表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

157/167

残された家族と未来への架橋

両親と死別してから月日が流れ玲奈にもやっと笑顔が戻ったころ

暫くぶりで神様が降臨された。


「玲奈さん ほんとお疲れさまでした。

ご両親が続けて亡くなられ大変ご苦労されたことと

思います。これからは安奈さんの遺志を継承して同胞たち

のことよろしくお願いいたします。」


は、と我にかえる玲奈


「ほんとですよ、まさかお父さんが一月後に亡くなるなんて

私たち家族も担当の先生も皆寝耳に水でしたよ

確かに余命宣告は受けましたけど延命治療の効果もでて

先生もこれなら半年か上手くすれば1年は延命できると

いってくれてましたからね お父さん以外は」


「翔平さん以外ですか?」


「はい、お父さんはもっとはやく寿命が尽きると

わかっていたそぶりを見せてました。

料理のこともそうです。弟子の方への指導も鬼気迫った感じで

今にしてみれば理解できます。」


ため息をついた 玲奈


「それで神さま今日はどうされましたか?

何か急用ですか?」


神さま首を横に振り否定した


「今日は玲奈さんへの謝罪とお詫びも兼ねて

どうぞこちらをお納めください」


神さまから渡された封書には玲奈と花音へと書かれた宛名と

差出人は、安奈からだった。


「それでは玲奈さん ご両親の現状をお話しますね

まず、ご両親は皆さんお元気です

馬の国では怪我も病気もしませんから当然のことです

また20代の容姿に戻るので体も問題なく動きます。

皆さん精力的に動かれていますよ」


「安奈さんと穂香さんは、皐月さんの指示のもと

どのような運動すれば走るのに有効な筋力がつくのか

など日夜研究されてます」


「神さま ちょっといいですか?」


「玲奈さん 何でしょうか」


「母のことは何となく理解できますが料理人の父は

馬の国ではどのようなことをしているのでしょうか?

馬の国では食事は嗜好品であり必要でないと聞きましたので」


神さまは翔平の作ったスイーツの味を思い出す


「翔平さんのスイーツはほんとに美味です。

毎日食べても飽きないしレパートリーも豊富で

尽きることもないかもしれません

馬の国ではレストラン天翔を経営されていますよ」


「お店も繫盛されています。わたしも疲労回復のため

毎日お店でスイーツをいただいています。

最高の癒しです。」


「はあ、それを聞いて安心しました。」


「それで玲奈さん牧場のほうはどうですか?」


「最初は戸惑い気味でしたがホースパークは花音に任せて

正解でした。改善策も早期に実現できそうで

ほっとしてます。ただ、」


「玲奈さん 何か心配ごとでも」


「母親の偉大さを痛感しています。

今のところ爽太がなんとか対処してますが

重症患者が出た場合対処は難しいと考えてます。

それと今でも往診の依頼がありますがすべて断っていますから

馬たちの事考えると心が痛みます」


「母さんなら すぐに飛んでいったのにと」


「安奈さんは、特別ですよ 安奈さんの祖母でもある

皐月さんや弥生さんは、自ら操縦何てしませんし

それでも馬たちのために自分で出来ることを

頑張ってくれてました。」


「玲奈さん 焦らないで出来ることを頑張りましょう」


「そうですね、私にできる範囲で努力しますね」


「それでは、私はこれで失礼します。」


馬の神様が音もなく目の前から消失した


残されたものは母からの手紙だった。



玲奈とミハイルとの馴れ初めの話とか書ければいいなと考えています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