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オマケ話 皐月と優駿の関係秘話

このお話は本文にいれる予定でしたが、忘れていました。


バリバリバリバリ…


自家用の新型ヘリが牧場のヘリポートから飛び立って行くのを馬房のなかから


馬たちが興味ありげに上空を見上げていた。


ローズがメリーに問いかける


「ねえ ママ パパどこかいったの?」


「ローズ昨日の夜天馬が今日出かけるといっていたでしょ?

今日は皐月と優駿の披露宴の打ち合わせで札幌へいったのよ」


「ローズもパパと結婚して披露宴したいな」


「そうね、ママもしたいわよ

でもこの世界じゃ無理だから馬の国でね」


さみしそうなしぐさのローズをメリーが慰める


「そうだね、馬の国でパパと結婚する」


そんなことを話しているとわ知らない天馬は美鈴と皐月の3人で

札幌のホテルへ向かっている


※今回のフライトプランではホテルのヘリポートへの着陸の

 許可は申請済みです。


「ねえ、天馬この新しいヘリコプターどうしたの?」


「勿論うちで購入したよ お義父さんのところと共同

所有だけどね 税金対策かな 白い機体に牧場の名前書いてあるだろ

馬たちの可愛いいイラスト付きだから空港でも大人気だよ」


「なるほど佐藤牧場のヘリも25年使用してるから

確かにそろそろ寿命かもしれないわね」


「それにね、このヘリ最近発売したばかりで最新型だから

有視界飛行が困難な状況でも計器飛行で飛べるし

暗視ゴーグル付きヘルメットかぶると夜でも

安全に飛べると神田さんと栗原さんがいっていたよ」


「神田さんと栗原さんて天翔牧場の会員さんで

元自衛隊員の方たちよね? 」


「そうだよ今日も二人で操縦してるよ

陸上自衛隊を退官後天翔牧場で雇ったんだ

階級は二人とも二佐だから凄腕だよ」


「でも何でそんなすごい人がうちにいるのよ」


「なんかね定年が近くなると地上勤務へ配置転換の

辞令がおりるらしく二人とも死ぬまで

空を飛び続けたいからという理由で定年前に辞めたらしいよ」


「あ~わかった。 お人好しの天馬は

新型ヘリを購入するついでに

ヘリのパイロットも雇ったのね」


美鈴と皐月は大きなため息をつく


このヘリを購入したことで静内ではいろいろ役に立つことになります

警察と消防からは、登山での遭難者捜索や救助なので活用され

患者の大学病院への救急搬送などで人々から感謝されることになります。


3人が札幌のホテルへ到着すると既に

東京から優駿の両親が到着されてました。


式は教会のチャペルで身内だけで行い

披露宴をこのホテルで行うので

今日は最終打ち合わせを兼ねている


担当者との最後の確認を終えて来週の本番を迎えるだけになった。


夕方の飛行機の便まで時間があるので天馬たちは

ホテルのラウンジで休憩をしている


暇を持て余した美鈴が優駿へ質問をした。


「ねえ、優駿君 皐月とどこで知り合ったのかしら

やっぱり大学でかしら この子何も言わないから

教えてくれないかしら」


優駿は、ちらりと皐月の顔色を伺う仕草をするが

皐月は何も言わず紅茶を飲んでいるので

いってもいいだろうと判断して美鈴へ答えた


「皐月と僕は高校も同じなんです

3年間同じクラスで生徒会でも同じ役員でした

勿論大学も同じ獣医学部です」


そこで優駿の母親の桜花さんが爆弾発言をする


「聞いて下さいよ、この子 ストーカー行為

をしたんですよ 皐月さんの」


「え、ストーカーですか?」


天馬と美鈴が驚く


「え、何 いってるのさ 母さん 変なこと言わないでよ」


「だって 貴方 皐月さんが家から出てくるの

病院の入口で見張っていたそうね

このことは病院の事務員と看護師からも言質を取ってるわ」


「え~ あれ見られていたの

でも一度だけだよ 翌日からは待ち合わせて

学校へ二人で登校するようになったから」


そこで皐月がテーブルへカップソーサーを置く


「優駿の言うとおり同じクラスだから

翌日から二人で登校することにしたわ

でもあなた ストーカーしていたのね

知らなかったわ」


優駿へ軽蔑の眼を向ける 皐月に怯える優駿


「話を聞いてよ 僕は無実だ 

入学式の日の帰り道、偶然皐月を見つけて

後ろを歩いていたら相良総合病院の前の家に

入るところ見たから 確認しに行くと表札に天翔と

あったから 翌日学校へいっしょに行こうと

待っていただけで けっしてストーカー行為を

したわけではないよ 皐月信じてよ」


天馬が助け舟を出す?


「優駿君はそのころから皐月に興味あったんだ

それじゃあもう 長い付き合いだね」


天馬の助け舟に乗る優駿


「そうですよ お義父さん

最初皐月を見たとき 凄い綺麗な女の子だと

思いました ほんとお義母さんに似ていますよね

最初姉妹かと思いましたよ」


優駿に姉妹と言われて照れる美鈴


「お世辞言われても何も出ませんよ」


そこでこの話題の責任者桜花さん


「ほんと同じ女性から見ても綺麗ですよね美鈴さん

スタイルもいいし羨ましいですわ」


「桜花さん ありがとうございます

騎手をしていたころからあまり体型変わっていませんから

もう少し皐月みたいに胸があればと思いますけど

オホホホ~」


胸を手で押さえ皐月の胸のあたりを見る美鈴


胸を直視されても動揺しない皐月


「胸なんて大きくてもいいことなんてないわよ

肩はこるし足元が胸が邪魔で見えないし 」


桜花さんも胸が大きいほうではないので

羨ましいのだろう


「胸が大きくて肩がこると一度いってみたい気もするわね」


美鈴が話題を変える


「ねえ、優駿君 皐月は高校のころどんな生徒だった?

