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和馬編 お馬さんの本音が聞ける能力がひ孫の和馬へ受け継がれた

天馬編を読んでいただきありがとうございました。

このお話は皐月が寿命を迎えたところから始まります。

寝室で寝ている皐月の側には長年連れ添ってきた優駿の姿があった。


相良皐月 長年天翔牧場を切り盛りしてきた女帝にも

この世と別離の時が迫ってきた。

83歳でまだ足腰も丈夫だがやはり運命に贖うことはできない


「優駿 私先に馬の国へ行くからまた向こうで会いましょう」


優駿は皐月の言葉で全て理解した。


「皐月 ということは昨日馬の神様と…」


皐月は頷く


「そうよ、わたしもやっと 父さんと母さんに会うことが出来るの」


優駿は皐月の両手を握りしめ


「皐月 まだ逝くには早いよ もう少し俺の側にいてくれ」


皐月は優しく微笑み 首を横に振り


「優駿、勘違いしないで私たちまた会えるのよ

 別れじゃないのよ」


「でも、皐月」


「優駿は馬頭観音様にお祈りしていないの?」


優駿は否定する


「まさか 君に言われて俺も毎日お祈りしてるよ」


微笑む皐月


「それなら大丈夫 また必ず会えるわ」


「私もね 最初は不安だったのだけど 昨日の夜

馬の神様にお会いして安堵したのよ

それにね 馬の国にいる父さんと母さんの話も聞けたわ」


優駿は驚き 別室にいる親戚も呼ぼうと立ち上がろうとするのを

皐月が止めた


「優駿 私たち家族以外には秘密なのよ

馬の神様のことは天翔の人間以外には気軽に話せないの」


優駿は椅子に腰かける


「それじゃあ 弥生ならいいのかい?」


「そうね、弥生ならいいかな どうせ和馬にも話さないといけないしね」


相良弥生は優駿と皐月の娘で弥生が産んだ子が和馬だ。

相良弥生のお婿さんは昔からの知り合いでもある伊藤家の悟がお婿さんとして

相良家に入り天翔牧場を経営している


因みに弥生は皐月と同じで獣医師として天翔牧場で働いている

皐月と違うところは、大学は札幌大学を卒業して獣医師の資格を取得したところ

お婿さんは、伊藤家の許可を得て婿養子で来てもらったが

弥生は皐月に似て美人なのでお見合い話もあったが

子供の頃からの付き合いのあった悟からの熱烈なラブコールに対し


弥生は強烈な一言で返す


「私と結婚したいなら伊藤の姓を捨てて相良姓になりなさい」


普通は躊躇する申し出に悟は間髪入れず


「君と結婚できるなら 喜んで捨てるよ」


ひと悶着ありそうなセリフだが伊藤家当主は


「まあ、いいんじゃないかな どうせ悟は次男だし

天翔牧場継げるなら玉の輿だろ」


と伊藤牧場の最高責任者のコメント


悟は伊藤牧場で厳しく躾けられているので天翔牧場の牧場長でもあり

優秀な厩務員として働いている


そして二人の間に生まれたのが天翔天馬の生まれ変わりと言われた

相良和馬だった。


今は競馬学校で厩務員資格を取るため頑張っているが

和馬の能力に最初に気が付いたのが皐月だった。


「あの時はほんと驚いたわ まるで父さんのようだった。

あの子が馬に話しかけると馬が返事をするように

頭を上下に下げたり 嘶いたり 首を横に振るのよ」


「流石に父さんのように念話で話はできないようだけど

それでも馬と会話が出来ているのよ

意思疎通がとれるなんてほんと羨ましいわ」


