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牧場のマスコット名前はチャコ

新しく天翔牧場に入厩した仔馬は、チャコになりました。


チャコは競走馬にはしませんよ

あの子の性格は大人しくて賢いのですが、

その反面競争心がないので競走馬には不向きです。


「お義父さん、相談にのってください」


「その顔は、セレクトセールでのこと

 多少は、ふっきれたようだね」


「立ち止っていても始まらないですからね

そのための相談ですよ」


「牧場関係の相談であれば、いくらでもアドバイスするよ」


「まずは、引退馬牧場のお話なんですが、

暫くは高齢馬の受け入れはしないことで

美鈴と話し合いをして了解してもらいました。」


「普通の引退馬繋養牧場と言えば、種牡馬と繁殖牝馬を引退した

20歳以上の高齢馬を受け入れる牧場のことになるがね」


「私もそれが普通だと認識していますが、

メンタル的に今すぐには受け入れできそうもありません」


「今の日本でも医学の進歩で馬の寿命が長くなっていると

聞いていますけど、それでも平均30歳前後ですよね

生きている以上は死ぬことは免れないと頭で理解していても

いざ自分の目の前で、メリーが死ぬと考えるだけで

頭から血の気が引きもう何も手につかないんですよ」


「君はほんとにメリーのこと肉親のように愛しているんだね

それほどまでに考えてくれていると思うと私も嬉しいよ」


「それで君はどうしたいのかな牧場はやめるのか?

 DRA復職でも考えているのかな」


「牧場はけっしてやめません

メリー、ローズ、マロン、それとプラチナ

新しい仲間のチャコも皆家族ですからね

牧場を辞めるというのは、彼女たちと別れるのと同じですからね」


「DRAのほうは、今でもしつこくメール来ますけど

そんな暇ありません」


「道内が開催日の時は今でも馬券買いにいっているんだろ」


「よく知ってますね、でも儲けた分はすべて寄付してますよNPO法人に

振込名義のところを天翔牧場にしてますけど」


「それで、昨年はいくら寄付できたのかな

100万、それとも1000万くらいかな」


「昨年は忙しくあまりいけませんでしたが、それ以上寄付してます」


「そりゃあ、DRAも復職を願うわけだ」


「本題に戻るが、君は、どんな牧場にしたいのかな」


「観光牧場にしてその売り上げをNPO法人に寄付して

高齢馬の繋養ノウハウがあるところに任せたいと

考えてますよ、それに高齢馬は、いずれ

うちの牧場の課題にもなりますからね

それまでには、メンタル鍛えますよ」


あんまりいい顔しないお義父さん


「君は、観光牧場が儲かると考えているのか」


「いいえ、考えていませんね

利益を出すには、多額の投資が必要ですから

牧場の土地を今の十倍以上に広くするとか

アトラクション施設を建設するなんてしませんよ

基本的には今の面積でやれることをやります。」


「基本的なことは、既存の引退馬牧場を模範にします

月または年会費制で、宿泊施設を建設し

会員の方に無料または、割引で提供します

特典として牧場の繋養馬で乗馬体験ができると

したらどうですか? 魅力ありませんか」


「勿論、厩舎内は自由に行動できないように規制はしますよ

ウイルスや伝染病を持ち込まれても困りますから

それにアポなしの見学者は、受け入れません」


腕を組んで考える佐藤、


「それと、乗馬指導は、元騎手の方ですからね

宿泊施設は基本 素泊まりですから

食事提供はありませんのでアルバイトも削減できます

サービスで温泉には入れますけど」


「天馬クン 乗馬体験できるのは平日かな」


「いいえ、基本的には平日は、受け入れません

メリー達もストレスたまりますからね

宿泊と乗馬は週末土日だけにします。

それなら美鈴も奈々も休み取れますからね」


今の天翔牧場の収入は、家と伊藤さんからの委託費で賄って

いるのが現状で、たまに天馬クンがDRAの内職をしている

天馬クンの自己資金は、潤沢だから潰れることはない


魅力がある引退馬と元騎手が教えてくれる

乗馬体験、それが会費制で満喫できるなら

リゾート施設と同じではないか


「天馬クン大変だと思うけど一度自分の好きなやりかた

でチャレンジしてみるといいよ

何かあれば私が補佐するから」


「ありがとうございます。美鈴と奈々さんと相談して始めてみます。」


牧場に戻りお義父さんとの話し合いのことを美鈴にはなす


「天馬、よかったわね お父さんの了解が取れて

私も天馬についていくから何でもいってね」


「天馬さん 私もお手伝いしますね」


「まずは、施設の建設とホームページの作成ね」


「あ、天馬さん インターネット関連とホームページ作成は、

私にお任せください得意ですから」


美鈴、奈々さん二人の協力も取り付け新しい事業も

始められる まずは、やってみるか


善は急げとすぐさま ゲストハウスと乗馬施設を建設するため

専門家に連絡を取り、見積もりをいらいする


それとメリー達にも協力を依頼しないといけないが、


メリーとマロンは繫殖牝馬であるため

妊娠と出産が始る時期は、無理なお願いできないから

ローズとプラチナがメインかな

チャコが大きくなれば、乗馬できるように調教しよう


ローズは俺がお願いすれば、


「パパ、私に任せて」


ほんといい子です。


「プラチナ種付けで忙しくないとき仕事手伝ってくれるか?」


「まあ、手伝ってやらんこともないな」


「お前は、やっぱいい馬だよ 俺が牝馬なら惚れたな」


「チャコちゃんは、暫らくは俺の手伝いとマスコットキャラクター

として貢献してね いずれ手伝ってもらうからね」


「私、頑張る ママの代わり頑張る」


「天馬、水くさいわよ 私とマロンも妊娠中でも

 軽めなら仕事手伝うから、いってね」


「わたしもですよ、」


メリーとマロンは今年もプラチナに種付けしてもらってます







はたしてこの試みは上手くいくのでしょうか?

この企画 私なら会費払ってでも参加しますね


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