安奈編 月日が流れ還暦を迎えた二人
時は流れ
穂香が翔平と結婚式をして数十年後
安奈と穂香はいつものようにヘリコプターで往診へと出かけました。
そして治療が無事終わり牧場への帰路の途中
「安奈、今日はもうこれで終わりかな?」
「そうだね 緊急依頼が無ければこれで終了だよ」
「それじゃ何処かでランチでもする」
安奈はナビを見て地形を確認すると
「それじゃあそこの公園のヘリポートへ着陸しようか?
一応管制に許可もらうから」
「千歳タワー こちら〇〇〇です どうぞ」 ※本来は全て英語です
「こちら千歳タワー。○○○どうぞ」
「はい、○○○です 機体の点検のため ○○公園ヘリポートへの
着陸許可をお願いします。」
「はい、其方の機影をレーダーで確認しました。
支障ありませんので着陸を許可します。
また離陸する前に連絡お願いします」
「ありがとうございます。これから着陸します
あと離陸する前に連絡します。 通信終了」 ※英語です
何の問題もなくヘリポートへ着陸すると安奈は手慣れた様子で
機体の点検を行い穂香が待つベンチへ向かう
「安奈お疲れ様、はい、紅茶」
穂香が安奈へカップを手渡す
「ありがとう、穂香 うん 美味しい」
「じゃあ、食べましょうか?」
二人はいただきますをして食事を始めたメニューは、
手早く食べれるサンドイッチとスイーツ
安奈がため息をつき穂香が
「ねえ 安奈ヘリの調子あまりよくないの」
「今のところ問題ないけどもうそろそろ部品も手に入らなくなるから
あまり長く運用できなくなるわ 私と同じで引退よ
もう30年近く運用してるから金属疲労が進んでいるみたいね」
「それじゃあ 買い替えるの?」
安奈は首を横に振る
「山崎の営業からは新型機の商談話はあるけど
私も年だし購入しないわ
それにDRAのおかげで獣医も増えて小規模の牧場でも
わざわざ呼ばなくても常勤体勢が出来ているから
私の役目も終わったのよ とても喜ばしいことよ」
「確かに往診の要請は減少気味だけど
でも今だ安奈の人気は衰え知らずでしょ
難しい治療は安奈へ名指しでご使命だし
うちの息子もぼやいているわよ 安奈さんは凄すぎるってね」
「へえ 爽太君がそんなこといってるのか~
穂香は母親として複雑かな」
穂香は苦笑いを浮かべ否定する
「私も息子と同意見かな 今でも安奈の足元にも及ばない
わたしも凡人だから 今でも安奈はキラキラしてるわ
昔と同じでね」
「穂香 ありがあとね これも馬の神様のおかげだから」
「馬の神様といえば 玲奈ちゃんよかったわね
使徒に選ばれたんでしょ いい後継ぎが出来て安奈も安心ね」
「ありがと これで天翔牧場の未来は明るいわ
安心していつでも馬の国へ行ける」
「何を言っているの 人生100歳時代よ まだ40年大丈夫」
※ここで説明します
安奈の娘の玲奈は厩務員として天翔牧場の代表に就任しました
今は亭主の元騎手のミハイルと仲良く牧場経営をしています。
ミハイルは英国生まれの優秀な騎手で日本へ来たときに
当時厩務員兼馬主の玲奈に一目ぼれをして告白
玲奈もそれを了承しミハイルは騎手を引退後日本へ帰化申請し
今は日本国籍を取得して玲奈と結婚しました。
穂香の一人息子が爽太で現役の獣医師でホースパーク勤務
安奈の娘の花音は大学卒業後東京の企業に就職し
その時知り合った男性と結婚 現在東京で暮らしている
安奈は結婚後に翔平と穂香に念話で馬と会話できること
馬の神様と馬の国のことを包み隠さず教えた
穂香も当初は驚いていたが安奈の治療方法が
奇抜すぎる理由が明白になったことで
納得して安奈のよき理解者になった。
馬の国の件は穂香は死後 馬の国へ行くと明言
翔平は最初は俺がいってもやることがないと
態度を保留したが神さまの要請で翔平が必要だと理解して
今は大量のレシピを増産中 これで馬の国へ3人でいけると
安奈は大喜びしましたね
翔平が馬の国で必要な人材なのか?
馬の国では食事は必要ありません
嗜好品扱いですがこれがないとやっぱり情緒不安定になります。
頭に料理を思い浮かべれば出てきますが作成者が食べたことが
無ければ無味無臭の味気ないものになります。
ご存じのように馬の国へいった面々ではいつかメニューも枯渇し
飽きるのは明白でしょう そこで救世主の翔平登場です
和洋中とスイーツなどの多種多様なレシピもあり当然味も知っている
馬の国の人は皆 翔平が来るのを待ち望んでいるでしょう
既にお店が出来ているかもしれません
「安奈もうれしいでしょ 翔平と馬の国へいけて」
「当然でしょ やっぱり死んでからでも翔平の作る
至高のメニューは格別でしょ
何せ三ツ星シェフだから」
レストラン天翔は、○○○○ガイドで三ツ星もらいました。
「それじゃあ 穂香ごちそうさま 帰りましょうか
そろそろ離陸しないと 遭難したと判断されて
ミソラ2号機 飛んでくるから」
「それは大変 」
離陸準備を済ませエンジンスタート
「千歳タワー ○○〇です 応答願います」
「こちら 千歳タワー ○○○○どうぞ」
「これから離陸します 飛行プランのルートで目的地へ向かいます
離陸許可お願いします。」
「こちら千歳タワー 離陸を許可します お気をつけて」
「こちら○○○○離陸します。ありがとうございました。」
※英語での会話終了です
「穂香 準備いい 」
「準備完了 クリアフォーテイクオフ」
「ラジャー」
元気に飛び立つ ショコラ号
あと少しで安奈編終了です