「でもこれで父さんと母さんにいい土産話を聞かせることが出来るわ

やつとお父さんの後継者が出来たとね」


皐月が興奮気味に話しかける


「皐月 疲れているようだから少し休んだら」


皐月は手を伸ばし優駿の腕をつかむ


「優駿 私はもう牧場を天から見守ることしかできないけど

あとは頼んだわよ 天翔牧場と天翔ホースパークのこと

もし何かあれば父さんの残した遺産躊躇しないで使いなさい」


「ウン、わかった 皐月も馬の国で俺が行くの待っててくれよな

ありがとう 皐月に出会えて俺は幸せだった。」


皐月顔を赤くする


「優俊、私もあなたに会えてよかった それじゃあ私逝くわね」


優駿の腕をつかんでいた皐月の手が畳の上に滑り落ちていくが


落ちかけた手を掴んで優駿は一人大泣きをする


相良皐月の葬儀は家族葬で行われた。


天馬の亡き後 天翔牧場は、高齢の引退馬を繋養する天翔牧場と

佐藤牧場から土地を譲り受け新たな試みとして

天翔ホースパークを建設した。


天翔ホースパークはどのような施設か?


広大な土地に厩舎と馬房を建築して高齢ではない引退した競争馬を

繋養しながら施設内で乗馬や馬が引く馬車『冬季はソリ使用』

係員が手綱を持ちお客さんを乗せた馬を10分ほど周回コースを歩く

子供に大人気のサイクリング ポニーと遊ぶイベント開催

等々入場料〇〇〇円支払い遊べる施設とお得な年間パスポートもある


最初は施設内に宿泊施設も建設する予定であったが、

観光協会から今までどうり民宿とペンション活用でと言われ

妥協案として空港と最寄りのNRの駅からのシャトルバスを格安で運行してくれと

直談判して繁忙期は運行してもらえることになった。


空港からも近く入場料も安いことから週末は家族連れで

にぎわう人気施設になっている


天翔牧場の敷地内には会員の皆様からの寄付で建てられた慰霊塔があり

繋養していた競走馬が亡くなると小高い丘の中腹に墓標が建てられる

墓標には名前と元気な頃の顔写真のプレートが埋め込まれている


勿論繋養馬だけでなく天翔牧場の関係者のお墓もここにあります。

普通は認められないので国と道に特別許可を申請して認可されている


天馬のお墓の周りは妻である美鈴とメリーローズとエクセレントローズ

のお墓が今も仲良く並んでいる


その天馬たちが眠る墓標の近くに娘である皐月の墓標が建てられた。


その墓標の前で優駿は皐月に誓う


「皐月 今度会う時に君に誇れるよう頑張るよ

どうか馬の国から見守っていてくれ」


優駿の望みをかなえるのは娘の弥生たちではなく

孫の和馬が引き継ぐことになります。

優駿はそれを見届け皐月のもとへ向かうでしょう


場所はDRAが運営する競馬学校の教室

卒業を控え生徒たちは夢や希望を胸に秘め

自分たちの未来を想像していた。


一組の男女の会話


「ねえ、和馬は卒業後どうするの?」


浅井紫苑の問いかけに答える相良和馬


「俺か? 俺は当然牧場を手伝うよ

紫苑お前はどうするんだ?」


「私はね 昨年の私なら

家の牧場で働くと言えたんだけど

今は未定なのよ」


「未定だって、もうすぐ卒業だぞ」


「しょうがないでしょ その手伝うはずの牧場は既に人手に渡ってるし

 残っていた繁殖牝馬は牧場へ預けてあるわ」


和馬は気まずい顔をするがまあよくあることだ


「そうだ、和馬 私を雇ってくれないかな?

