三郎、引退予定馬から雇用してくれと頼まれる

メロンさんを人気者にするためのレッスンも終わり前回同様にDRAへ

起用していただけるようにお願いしにいくと宣伝企画担当者様から

待っていましたと喜ばれた。

競馬開催日の目玉イベントがなく客集めも苦労しているそうです。

メロンさんをDRAの方に預けて三郎が競馬場の厩舎へ新たな人材探しに行くと

現役バリバリの競走馬に声をかけられる

「ねえ、そこのあなた噂の使徒様ですよね」

念話で声を掛けられ振り向くと馬房の中の葦毛の牝馬と目が合う

馬房のネームプレートにはシルクサンドと書いてある

「はい、なんでしょうか　シルクサンドさん」

シルクさんは真剣な顔つきで

「使徒様が引退する競走馬に新しい就職口を世話してくれる

　と言うのは本当でしょうか？」

シルクサンドさんダートレースに出走してる競走馬

6歳牝馬でレースの戦績は、１０戦５勝でG1の勝利はなく

重賞レースは１勝している

話を聞くとどうも今年で引退で繫殖牝馬になる話も今のところなく

先行きが不安とのこと　なので引退したら変なところへ

逝かされるより頑張って働いて長生きしたいそうだ

見た感じ綺麗な葦毛のお姉さんなので俺としても就職先を

世話してあげたいと考えた。

「わかりました。私から馬主さんへ相談してうちで

　引き取れるようにしますね」

喜ぶメロンさん

「ありがとうございす。頑張りますので宜しくお願い致します」

周りの馬房を見渡すとシルクサンドさんのように

俺に視線を向けてくる馬がいる

みんな不安を抱えながらレースに挑んでいるんだな

※後日シルクサンドさんを購入することができました。

DRAの仕事もこなし多少名が知られたメロンさんの活躍の場は

○○〇tubeに舞台は移り

引退した競走馬がいろいろな企画に挑戦する姿に登録者数も伸び

数か月後には登録者数も３０万人を超えた

これにより収益化の審査もクリアし1年後にはG１の賞金額も稼げるかも

知れない

シルクサンドさんとメロンさんの２頭の○○○tubeでの活躍はめざましく

毎回投稿する動画も１００万回再生を超え別の動物系○○○とのコラボも

成功しネコさんや犬さんとも仲良くする姿にいくつかの牧場から

繋養馬の調教の話がきた

どうやら柳の下の二匹目のどじょうを狙う輩がいるようだが

残念ながら俺が念話で会話できるのを説明することが出来ないので

うちでやるのも普通の育成牧場の調教と同じだと誤魔化すことしかできない

のが実に歯がゆい

２頭は引く手あまたの人気○○○tuberになり成功を収めた

シルクサンドさんもこれでのんびり余生を満喫し

馬の国にいっても大丈夫だろう

場所は天翔牧場事務所

玲奈は三郎から資料を受け取り目を通して

「三郎　後は任せるからあなたの好きなようにしなさい

　ご苦労様」

三郎が部屋から出ていく

「まさか○○○tuberになるなんて　まだまだ選択肢はありそうね

　競走馬になってG1勝利できなくても馬の国でのんびり暮らせる

　方法があるなんてね　ひいおじいさまでも考えていなかった」

「あと馬の神様に感謝しないとね　いろいろ問題もあるでしょうに

　馬たちのためにありがとうございます。」

突然現れる馬の神様

『玲奈さん　気にしないでください　馬たちも喜んでくれていますよ

　目指せ１千万登録といって　だからこれからもよろしくお願いします。』

と言いたいことだけ言うと消えてしまった神様

「良かった　神様も忙しそうですね

　天翔牧場もわたしもこれからも馬のために頑張っていきましょう」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完結