新章 天翔牧場の新たな試み
安奈の没後 玲奈と花音は頑張っています
玲奈とミハイルの子が生まれ大学卒業後天翔牧場で厩務員として働いている
花音と貴史の子供は大学卒業後に都内のマンションを売却し牧場へ
帰ってきて今は天翔ホースパークで花音の部下として働いている
ある日の夕食時息子の三郎が玲奈へ
「ねえ母さん 相談がある」
湯吞みをテーブルへ置いて三郎をみて
「相談って何かしら」
「前から考えていたんだけどセレクトセールで値が付かなかった
当歳馬と1歳馬をうちで引き取って新しいビジネスを始めたいんだ」
興味を持った玲奈
「へえ、どんなビジネスなの」
三郎は玲奈へプレゼンした
※三郎は、馬の神様から使徒に任命されて馬と会話ができます
玲奈の後継者ですね
三郎の話の内容は馬を引き取り競走馬以外の活躍の場を
与え競走馬になれなかった馬たちの命を守る
引き取った馬たちをテレビ番組とか
映画撮影用に調教して要望があれば貸し出すビジネス
夢はハリウッド映画への出演
この件は事前に馬の神様にも相談済み
活躍し知名度をあげた馬には特例として死後馬の国で
余生を過ごせることを確約してもらった。
競走馬ではなく農耕馬などと同じ扱いなんですよ
G1レースとかjapan1で勝てる馬は現役中何度も勝つので
力があるのに生まれた世代が悪く毎回2着3着の不運な名馬いますよね
とくに障害レースで活躍する馬は8歳でもG1勝てる
まあダート馬とか障害レースに強い牡馬が引退後に
種牡馬登録するのは珍しいです。種牡馬に求められるのは
スピード重視でターフが得意の馬なんです。
なのでメディアで活躍しお金を稼いだ馬にも馬の国での
永住権を与えてほしいと三郎は神様に頼んだそうです。
条件はG1レース1着の賞金を稼いだ場合
※ただし2歳馬G1レースは除きます 金額安いから
話を聞いた玲奈
「なるほど邦画で馬が活躍する戦国時代の映画も
大河ドラマも今はほとんど撮影されないわ
活躍できるとしたら西部劇とか中世ヨーロッパ時代の映画を
撮影する海外がターゲットになるわね」
「母さん それと花音叔母さんのホースパークでも
活躍できると思うよ 新しいアトラクション施設もあるし
今だと入場者数も北海道で1番の施設だから」
「それもそうか ホースパークにいる引退馬は、みな高齢馬
だものね無理させられないし いいわ花音に相談してみるわ」
天翔ホースパークは花音の手腕により
北海道の人気施設になりました。
馬たちと遊べる以外に遊べる施設を増やし
特に閑散期でもある冬場でも集客力を増強するイベント施設も完備し
新千歳空港から毎日シャトルバスが運行されてます。
「母さん 俺と母さんの念話を使えば馬たちを有効活用できるし
処分される馬たちを減らせることができるんだ
いっしょに頑張ろう」
「そうね 馬たちの未来のためにね
それも母さんたちも望んでいたことだから」
話がまとまりその年のセレクトセールではいつもの年より
落札されない不運な馬たちが減ることになるが
果たしてスター馬は現れるのか?
日本ではもう昔のような戦国時代劇撮影しないのでしょうか