和馬の牧場で永久就職でもいいよ」


周りの生徒も和馬と紫苑の会話を聞き耳立てて聞いていた。


和馬と紫苑は二人とも容姿は見た目可愛いい女の子

和馬は遺伝なのか小柄で細身の体格なので

知らない人から見たら女の子にしか見えない

顔立ちも母親に似て小顔の美人さんだった。


男子は紫苑狙いで女子は就職と結婚相手として

和馬をターゲットにしていた。


「そうだな、紫苑なら 雇っても問題ないしな

永久就職って俺の嫁さんにでもなるつもりか?」


「そうだよ、ダメかな 今なら持参金代わりに

繁殖牝馬がついてくるよ?」


和馬は繁殖牝馬という言葉に胸が躍る

和馬の夢は天翔牧場で繁殖を再開することだったからだ

でも牝馬の年齢如何で種付けできるかわからないので

聞いてみた


「紫苑 その繁殖牝馬今何歳?」


「わ、和馬が食いついた 私より牝馬がいいのね

数えで5歳よ 昨年故障で引退したの

競走馬能力損失と判定されたから…」


「馬の名前は、ラグーナシオンよ」


和馬は立ち上がると紫苑の両肩に手を乗せ叫んだ


「頼む 紫苑俺の嫁さんになってくれ」


教室内の生徒たち


え~~~~


暫くの間があり 紫苑が再起動


「和馬 やっぱり紫苑よりも『シオン』がいいのね」


「ごめん 正直に言うと俺も以前からシオンのこと好きだった」


「和馬君からプロポーズよ」


「違うわよ 馬のことよ ラグーナシオン」


外野がうるさい


「でもな、女性として伴侶として嫁さんにもらうなら

紫苑がいいと入学当初から考えていた

けっしてシオンに釣られたわけではない」


「その言葉ほんとよね 和馬は尾花栗毛の牝馬大好きだから

でも何で尾花栗毛なの? 白毛の牝馬よくない? 綺麗よ」


和馬は目を閉じ考え込む


「まあ、確かに純粋無垢な白毛は確かにいいが

でもな葦毛の馬も将来は皆白毛になるんだぞ

尾花栗毛の金色のタテガミとシッポに顔を

埋めるのが俺の夢だしなこれは譲れない」


和馬は天馬の隔世遺伝なのか尾花栗毛の牝馬に目がない


「まあ、いいわ それより肝心なのはそんなことじゃないのよ

和馬の牧場には生産施設はあるの?

私の記憶だと相良牧場の名に聞き覚えがないの 新しい牧場?」


紫苑の発言に驚く生徒たち

生徒は皆知っている 和馬の就職する牧場があの有名な

天翔牧場だということを


なんだ そんなことかと気にしない和馬


「それは問題ない 今は引退馬繋養牧場だが

繋養馬は転厩して改築工事中で工事が完了したら

いつでも繁殖牝馬を入厩させることができる」


「それと牧場の名前は相良牧場ではなく天翔牧場だからな」


天翔牧場と聞いて周りの生徒でなく

紫苑だけが驚く


「え、和馬の家の牧場あの天翔牧場なの?