やっぱり今と同じで堅物だったの

この子全然教えてくれないから」


チラリと皐月の顔色を伺う優駿


「え~と ですね皐月は1年から生徒会に入り

2年生の時前生徒会会長に後任として指名され

会長になりましたから生徒からも信頼されていました

卒業式では後輩に囲まれていましたからね」


皐月は素知らぬ顔で紅茶を口にする


「そうなの 生徒会役員と聞いていたけど

指名されて生徒会長になっていたんだ

お母さん 知らなかった」


優駿は補足する


「うちの高校では会長は前会長が後任を指名して選ばれます

適任者がいない場合は選挙で選びますけど

会長は代々女生徒が選ばれます

それで副会長の男子は生徒会長が指名します。

他の役員は選挙で選ばれますけど副会長は指名のみです」


美鈴は優駿を指さす


「それじゃあ皐月は迷わず優駿君を指名したんだ」


話題にあまり加わらない皐月が渋々答える


「他に知っている男子生徒がいなかったからよ」


美鈴の素朴な疑問


「ねえ、優駿君 皐月男子生徒に人気なかったの?」


見た目綺麗な皐月が人気がないと思わない美鈴の疑問に優駿は苦笑い


「そうですね、男子生徒より女子生徒の

人気のほうが凄かったですね なので皐月に告白しようとすると

女子生徒にブロックされます。下駄箱の中のラブレターも

回収されて処分されますからね

皐月には近寄れないですよ僕以外」


元々皐月は携帯電話の番号もメアドも男子生徒で教えているのも

優駿だけだった。なので男子生徒は、直接かラブレターでしか

思いを伝える手段がなかった。


ドヤ顔の桜花さん


「優駿よかったわね 最初に声かけて正解だったわ」


優駿の反応


「お陰で在学中は男子生徒から恨まれましたよ

お前だけずるいと何度言われたことか」


ここで優駿を評価する皐月の一言


「優駿は私の携帯電話の番号もメアドも

誰にも教えなかった。 勿論優駿のことは信用してたから」


「当然のことだよ 皐月は誰にも渡したくなかったからね」


うわ~ 聞いている親たちが


「ハイ ハイ のろけご馳走様です。」



まあ、こんな感じで高校のころから付き合い初めて

婚約する関係になりました。


告白は優駿の方からで高校の卒業式の前日生徒会室で

告白したらしいが、皐月の返事は実にそっけなく


「あ、そ わかった いいわよ」


優駿君もこの先大変だな


羽田行きの飛行機の出発時間も迫ってきたため

優駿君はそろそろ空港へ行こうと両親を誘うので天馬が



「それじゃあ 我々も帰るので空港まで送りますよ」


わざわざ電車に乗り送ってもらうのも気が引けるので


「え、いいですよ 空港まで電車で1時間くらいですから」


大丈夫です、あれで行きますからと

ヘリポートの自家用ヘリを指さす天馬に美鈴も苦笑い


「え、前に一度乗りましたけど前のと違いますよね」


白い機体に天翔牧場の文字に可愛いい馬のイラストつき

の中型ヘリ 乗車定員は、操縦士除いて6人は余裕で乗れる


「前のが耐用年数の関係で新型に変えました

今は慣らし運転中なので遠慮しないで乗ってください」


優駿君たち親子も戸惑いながらも電車に乗る面倒よりも

快適な空の旅を選ぶことにした。


「それでは お言葉に甘えて」


6人が乗り込むと天馬が神田さんに声をかける


「神田さん それじゃあ 新千歳までお願いします」


「了解しました 15分ほどで到着します。」


15分ほど北海道の空の旅を満喫した6人は千歳空港へ到着

優駿親子は、東京へ向かい天馬たちは牧場へ戻る


ヘリから降りて3人は天翔牧場の居間へ到着


天馬が皐月へ


「いよいよ皐月も来週お嫁さんになるんだな

これまで親らしいことあんまり出来なかったが

父さんたちを許してくれ」


その言葉に皐月は


「元はと言えば私が東京へ行きたいとわがままいったのが

始まりだから父さんたちは気にしなくてもいいわ

私のこと理解してくれて感謝しているわ

今までお世話になりました これからもよろしくね」


美鈴は、


「そうね、皐月にはこれから牧場の獣医として

馬たちのことお願いしないといけないからね

期待してるからよろしくね 皐月」


「これからは 親子3人で牧場を盛り立てていこうな」


「父さん 優駿のことも忘れてはダメよ」


「そうだな。すまないな 優駿君もすぐに親子の関係になるんだな

皐月たちには馬たちの健康面でのサポートを頼むから

繋養する馬を元気で長生きをさせてくれよ 50年くらい」


「そうね世界最高齢馬新記録を目指して頑張るわね」


7日後 皐月は優駿の妻になった。




















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