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ローズの産駒は、白毛の馬です。

俺と美鈴の子供が無事に産まれた。

元気でとても利発そうな女の子で名前は、皐月サツキです


美鈴は、暫らく育児に専念するため実家に留まるようです。

お義母さんが近くにいると安心できますね


そしてうちの牧場でも春先は忙しいです

まさに出産ラッシュです。

ちなみにプラチナが種付けした牝馬は、新たにシルバーが追加され

3頭になりました。


先輩方に遅れること1か月、ローズのお産が始ります。


やはり初産は、慣れぬため時間がかかりますが、

ローズは、俺たちが見守る中破水し胎盤が外へ

最初に出てきた肢が、白毛に見える 次に頭が出るが、頭も白毛?

可能性では、0.04パーセントのはず

プラチナは今は白い毛色だが、芦毛の馬は年を取ると自然に白毛になるので

元はグレーです。ローズは綺麗な栗毛だからな突然変異の可能性もある


仔馬が出てきて俺たち厩務員とローズで胎盤を綺麗に取り除くと

そこには、まさしく純白の白毛の仔馬がいた。

マロンの産駒に白毛の仔馬もいたけど、ところどころブチがある

仔馬が多く、純白の仔馬は相当珍しい


俺は、丁寧に乾いたタオルで仔馬を綺麗にする

白毛が朝日に照らされ煌めく様に俺は感動を覚える


芦毛と白毛の見分け方は、芦毛は肌色が黒で白毛はピンクと言われている

この仔馬は、まさしくピンク色


「やったな、ローズ 可愛いい仔馬だぞ」


「ねえ、パパ この子毛色が、ローズと違うよね」


「白毛はね めったに生まれない貴重な色なんだよ

さすがローズ、俺の自慢の娘だよ」


俺はローズを優しく抱きしめて褒める


「パパ、苦しいよ でも褒められて嬉しいな」


「それで、この仔馬は、男の子それとも....」


「勿論、ローズと同じ可愛いい女の子だよ

ローズ最高、この仔馬は嫁に出さない

俺が買い取る」


メリー「あ~あ、出た~ 天馬の俺が買い取る発言

ライクの時と同じね また天馬泣かなければいいけど」


ライク「私の時もお父さんそんなこといってたの」 


メリー「そうよ、あの時は周囲がうるさくてね

天馬は泣きながら貴方を上場したのよ」 


マロン「でもメリーさん シルバーさん、私の時も

ここまで取り乱していないようでしたけど

いえ、逆に凄く冷静でしたね 何か違いがあるのでしょうか?」


メリーは、ローズに抱き着く天馬をみて大きなため息


メリー「天馬はね、牝馬が大好きなの わかる」 


マロン「そういえば、私たちの仔馬はすべて牡馬ですね

でも普通の馬主さんとかだと牝馬よりも牡馬がいいと

言われてますよね、天馬さんが変わりものなんですか?」


メリー「天馬は、お金に執着しないのよ 趣味や嗜好に走るの

成績がいい馬が引退すると種牡馬、繁殖牝馬になるけど

生産牧場経営の観点で考えるとね種付け料のほうがぶっちゃけ

お金になるのよ、それに対して私たち牝馬は1年で1頭しか仔馬産めないでしょ」


シルバー「天馬さんの牧場で繋養されて私たち幸せですよね

恩返しにもっと甘えさせてあげましょうね」


ローズの馬房の外では3頭の牝馬が

天馬を優しく見守っています。


「お母さんどこ、」 「ママいないよ」  「僕を残して何処へいったの」


お母さんに置いて行かれた仔馬が、悲しそうにしてますよ


「あら、いけない 子供一人にしちゃだめよね」


それぞれ自分の馬房に帰りましたが、


まだ2頭残っていますね、2頭とも興味心身です


ライクとチャコちゃんです。


「ローズお姉ちゃんいいな~ 私も頑張って女の子産まないと

お父様に偉いねと撫でてもらうためにライク頑張るよ」


「チャコもチャコもナデナデしてもらうんだ」


そしてこの仔馬は、光輝く星という名の 


ブリリアンスターに命名しました。


「で、天馬クンはローズの産駒をどうしたいのかね」


「馬主はお義父さんでいいので、育成を担当させてください

来年の産駒は当然伊藤さんが欲しがりますので

チャンスは今回だけです。牝馬ですが、クラシック3冠に

挑めるように育成します。

ローズとメテオプリズムの血筋ですからね

長距離まで行けますよ、牝馬で3冠目指せます。」


「そうか、君がそこまで自信満々で言うのは珍しいな

まあ、確かにあの仔馬は目立つし人気も出ると思うが

白毛馬でG1勝ちがいないのは君も知っているよね」


「お義父さん、白毛でG1勝ちがいないのは