でも名字が違うよね」


「あ、それはだな 天翔夫妻には男の子が生まれなくてな

俺の母さんと同じで一人娘だったから婿を貰ったんだよ

それでお祖母ちゃんの結婚相手が相良姓だったんだ」


「なるほど、まあいいわ それじゃあ和馬これからよろしく

私とラグーナシオンのこと末永く愛してね」


相良和馬は学校卒業後紫苑と婚約することなったが

婚約期間を一年間としてその後式を挙げることになる


婚約の話を両親に話して快く了解をもらった和馬は

週末紫苑の両親へ挨拶へと向かった。


紫苑の両親は牧場を手放した後は千歳市内のアパートに住み

アルバイトしながら就職できる牧場を探していた。


そんなところへ鴨が葱を背負って来る


座布団を横へよけて頭を下げる和馬


「お初にお目にかかります。紫苑さんと同期の相良和馬といいます

紫苑さんとお付き合いしたいと思い挨拶に伺いました。」


「相良和馬さんどうか頭をあげてください

娘からお話は聞いていますので

そうかたくならず 楽にしてください」


和馬は頭を上げ座布団に座る 横には紫苑がいる


「和馬君 娘のことどうかよろしくお願いします。

牧場がつぶれていなければ紫苑に持参金でも

持たせてあげたのですがあいにくと...」


「お父さん 持参金代わりにラグーナシオンをどうぞ

といったら和馬喜んでいたから大丈夫よ」


紫苑の態度にあきれ返る 両親苦笑い


「すいませんね どうもガサツな娘で

和馬さんのほうがおしとやかですね」


「お父さんそれは褒め言葉じゃありません

でも お母さまも綺麗なかたですよね

以前牧場経営者の会合でお見掛けしました。」


話を切り出す 和馬


「それでですね お義父さん 式は来年あげる予定ですが

婚約者として紫苑さんと天翔牧場で同棲したいのですが

許可していただけますか?」


紫苑も


「お父さん お母さん お願い許可してよ

和馬と牧場で働きたいのよ」


同棲と聞いて動揺する父と母の態度を見て和馬は少し訂正


「一応同棲といっても母屋以外に社員寮もありますし

バンガローの宿泊施設もありますので

式を挙げるまでは同衾はしませんのでどうかお許しください」


紫苑ママの発言


「和馬さん 一つよろしいですか?

