天翔天馬の思い出エピソード
天馬の同窓会
某月某日 岐阜県笠松競馬場跡地
俺は小学生の同窓会に出席し妻の美鈴と笠松駅まで歩いていた
笠松駅からは迷鉄電車でセントレア空港へそこから飛行機で
家に帰ることになる
木曽川を渡る鉄橋の手前には多数のタワーマンションが建ち昔の面影はないが
道路と交差点の横にある祠は今も健在だった
「ここがあなたが馬の神様に助けられた思い出の場所なの?」
俺が子供のころに父さんに連れられ通った笠松競馬場の正門前に続く
幹線道路の交差点の横には
※お話では既に閉鎖されていましたが今でも現役の地方競馬場として
レースも行われています 一時は赤字で閉鎖の危機もありましたが
地方競馬場でもJRAの馬券が購入できるようになったので今も健在
怪物オグリキャップの故郷として有名です
「そうだよ 懐かしいな それであれが馬頭観音様が祀られた
祠だよ 俺は車に跳ね飛ばされ死にかけたところを救われた」
「その際に馬たちと念話で話せる能力を与えられたのね」
俺と美鈴は祠の前で静かに手を合わせる
『馬の神様 そのせつはお世話になりました』
「いえいえこちらこそお世話になっております。」
天馬が変顔をしたのを見て美鈴
「天馬 あなたプラチナシップみたいな変顔して
どうしたのかしら?」
「いやな 神様から挨拶返された」
その天馬の返答に美鈴も驚くがまあもう慣れた様子で
「神様って神出鬼没でどこでもあらわれるのね」
「そのようだな まあ挨拶もしたしそろそろ空港へ行くか」
天馬と美鈴は怪物と呼ばれた名馬の話をしながら
徒歩で最寄りの笠松駅から特急電車にのり空港へと向かう
木曾川を渡り愛知県に入る天馬の生まれた所は愛知と岐阜との県境
の町だったので父親に連れていかれたのは笠松と名古屋競馬場と
中京競馬場だった。
「ねえ 天馬の故郷はこの辺でしょ親戚の方も
まだご存命なの?」
「ああ、結婚式に招待した父方の伯父と叔母は
ここの生まれだ」
美鈴は田んぼと遠くの山脈を見ながら
「ここいいところね うちと同じで緑も多いし
のどかで山も近い...」
「美鈴、東京に比べれば愛知も田舎だけど
愛知県内でもそこそこ大きな市だぞ37万人は住んでる」
「え、旭川と同じくらい人住んでるの?」
※一宮市は旭川市よりも人口は多いです
苫小牧市はそれよりも少ない
中部国際空港から飛行機で新千歳空港へそこから自家用ヘリでわが家へ
妻と二人の里帰りの旅を無事に終え馬房へ顔を出す天馬へ
馬たちが顔を出しみんなで
「天馬 お帰りなさい」
天馬の愛馬たちが顔を出す
メリーやローズにプラチナも元気そうだ
「ただいま いま 帰ったよ」
天馬はローズたち愛しい娘たちに囲まれお土参のお菓子を
与える仲睦まじい姿を美鈴は微笑ましく見ていた
読者の皆様 お久しぶりです 短いですが投稿しました
連載の予定は今のところありませんが機会があれば
また投稿したいと考えています




