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牧場で可愛いい仔馬がお迎えします。

宿泊用の山小屋風バンガローが無事に完成、乗馬用の安全柵も新たに追加して

近日中にデモンストレーションすることになりました。


奈々さん主導でホームページの作成並び会員の募集を開始した


引退馬繋養牧場の現状並び維持をするための資金調達の難しさ

DRAからの支援が難しい未勝利重賞未勝利競走馬を1頭でも

残りの馬生を健やかに暮らせる環境作りへの協力のお願いなど


わかりやすく解説付きで説明、DRAの功労馬なら助成金も牧場へ

配布されるが、功労馬になれる競走馬は少なく

引退後の馬の行先調査をすると種牡馬、繁殖牝馬へ登録変更する優秀な馬

地方へ転籍、乗馬クラブへ、誘導馬へ、観光牧場などへ引き取られる

馬がいる反面、行先不明の競走馬が数多くいる


引退馬繋養牧場は行先不明競走馬を1頭でも減らすための牧場なのです。


ホームページにはそれ以外に牧場で繋養している馬たちを紹介する

会員には特典として馬たちの日常の動画を閲覧できるほか

撮影した画像をプリントして郵送するサービスをする 1回〇円

なぜ、画像にしないかというと画像データでは、拡散されプレミアム感

がなくなるからで写真の裏には牧場のスタンプ付き


牧場の人気馬閲覧ランキングは、以下のようになりました。


1位は、さすが年度代表馬のエクセレントローズ

2位は、プラチナシップ G1レース6勝

3位は、僅差でメリーローズ なぜ奴より下

4位は、ホワイトマロン 

5位は、チャコです 競走馬でないのに大健闘です


ちなみにエクセレントローズは、まだ産駒はいません

お義父さんも不思議に思っているが、発情しないらしい

種付けすることに関してローズの返答

『ローズより遅い馬は嫌い』

3歳で引退したから、出会うチャンスもなかったからね

パパが、ローズに相応しい相手を見つけるからね


そして驚くことは、競走馬にもなっていないチャコが、

閲覧ランキングで、マロンと僅差だったことですね。


そして寄付として会費を募りますが、コースがあります。

Aコース月〇万円 特典として年に2回宿泊サービスと乗馬体験サービス付き

Bコース月〇千円 特典として年に1回宿泊サービスと乗馬体験サービス付き

Cコース月〇千円 特典として年に1回宿泊割引サービスが付きます


※Aコース プラチナ Bコース ゴールド Cコース シルバーの別呼称があります。


それ以外に推し繋養馬に寄付という名目で、1回〇千円の寄付で

好きな繋養馬の動画が無料で閲覧できる権利がもらえます。


このサービスは、土日の週末に限ります。平日は原則お休み

牧場見学ツアーは、今のところ予定はありません


不審者対策の観点から天翔牧場は、佐藤牧場の最奥にあり

街道沿いから見ることが出来ません、最寄り駅からのバスがありますが、

来場されるお客様は、バス停まで牧場の職員が迎えに行きます。

街道沿いはすべて私有地です。放牧地、育成牧場などありますからね


佐藤牧場入り口にゲートがあり入場する際は、通行許可証が必要になります

宿泊用のバンガローには簡易台所、冷蔵庫ありますので、材料持ち込みで

調理ができますが、ゴミは各自でお持ち帰りください


などの項目が、ホームページに書かれていますが、

わかりにくいですね、


さてデモンストレーションとして乗馬とバンガローをお試しに

使用してもらおうと企画して今回無料で参加者を募集しました。

平日開催でしたが、かなりの応募がありました。


乗馬のほうは、専門家を伝手で依頼しました。


当日、天候晴れ 


参加者のご家族をバス亭にお迎えに行きご案内します。


今回参加のご家族は、東京からお越しの山田様ご家族です。

お父さんとお母さんとお子さまの3人です。


今回はこちらからお誘いしましたので

ウエルカムランチとしてバーベキューをします。


昼食が終わり休憩の後は、牧場厩舎を外から見学

馬房には窓があり馬は外を見ることが出来きます

その窓を開放して馬房を見学してもらいます。


案内役は、奈々さんです。


山田様ご家族は動物好きで特にお馬さんが好き

今回のイベントをとても楽しみにしていたそうです。


馬房からは、皆がお行儀よく愛想を振りまいてます。


今回は特別におやつ用にニンジンをご用意しました。


小さいお子さんは、直ぐ近くにいるチャコに

人参を食べさせて喜んでくれてます。


お父さんとお母さんもどの馬にあげようか

考えてましたが、メリーとマロンにあげてましたね


夕方になりバンガローにご案内します。

バンガロー内には家族風呂がありこのお風呂は温泉です。

ごゆっくりお過ごしください


明日の朝は、乗馬を体験していただきます。


翌日の天候も晴れ 乗馬日和です。


今回皆さんは乗馬初体験ということなので