家族3人が生活できる社員寮はありますか?」


「はい、バンガロー小屋でしたら 直ぐにでも生活できます

お風呂は、天然温泉に入れますよ」


紫苑のお母さん 自分たちを指さして


「それと厩務員を追加で2人雇えますか?」


それは和馬にもうれしい提案だ


「勿論構いませんよ、お二人とも即戦力として有能なかた

なので是非とも天翔牧場で働いてください」


紫苑さんご両親はハイタッチで喜びを表現


こうして婚約の話は無事に終わり


紫苑とその両親は翌日には天翔牧場のバンガローへ引越しを済ませた。


肝心のラグーナシオンの預け先を聞くと佐藤牧場だったので

和馬は馬バスでラグーナシオンを出迎えにいった。


因みに馬バスは紫苑のお父さんが運転します。


和馬はひとめでラグーナシオンに惚れてしまった。


和馬はシオンに会うなり 抱き着き頬スリ


「シオン もう 離さないぞ いいだろ」


ラグーナシオンも和馬の行動に驚きながらも

噛んだり 蹴ったりせず されるがまま


「お父さん 和馬喜んでくれたわ」


「そのようだね」


光秀は紫苑の言葉に苦笑いをする

結納の品が〇千万の価値がある馬なんてありえないだろうと


佐藤さんに挨拶を済ませるとすぐにラグーナシオンを馬バスへ乗せると

天翔牧場へとんぼ返り


「さあ、今日からここがシオンの家だよ」


天翔牧場の厩舎と馬房は改築され 以前よりも設備が豪華になった。


ラグーナシオンは綺麗な馬房に驚きながらも

涼しく快適な馬房に興奮気味のようで

馬房の中を探検各部をチェックしている


ラグーナシオンは和馬の頬を舐め 嘶く


「馬房は気にいってくれたようでよかったよ」


「和馬 この厩舎と馬房に不満を言う馬がいるとわ

思わないわよ トレセンでもこんなに快適じゃないわよ」


紫苑とその両親も頷いている


「それよりも和馬 一つ気になってるんだけどいいかな?」


紫苑の視線で気になる場所は和馬にも理解できた。


「あの場所はね 聖域なんだよ 天翔天馬さんが愛した馬が

生活していた馬房を壊さず保存しているんだ。」


天馬が愛した馬とわ メリーローズ、エクセレントローズ、ブリリアンスターだろうか


馬房の扉には、ネームプレートとローズの馬房の扉には色あせた千羽鶴が

飾られている。


「ブリリアンスターか世界的な名馬よね今でも単年での

ドバイワールドカップ、凱旋門賞 勝利した馬なんていないものね」


和馬は頷く


「俺も天馬さんように世界的な名馬を育ててみたいんだよ

ラグーナシオンの産駒ならそれが可能だと俺は信じているよ

だから紫苑も俺の夢を手伝ってくれ」


紫苑は和馬に寄り添い腕に抱き着く


オホン オホン


「見せつけてくれるわね 二人とも もう傍から見たら夫婦よね」


慌てて 離れる 和馬と紫苑


そして翌日 和馬に人生の転機が訪れる


翌日和馬はラグーナシオンを放牧地へ連れていった。


広い放牧地で自由に走り回るラグーナシオン


草を食んだり 寝転んだりで自由な時間を過ごす


夕方 一台の軽自動車が現れる


和馬が助手席から降りると荷台から荷物を降ろし終わると

軽自動車が走り去る


ラグーナシオンは和馬のところへ寄ってくる


和馬は放牧地の扉の鍵を開けて中に入ると

ラグーナシオンの背中に馬具を取り付けシオンに騎乗する


手慣れた手つきで手綱を引き 駆け足 速歩 で放牧地を走りまわる

和馬とシオンだった。


十分堪能したのか満足げの和馬は放牧地の外へ出るため

鍵を開けて騎乗したまま牧場へ戻ることにした。


普段であれば歩いて昇る坂道を騎乗したまま進むと


林の中から突然 キタキツネが林道へ出てきた


ビックリしたラグーナシオンは、前足が地面から離れ後ろ脚でたちあがる


そのはずみで騎乗していた和馬が頭から落馬した。


頭を強く強打した和馬はそのまま意識を失う。


「和馬さん 起きてください」


和馬はその声に反応して飛び起きると目の前には

綺麗な牝馬が佇んでいた。


和馬は大声で叫ぶ


「馬の神様。」


「よくご存じですね 和馬さん 貴方は落馬して

地面に頭を強打し お亡くなりになりました。」


亡くなったと聞かされ少し動揺もするが落馬して頭を打てば

死ぬ可能性があることは理解していて意外と冷静だった。


「貴方には2つの選択肢があります。」


「2つですか?」


「そうです、2つです

このまま地球の神へ引き渡すのが一つ目

もう一つが私の使徒として能力を授け

蘇生処置をする この2つですがどちらにしますか?」


「このまま 夢を叶えないで死ぬのは嫌なので

貴方様の使徒となり生き返りたいと思います。」



「まあ、そうでしょうね 苦言を呈するなら

騎乗するときは必ずヘルメットをかぶりましょうね」



和馬は馬の神様に土下座した。


「申し訳ございませんでした。」


「まあ、いいでしょう それと能力ですがこれは

私が天馬さんへ授けた能力と同じで

馬と念話で会話できる能力ですよ

これからのあなたの夢を叶えるには都合のいい能力です

それとこの件のお返しは、処分される引退馬を繋養することと

死後は馬の国で私を助けてくださいね」


「ありがとうございます。お約束は必ず守ります。」


「それじゃあ よろしく頼みましたよ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~


「和馬さん 起きてくださいよ~」


和馬は呼ばれた声で意識を取り戻し立ち上がる


少し頭がふらつくが何処にも怪我はないようだ


「あれは夢なのか?」


「それと俺の名前を呼ぶのは紫苑か?」


「名前は同じでも私はラグーナシオンです。」


和馬が後ろを振り返るとそこには、ラグーナシオンがいた。


馬と念話が使える能力


頭に直接語りかけてくるテレパシーのようなものだろうか


「シオン 心配かけてごめん 俺は馬の神様のお陰で無傷だよ」


「私、心配したのよ 和馬全然起きてくれないし

まさか ほんとに馬の神様にお会いしたのですか?」


「ああ、ほんとなら俺はあの世へいっていたらしい

神さまのお陰で命びろいしたみたいだ

それと能力も授けてくれた 馬たちと念話で話せる能力」


「それじゃあ 和馬といつでもお話できますね 嬉しいです」


シオンは和馬の顔を舐める


そこへ和馬が遅いので心配した紫苑と紫苑の父親が

仲良くじゃれあう姿を見て


「紫苑 嫁の座奪われるぞ」


「私 シオンに負けるつもりなんかないから」



馬の神様から授けられた能力を使い和馬は夢を実現するため

紫苑と生産牧場を再開します。


















ラグーナシオンは、天馬のメリーローズと同じで和馬の最愛の牝馬です。

ラグーナシオンを中心に物語は進行します。

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