷

セシリアはアーヴィンに抱きかかえられながら屋敷に入り、そのままアーヴィンの私室へと入った。


(あれ?私の部屋じゃない…?)


「アーヴィン様ここは…」

「ここは俺の部屋だ。」


(やっぱり!なんでアーヴィン様の部屋に…!?)


セシリアは困惑していた。


「俺は仕事に戻るが今から医師が来るからここで待っていてくれ。終わった後もこの部屋で過ごすように。」

「あの…服も体も泥だらけなので着替えたいのですが…」

「ミサに任せてあるから心配しなくていい。」

「わ、わかりました。」

「すぐ戻るから…お利口に待っててくれ。」


アーヴィンは優しく笑ってセシリアの頭をポンポンと触り、部屋から出ていった。



「旦那様は奥様の事本当に大事にされておられるのが分かります。」

「そう…なの?」


(確かに最初に会った時よりもはるかに優しい。だけどそれは周りを安心させる為に夫婦らしく努めているんじゃ…)


「ええ。奥様が来てから旦那様は穏やかになられました。いつもピリピリしていて人を寄せ付けないオーラがありましたが…。」


あまり表情を出さないミサは嬉しそうな顔つきをしていた。


「そう…。そうだと嬉しいな。ところで…メイドの子はどうなったの?」


ミサはまた無表情に戻った。


「あのメイドはソクラテスが連れて行きました。恐らく彼女は金品狙いで侵入したメイドでしょう。後に警備隊に渡す予定です。」


「そう。捕まえられて良かったわ。」


「奥様…申し訳ありませんでした。私が離れてしまったばかりに…」

「え!!何で!?ミサは何も悪く無いし寧ろ私が追いかけてしまって怪我しただけだし謝らないで!寧ろありがとうだよ。」

「何故ですか…?」

「私を見つけてくれたから!」


セシリアは満面な笑みで微笑む。その姿を見てミサも笑顔になる。


「ミサが笑った…!!嘘!?めちゃくちゃ貴重な笑顔見れた嬉しい!」


フフッと声に出して笑うミサ。


「さぁ、着替えましょうか。」

「そうね。お願いするわ。」



セシリアはミサに手伝って貰いながら着替えた。



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