白毛の競走馬が相対的に数がいないからですよ

血統でみても極上の優良馬です。

馬場適正と短距離と長距離も大丈夫です

もしかするとあの伝説の芦毛の馬のように

芝もダートもG1取れるかもしれません」


「ローズの時のように燃えている

天馬クンを見るのは、久しぶりだな

まあ好きにすればいいよ

種付け料が高い分元を取らないとね」


今注目の種付け馬であるメテオプリズムの種付け料は、

高額で〇〇〇〇万円超えてました。


「それと天馬クン 美鈴と君の娘の名前だけど

美鈴が良く賛成したよね」


「皐月ですか?とてもいい名前だと自負してますが

美鈴もあなたらしくていいわと褒めていましたよ」


「そ、そうだね、まあ二人がいいというのなら

  わたしも何も言わないよ」


「それと天馬クン育成の話だけどね

いつごろローズから離すのかな?」


「いえ、今回も前回と同じで

デビューするまでローズといっしょにしますよ

メンタル的にも親子いっしょのほうが、

仔馬も情緒不安定にならないし

やっぱり子育ては両親揃っていないとだめですからね

今年の種付けにも連れていきますよ

メテオプリズムさんのところへ」


「まあ、確かにローズの時もメリーがいたから

あの成績を残したのも確かだしね

会話ができる君だからできる育成方法だよ

他の調教師ではできないからね」


それから数日後、伊藤牧場に馬バスが到着し

後部ゲートから栗毛の綺麗なローズと白毛のスター

が降り立つと周囲の厩務員たちがざわめく


「オイ見ろよ、見事な純白の白毛だよ

あれは、目立つな デビューしたら

人気でるぞ、」



「お父様、わたくし見られていますわね」


「皆 スターの綺麗な姿に目を奪われているんだよ

何処から見てもスターはお嬢様だからね」


「お~ほほほ わたくし お父様とお母さまの娘として

天翔家の名に恥じぬように精進いたします。」


しかし、念話とわいえ、なんでスターの口調が

どこかの名門貴族の口調に聞こえるのはなぜだろう

俺の空耳なのかな


「ローズ、母親としてどう思う」


「ローズと全然違うけど、あの立ち振る舞いは

見習わないといけないね、ローズは堅苦しいの嫌だから

このままでいいけど」


「とすれば、この口調は、誰のかな?」



昨年と同じようにローズは準備に入る

暇な俺は、スターといっしょにメテオプリズムさんの

ところでくつろいでいます。


「この子の口調が私に似ていると

お考えでしょうか?」


「はい、ローズはまだお子様口調ですし、

メリーもプラチナもあれほど丁寧な言葉使いませんから

血統からすると高貴な感じがするメテオプリズムさんの血が

色濃く反映していると思います。」


「そうですか、私はともかく私の先祖に皇帝とか帝王と言われた

良血馬がいるのかもしれませんね」


「さあ、スター ご挨拶しなさい」


「はい、お父様 わたくし、ブリリアンスターと申します

以後 お見知りおきくださいませ」


人型ならカーテシーをしてそうな印象があります


「これはこれは、丁寧な挨拶 

わたしは、メテオプリズムと言います

お嬢さんは、皆から慕われるお姫様を目指してください」


なんか、意味不明な会話なんですけど馬用語かな


「そろそろローズ嬢の準備ができたようですね

天馬さんそれでは失礼しますね、」


スターがこちらを見ている


「スターは偉いね 上手に挨拶できていたよ

あのおじさんも感心していたからね」


俺は、そばに来たスターの前髪を撫でてあげる


「あれしきのこと 私にかかれば当然のことです

それとお父様、髪の毛がくしゃくしゃになるので

あまり、撫でないでください....でもお父様が

したいのであれば撫でても構いませんが」


ツンデレお嬢様属性が誕生


種付けが終わると伊藤さんが様子を見に来た


「天馬クンその白毛馬いいですね、

私に譲りませんか?」


「だめですよ、来年デビューさせますからね

今回は私が丹精込めて育成しますから

伊藤さんは来年度の産駒ですよ」


「え、ほんとですか またローズの再来になりますかね

ローズ、ライク、でスターですか?」


はい、ローズ産駒の価値が上がるように頑張りますよ


スターがデビューするとDRAも広告塔として重宝するでしょうね






子供の名前で、皐月はいい名前だと思います。

秋華もいいですね

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