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3歳馬ブリリアンスター降臨する

新年を迎えた。


俺はお義父さんと二人新年の挨拶するために伊藤さんのお宅を訪問しました。


「天馬クン 昨年の最優秀2歳馬受賞おめでとう」


正月のおせち料理を食べながら伊藤さんから祝福された

こちらもおめでとう言わないとな


「伊藤さんも 昨年の最優秀2歳牝馬受賞おめでとうございます。

横長騎手も凄い活躍でしたね、」


馬主の伊藤さんが横長騎手を主戦にして挑んだ2歳馬戦では

牝馬では4戦負けなしで最後は阪神JF G1勝利で終わった。



「イヤですよ~ 同じ2歳馬なら最優秀2歳馬受賞の方が格が上です

ブリリアンスターが不在の牝馬レースなんて

本来の牝馬のレースではありません、今年は同じレースに挑めると

思っていましたが、まさか3冠目指してクラシックに挑むとか

言わないですよね?。」


天馬は、箸を箸置きに戻してから


「伊藤さん、私はブリリアンスターが引退したら

牧場の仕事に専念します。今後はレースに同行もしません

牧場の引退馬たちもそろそろ繫殖現役引退しますからね

プラチナやメリーの面倒をしっかり見たいと思っています。」


そこでお義父さんが話に加わる


「私もそこまで難しく考えないで厩務員を増やしたらどうかと

いったのですが、責任者として美鈴と奈々ばかり頼るのは

気が進まないと言われましてね 真面目なんですよ」



「それでは、今後の育成は天馬クン参加しないのですか?」


「はい、出産には当然立ち会いますけど育成は

手を出しません、佐々木さんにすべてお任せします」


伊藤さんが少し残念そうですね


「そうですか、よそ様の牧場のやり方に

口をはさむことはできませんからね

わたしは、天馬クンのやり方を尊重します」


お義父さんが伊藤さんに慰めの言葉


「伊藤さんそんなにがっかりしなくても

ブリリアンスターが引退するのはまだ先ですからね

彼女が引退するときにまた考えが変わるかも

しれませんから、ねえ天馬クン」


「まあ、そうですね 今のところ変更する気はありませんが」


くらい雰囲気なので気分を変えようか正月だし


「でも伊藤さんは、今年牝馬3冠目指せますよ」


「え、3歳ではブリリアンスター牝馬戦で戦うのでないのですか?

そういえば、盾騎手がインタビューで答えてましたけど

ほんとにクラシック3冠目指すのですか?」


「当然ですよ、ブリリアンスターには、牡馬を駆逐する力が

ありますからね、スタミナも十分なので3000メートル

問題ないですよ、もう一度だけ日本ダービーの口取り参加したいですからね」


伊藤さんも思い出したように


「いいですよね~ 日本ダービー私もその気持ちわかります

アイアンシップの時は夢のようでした。

馬主の夢と目標ですからね」



「それにブリリアンスターには、海外G1参戦の計画もあります

騎手に楯さん頼んだのもその経験を生かしてもらうためですから

ただ、この件はここだけにしてください

まだ、盾さんにお話ししていないので内密でお願いします」


「それは、いいですね、海外だとドバイですか、パリですか?」


「まだ、秘密です。

なので牝馬3冠は伊藤さんにお譲りしますね」


「ありがとうございます。2歳はなんとかなりましたけど

3歳であのブリリアンスターが相手ではやっかいでしたからね

ブリリアンスターを相手できる牝馬はいないと思いますよ」


「それじゃあ、対決できるのは、4歳からですね

それまで楽しみにしておきます。」


~~3歳馬ブリリアンスターのレースが始まる~~


十分な休養期間を終えてブリリアンスターは、

また2歳馬よりも馬体がひと回り大きくなった。


「お父様 変な目で見ないでくださいまし

わたくし、けして太ってはおりませんわ」


「スターは綺麗になったね お母さんのローズよりもね」



「相変わらずローズは精神的にお子様なんだよな

それが、可愛いいところだけど

今でもメリーの馬房に入り浸るし

メリー呼ぶのもまだママのままだしね」


少し悩むスターは、


「お父様、お母様と比べれられるのもどうかと

せめてライクさんやチャコちゃんと比べてくださいまし」


「それは失礼したね」


「それじゃあ、トレセンに戻ろうか

3月からレースが始まるからね

頑張ろう」


「はい、お父様スター頑張ります

盾騎手もお優しい方ですから

レース中も安心して指示に従うことが出来ますわ」


「それは何よりだね 主戦騎手と仲がいいのはいいことだよ」


俺とブリリアンスターは、馬バスにのり美浦トレセンへ移動した。


3月初戦はやよい賞 GⅡ 中山距離2000メートル


さつき賞トライアルのレースとされているので

さつき賞を目指す牡馬牝馬はこのレースに出走するが、

牡馬の有力馬は皆なぜか別のレースへ変更している


トライアルレースは、ここ以外に若葉とスプリングSがあり

上位3着まで優先出走権が与えられる


なので、格下相手にスターが負けるはずもなく1着でした。


4月さつき賞には、別のレースへ回避した牡馬が集まるが、

最終的にここへ来るのだから回避しても意味があるのか疑問


さつき賞は、中山2000メートルで争われる


速い馬が勝つと言われているこのレース


なのでそのままブリリアンスターが優勝しました。


だって速さで負けませんからね


そしていよいよ目標にしてきたレース


日本ダービーに挑戦します。


スターはさつき賞で勝っているのでトライアルレースは参加しないで

直接日本ダービーに出走できます。


「さあ、スター お母さんが勝った日本ダービー

娘の君も勝とうね」


「勿論ですよ お父様お母さまとも約束しましたから

スターは、天翔家の家名を汚さぬよう死ぬ気で戦います。」



お願いだから もう少し気を楽にして挑んでくださいね








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