家内の美鈴が丁寧にご指導いたします。


小さいお子さんは、チャコがお相手しますね


この牧場での乗馬は、未経験の方には

厩務員が手綱を引いての乗馬になり

単独での乗馬はできません


それでもお父さんお母さんも初めて馬に乗り

その視線の高さに驚き、また、ローズの可愛らしさに

興奮してました。ローズ可愛いいよね


お昼前には、バス停に送迎して終了です。


「どうでした、二人とも」


「疲れました、でも楽しいですよ」


「そうですね、疲れるのは精神的なものですね

もう少し効率的にできるようにマニュアル作成

して最悪アルバイト雇いますか」


そして次の日のお客様は、なんと現役の騎手の方です。


伊藤さんに頼んで依頼してもらいました。


「どうも、横長です。天馬さんお久しぶりですね」


「今日はご足労頂きありがとうございます。」


「今日の依頼は、この牧場で乗馬体験を始めるから

その指導をしてくれないかと馬主の伊藤さん

から頼まれたのですが、確か天馬さんの奥さんは、」


「はい、わたしです、横長さんお久しぶりです」


「私も、いますよ横長先輩ご無沙汰です」


「美鈴さんと奈々さんですね、」


「それじゃあ、私の出番はないような気がしますが」


「実はですね、身内ばかりだとつい甘く見てしまうので

できれば外部から一度指導できるかたに

見ていただこうと思いました。

ちょうど横長さん今週末札幌ですよね」


「それで天馬さん 乗馬に使う馬は何処にいますか?」


「どうぞ、ご案内します。」


横長さんを馬房内へ案内する


普通の人は中に入れないが騎手している人は

厩務員の経験がある人ばかりだから安心してお連れできます。


俺が来たことで、皆が顔を出す。


チャコが顔出す。


「可愛いい仔馬ですね、当歳馬ですか?」


「いいえ、小柄で勘違いしちゃいますが、チャコは1歳馬です。」


次に顔出すのは、マロンですね


「この綺麗な白毛は、確かホワイトマロンですか

引退してここで繋養してるんですね」


「はい、この牧場で繫殖牝馬として頑張ってもらってます。」


次に顔を出したのは俺の奥さん


「え、まさか メリーローズですか、

尾花栗毛がよく似合う綺麗な馬ですね」


「はい、メリーもここで繫殖牝馬をしてますよ」


「メリーローズ産駒はすべて活躍していますからね

私は、伊藤さんの所有馬のプラチナアイアンの

主戦騎手として何度も勝たせてもらいました。」


「ローズ 出ておいで」『 は~い パパ』


隣の馬房から顔を出したローズを見て

横長さんの足が止まる


馬房の入口にはエクセレントローズのネームプレート

とファンから送られてきた千羽鶴が掛けてある

ローズのお気に入りです。


「年度代表馬、エクセレントローズですか

私も一度騎乗してみたかったですね

3歳で引退なんて残念でなりませんよ

それで怪我のほうは」


「おかげ様で、完治してますよ

獣医さんも太鼓判押してます

レースに出なければ再発はないと」


「それは朗報ですね、」


「しかし、この牧場は名だたる名馬ばかりですね

引退したとわいえDRAの功労馬ばかりじゃないですか」


「横長さん 驚くのは、まだ早いですよ

伊藤さんにも口止めお願いしてましたからね

横長さんに会ってもらいたい馬は隣の馬房にいます」


馬房の扉が開く音がして横長さんが振り向くと


「いや、まさか そんなはずはないよな」


プラチナが不機嫌そうな顔でこちらを見ている


「何で、俺のところに来るのが一番遅いんだ」


「ごめんな 横長さんを驚かせたかったんだよ」


「プラチナシップか 元気だったか?」


ブル~ 「勿論元気だ。」


「天馬さんプラチナはなんて? 」


「勿論 元気だといってますよ」


「プラチナ久しぶりに見ましたけど

現役のころと変わってませんね

芦毛が、白くなってる以外」


「それで、今回 横長さんにプラチナに

乗ってほしいのです。

この馬もこの牧場で乗馬体験に使うので」


驚く 横長さん


「え~無理ですよ、素人に乗れる馬じゃないです

振り落とされますよ、」


「プラチナは以前のプラチナじゃないですよ

現役と違い性格が丸くなり穏やかになりました

素人が乗っても問題ないですよ」


「現に私が毎日乗馬して散歩に出かけてますからね」


「え、天馬さんがですか? 美鈴や奈々じゃなく」


「勿論 あの二人もたまに乗りますけど

  普段は私が乗ります。」


「わかりました。天馬さんがそ言うのなら

私が確かめましょう」


「それはありがとうございます。私の鞍で申し訳ないですが

もう鞍もつけてありますので

準備ができましたらお願いします。」



横長騎手が久しぶりにプラチナに騎乗しますね

感想が非常に楽しみです。











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