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天馬の過去と馬の国

天翔牧場の朝は、 以下省略


「こら、天馬 俺の出番 最近出番ないな」


ふてくされているプラチナを尻目に向かう先は、


マロンのところへ行き朝の挨拶と朝食の準備


マロンが朝食を食べる姿を確認すると


仔馬を撫でてから 次の馬房へ向かう


マロン、苦笑いを浮かべる


次に向かうは、ローズのところ


屈腱炎の治療はほぼ終わり今は普通に速歩で動ける

レースに出なければ問題ないですと獣医も太鼓判


「ローズ おはよ 朝食だよ 今日はローズの好きな

果物を付けるぞ 飴じゃなく本物の桃だよ」


「パパ、ありがと ウン 桃だ 美味しい」


「じゃあな、また 後でな」


「え、えええ もう いっちゃうの?」


最後は、メリーの馬房だ。


事前に準備していた朝食をもっていく


入り口から 声をかける


「メリー おはよう 仔馬ちゃんもおはよう」


「天馬、おはよう この子も元気よ」


「そうか、それはいいな お母さんには栄養がある

朝食を準備したからな、いっぱいお乳出してくれ」


山のように積まれた朝食を目にしたメリーは、ため息つく


「天馬、仔馬が可愛いいのはわかるけど

たくさん食べてもお乳のでは変わらないわよ」


天馬は馬房の入口の扉を閉めるとメリーの隣で

すやすや 寝ている仔馬の横へ座り込み

仔馬の頭を優しく撫でる


「メリーが産んだ仔馬は、この子で4頭目だな」


「そうね、最初がローズで次はアイアンとサイクロン

だから4頭目よ 間違いないわ」


「それがどうしたの天馬」


「いや、流石メリーだなと感心したとこ

だって 牝馬、牡馬、牡馬、で牝馬と規則正しいし

毛色も栗毛、青、青、栗毛だからな」



「それはまあ、偶然よ 私が決めているわけでもないし

お父さんは、天馬のお陰で毎回変わらず

あのひとだからね ほんと感謝しているわよ

貴方に出会えてよかった。」



天馬は仔馬を撫でる手を止めて今度はメリーを撫でる


「俺もだよ あの競馬場でメリーに出会えなかったら

メリーが声をかけてくれていなかったら

俺が牧場を作ることもなかったからな」


「だから俺はメリーに感謝しているよ

ほんとにありがとう」


「もう、そんなにまじめな顔で言わないで照れるから」


「ねえ、天馬」


「何だ、メリー」


「貴方のその能力のお陰で、数多くの私の同胞が

恩恵を受けることが出来ているのよ

この牧場の中だけでも、私、ローズ、プラチナ、マロン

と当然この仔馬たちもね」


「貴方にその力を授けてくれた馬の神さまに感謝ね」


初めて聞いた 馬の神様 


「ねえ、メリー 馬の神様って 馬の世界にいるの?」


「あ、神様 そうね 私も古馬のお姉さんから

聞いただけなんだけどね、

私たちが死んだら馬の国へ行くと言われているんだけど

そこにはね、当然馬しかいないわ」


「その馬の国と呼ばれる場所は一面に牧草地が広がり

そこには元気な馬たちが駆けまわっていてね

皆、幸せに暮らしているでその国を見守るのが

金色の毛並みの馬の神様だと言われているのよ」


「俺たち人間にも同じような死後の世界を描いた

本とか言い伝えがあるよ、

俺たちの言い方だと、天国とか極楽とか言うけど

そこは、一面お花畑で、衣食住で困ることがない

ところがあると言われているね、勿論神様もいるよ」


「なるほどね、馬も人間も考えることは同じなのね

それでね、話を戻すとその馬の国の神様は、

どんな種族とも会話ができると言われているのよ」


「まさか、天馬は一度死んで馬の国へいってないわよね」


「そういえば、子供のころ交通事故で死にかけたことあったけど

今考えたら馬の会話が聞こえるようになったの

あの後からだったような気がしてきた」


「今でもその傷が体に残っているけど

両親も医者も俺が目を覚ますと

驚いた顔してこれは奇跡だ、と言われたな」


するとメリーは微笑み


「天馬とは死んでも馬の国でまた会えますね」


まあ、死んでみないとわからないが死後の世界で

メリーに会えるならほんとに嬉しいことだろう


「いや、メリーはあと50年は死なないから

馬の最高齢記録は60歳くらいだからな

目指せ馬の最高齢記録だよ、

そして俺とその馬の国へ行こう」


メリーは流石にそこまで生きられないとわかっていたが

天馬にいっしょに馬の国へ行こうと言われて

嬉しくないわけがない。


「そうね、私も目指してみるわ 最高齢世界記録」


「そのためにも まずは食事だよ いっぱい食べてよ」


「いや、それはそれで 早く死ぬから 食べ過ぎで」


この会話を馬房にいる馬たちが聞いていた

念話ですから範囲は広いですよ


「馬の国の神様のお話 私も聞いたことがありますけど

天馬と会話ができる事実がある以上

ほんとのことかもしれませんね

私も目指しますか世界最高齢」マロン談


「フン、馬の国か 眉唾物と考えていたが、

天馬は俺たちと話ができるからな

俺もあと50年頑張って生きてみよう

それで死んだらあの世で天馬とまた乗馬ができる」プラチナ談



「ローズもパパとママといっしょにまた暮らしたいな

でもでもあと60年は、長いかもしれないよ

まだ死んでないから この世を楽しまないとね」ローズ談


天馬の過去話が出てきました。

死後の世界を体験した天馬の前に馬の神様

馬と会話ができる能力 いろいろ秘密がありそうです



   






馬の国ですか ほんとにあれば一度見てみたいです

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