ローズの種付け問題発生! 相手は誰なの?
俺はローズの体調の変化に気が付いた。
やっと発情してくれた。 これで種付けができるとお義父さんに
報告する前に行くところがある。
「お~い、プラチナ今いいか?」
「何だ天馬か? 今日はここで寝るのか?」
「プラチナ悪い、俺が泊るのは、彼女たちの部屋だけだよ」
「冗談だから真に受けるな、それで俺に用事か?」
「ああ、大切なことだ、よく聞いてくれ
ローズが発情した。これで種付けができる」
「それは、よかったな だがな天馬いくら何でも
娘相手に種付けできないぞ、血が濃すぎる
奇形仔馬が生まれたらどうするつもりだ。」
「怒るぞ、」 「すまんな 冗談だ」
「本題に入る、俺としては最高の相手と種付けさせたいが
今年種付けするならもう時間がない
お前の大切な娘の相手だが、こころあたりはあるか?」
プラチナが悩むと思ったが即答する。
「俺の命の恩人のメテオプリズムだな
今は伊藤牧場の厩舎にいるぞ」
※ プラチナと同じで葦毛の馬です
「恩人なのか?」
「勿論実力もあるしG1 7冠馬だ
俺から見ても相性はいいと思うぞ
あまり詳しく言えんが
俺が2歳馬の時に処分されるところを
助けてもらった恩人だ。」
俺は、そのままお義父さんに会いにいった。
「お義父さん嬉しい報告があります。」
「娘の妊娠以上に嬉しいことかな」
「そこまでじゃないですけど
牧場やローズのファンにとっては
いいニュースになりますね
昨日ローズが発情しました。」
「ほんとなんだな 昨年は発情しなかったから
少し心配していたんだよ
でもどうして突然発情したのかな」
「お義父さんもその場にいましたよね
ライクが帰ってきてその時
ローズが俺の仔馬を生みたいと
念話で話した時に発情したとわかりました。」
「なるほどな、わかった。
でもな時期を考えるとあまりいい種馬は
残っていないと思うが天馬くんの希望はあるかな」
「ここに来る前にプラチナにローズと相性がいい
種牡馬を紹介してもらいました。」
「そうかプラチナの推薦なら期待が持てるな名前は、」
「国内G1は7勝で海外G1では3着のメテオプリズムです。」
「伊藤さんのところの種牡馬だな
でもな種付け金高額だぞ
最低でも○○〇〇万円は、したと思う」
「まあ、とにかく聞いてみよう」
電話をかける佐藤、
「あ、すいません 佐藤です、今お時間よろしいですか?」
「佐藤さん お久しぶりでね ハイ、大丈夫です」
「ここに天馬クンもいるのでスピーカーに切り替えますね」
「天馬クンもこの件にかかわっているのですか?」
「そうですが、まず礼儀として私からお願いします。
伊藤さんのところで繋養してる種牡馬の
メテオプリズムですが、種付け終わりましたか?」
PCで確認してくれてます
「はい、今年の種付けは終了してますね
それで、用件というのは種付けですか?」
「はい、実は天馬クンのところで繋養している
エクセレントローズなんですが、昨日発情しましてね
それで種付け相手にメテオプリズムを希望しているのですが、
もう、今年は無理ですよね」
「すいません、一つ確認しますが、
どの経緯でエクセレントローズの相手に
メテオプリズムが候補に挙がったのですか?」
「まあ、普通疑問に思いますよね
そこに天馬クンが絡むのですが、
メテオプリズムの名前を出したのは
プラチナですよローズと相性がいいのはメテオプリズムだと
天馬クンに伝えたそうです。」
「なるほど、わかりました。
普通であれば、断りますがエクセレントローズが
相手であればこちらとしてもありがたい相手ですので
いいですよ、お受けしましょう」
「ありがとうございます。伊藤さん」
「どういたしまして、今から産駒が楽しみです
次は私に権利を譲ってくださいね
もう一度日本ダービーに勝ちたいのでお願いしますよ」
種付けの話は、なんとかまとまりました。
やはりどこの馬主もエクセレントローズの
産駒がいつ生まれるのか興味心身のようです。
後日、俺は馬バスで伊藤さんの牧場へ向かった。
いつもの種付けするところへローズを連れてく
「パパ ローズの仔馬今から楽しみだよ」
『ローズ ほんとはパパとの仔馬ほしかったけど
しょうがないよね、今回は
ママの旦那さんの顔を立ててあげる』
ローズの呼び名は、俺がパパでプラチナは、
ママの旦那さんとの認識
ローズの準備を進める中で俺は、メテオプリズムに近づく
「初めまして、私は天翔牧場の天翔天馬と言います
本日は無理なお願い聞いていただきありがとうございました。」
驚いた顔を見せたが、直ぐに平静を装う
「そうか、君が天馬クンか
君の噂はいろいろ聞いているよ
同胞のために尽力してくれていると
君の評判は凄くいいよ」
「ありがとうございます、まだまだ至らないところが
ありますが、これから精進しますので長い目で見てくれると
ありがたいです。」
「そんなに固くならなくていいよ、
もう私はただの種牡馬だからね」
「それで天馬クン彼女だけどどこかで
見たような気がするのだけど
誰の子かな?」
「はい、家の牧場で繋養しています。
プラチナシップとメリーローズの産駒で
エクセレントローズと言います。」
「なるほど、プラチナの子供か
どうりで面影があるはずだ」
「それで天馬クン、私に種付けするように
いったのは、プラチナかな」
「はい、そうです プラチナの推薦です
何でもあなたのことを恩人といってました。」
「私が恩人か そんな恩義を感じてもらえること
していないけど、彼はほんと律儀な性格だね」
「まあ、簡単に説明すると彼は、2歳の時
勝てなくてね、まあ、勝てないというのは
彼が本気を出して走らないせいで
調教師から次勝たないと処分すると言われたそうなんだ。」
「ちょうどトレセンで彼は、私の馬房の隣にいたからね
よく相談に乗ったよ、そこで彼に私は忠告したんだ
その調教師は本気で処分する気だから
次は本気で走りなさいと助言したよ」
「そして彼は、未勝利戦を勝ち2歳ステークスで勝利して
年末の夕日杯のG1を勝ったよ
まあ、それだけなんだけどそのお礼として
私は、引退レースのG1を勝たせてもらい有終の美を飾らせてもらったよ」
「これが彼との昔の話だよ、参考になったかな
そろそろ時間のようだね」
準備が整ったのか担当の人が手招きするのが見える
「そうですね、参考になりました。ローズのこと
よろしくお願いします。」
「初めてのようだからね、優しくするよ」
言葉のとうり 優しくしてくれたようです。
帰りに伊藤さんのところへお礼に伺う
「伊藤さん 今日はご配慮いただきありがとうございました。
無事に終わりました。」
「それはなによりですね、私もローズの産駒が今から
楽しみですよ、メテオプリズムとエクセレントローズ
の子供が、どれほど強いのかワクワクしますよ」
「それと天馬クンのところでラベンダーライクを
繋養するようですね、3歳最優秀牝馬」
「よくご存じですね、はい、今年から繋養します
種付けは、来年からの予定です。」
「競馬界の注目の的ですよ、天馬クンの牧場
産駒の成績が良すぎるので
私と佐藤さんは、皆さんから羨ましがられてます。
私は、もう一度でいいので日本ダービーに勝ちたいです」
馬バスでの帰り道
「これで、ローズもママになるね」
「えへ、ローズがママか、いい仔馬が生まれるといいな」
来年の楽しみがまた増えましたね。
天馬の子供も生まれます、ローズの産駒も最強の予感




