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安奈編 幕間 安奈と梓の未来

夏休みも残り2週間


安奈と梓の女子会【場所はいつものファミレスですが何か】


お店は夏休み期間中でいつもより繁盛している


昼食を食べドリンクバーで好みのジュースをブレンドしオリジナルドリンク完成


ロングソファーでくつろぎ向かい合う安奈と梓の話題は


「ねえ アズにゃん その後彼氏とどうなった」


「安奈 昔のアニメキャラの呼びかた やめて」


「それじゃあ 次わ ♪八時ちょうどのあずさ〇号で♪わたし...」


「ねえ 安奈なんで偶数番号なのに新宿発の下りなの?」


「え、疑問はそこなの? その当時のNRは上りも下りも

発車時刻の早い順から1号2号とつけていたからだよ

だから松本からも8時発あずさ〇号もあったよ わかった」


「さすが安奈博識ね」


一応満足した安奈は気になる話題をふる


「それで健太と何か進展あったの?」


「もう 安奈はすぐ話題変える 

ないわよ 夏休み中バイト生活だし」


「えへへ そのバイト先 ペンション池添だよね

それじゃあ お姑さんとは上手くやれてるの?」


「誰が姑よ 健太のお母さんでしょ まだ早いわよ」


梓の顔がまっかです


「でも よかったね 告白上手くいって

健太の事 小学生のころから大好きだったものね」


「ありがとう 安奈 確かに夢のような気分よ今でも

 すべて親友の安奈のおかげかな」


「え、わたし何もしていないよ?

梓の魅力で落としたんでしょ

梓 健気で可愛いいし」


「ありがとね でも安奈のおかげなのはほんと

安奈が翔平の告白を保留にしてくれたから

わたしにもチャンスが来たの

そうじゃなかったら 健太は安奈に告白してたわよ」


「え、マジ どうして」


「廃案にされた法案あったでしょ 最初翔平と健太二人で

安奈に告白するつもりだったのよ 

廃案になったものだから二人で話し合って翔平が最初に

安奈に告白する権利を得て結果は敗北でもなく保留」


※安奈が馬が大好きなこと知る人は安奈が交際に応じると

 考えていなかったから答えはノーだと思われていたため

 保留は大金星扱い


「そのおかげで翔平はシェフを目指せることになった

安奈が獣医の資格を取得したらもう一度考えると

翔平に返事したおかげでね まあうちの女子連中は

あまりいい顔してないけど」


まあキープ扱いだと思われている


「でもさ 保留だよ わたし翔平とお付き合いすると

いってないし 翔平が彼女作っても問題ないよ」


呆れる梓はため息


「いい、安奈 翔平は安奈一筋なの ほかの女なんて眼中にないの

その安奈から告白断られたらあきらめるかもしれないけど

答が保留ならワンちゃんあると期待するの だから翔平は

一流のシェフになってからもう一度告白するつもりよ」


「いまの安奈が馬が大好きで獣医になるのが一番大切なのはわかるよ

うちのお父さんも安奈が伊藤家に嫁いでくれたら

どんなにいいことかとお酒飲む度に口に出すしね

安奈 大人気よ やっぱり馬好きは類ともよ」


うんうん頷く安奈


「やっぱり梓 わかっているね 馬は最高なんだよ

うちのラプター君なんて白毛が綺麗でハンサムイケメンだし

牝馬にも人気なんだ」


「いやいや、褒めてないよ」


「安奈も残念美少女だから もう少しリアルに目を向けようよ

いくらイケメンの牡馬でも結婚できないから」


「で 梓話変わるけどペンションはどうよ

上手くやれてる 経営は順調そう?」


「ほんと唐突ね ペンション経営か

正直今は難しい 接客はうちでお客さんの相手するから

何とかなるけど問題は料理ね 私家で何もしないし

家庭科は苦手なの針で指さすし 洗剤でお米洗って先生に

怒られたし」


うわ~ほんといるんだ お米を洗剤で洗うひと


「それと経営は順調みたいよ 冬はお客さんの予約お断りしないと

いけないからとお義母さん残念だとぼやいていたけど

春から秋まではホースパークのお客さんが頼りね

だから安奈頼んだわよ他より池添を優先してね」


「お義母さんか 梓もう池添梓なんだ

パーク関連は紫苑おば様の管轄だから

お願いはしておくからね」


「揚げ足取らないで 文章だとお義母さんだけど

だっておば様と呼んでいたら

いずれあなたのお義母さんになるのだから

お義母さんでいいわと言われたのよ う~」


「梓が幸せなら私はうれしいよ」


うつむいていた梓が顔をあげ話題を強引に切り替える


「それよりも安奈向かいの空き地何ができるの?」


「あ~あそこは2年後に○○○モールが出店するよ

 シネコンもあるから大型店舗だね」


「え、マジうそ それほんとならペンションの買い物楽になるわ」

 でもなんでここなの? 幹線道路沿いだけど住宅ないよ」


※場所は函館から札幌まで繋がる幹線道路沿いです

 苫小牧から南千歳の手前ですね


「車で30分から1時間なら圏内だよ 梓ちゃん

今なら土地代も安いし

これでホースパークのお客さんも増えるよ」


その後夏休みの宿題の話題から進学の話へ


「そうか 安奈と高校は別々になるんだ

なんかさみしいな」


「でも 健太と同じとこ行くんでしょ 

頑張って偏差値あげようね」


「安奈はいいわね 成績は学年1位だし

2位は翔平で5位が健太でしょ

わたしはなんとか掲示板圏内だから

ちょっと今のままなら厳しいよ」


テスト後掲示板にベスト50位まで掲示される古き伝統が残る中学校


「わたしももう少し頑張らないと推薦で入れるか微妙なの」


「え、安奈の成績でも微妙なんだ でも大学じゃなく高校だよ

安奈なら楽勝でしょ」


「できれば国公立大学目指したいから高校もレベル上げないとね

それとキャンパスにヘリポートあるとこ行きたいし」


「でも民間ヘリポートじゃないと着陸できないでしょ?」


「そこはね うちのヘリは特別に許可もらえたよ

今までの国への貢献がものを言うのです」


※ 天翔自家用中型ヘリ 外観塗装は白と青と赤で構成され

  車体には北海道警察 消防庁 苫小牧市 陸上自衛隊

  それとドクターヘリのロゴ入り【ミソラ仕様】

  どこが民間ヘリなんだと思われる外観です


 「ミソラちゃん 有名だよ空飛ぶ救急車 なんでも119番に

 電話して急患です ミソラちゃんお願いしますで

 飛んでくるヘリとして」


ミソラちゃん ご存じ和馬が愛した馬の代表格です。


「なんと いつもヘリポートでのんびりしてると

思っていたのに人が見てないとこで貢献してたんだ」


梓がふと


「ミソラちゃんのうわさ知ってる?

噂より伝説かな 忠犬ハチ公じゃなく忠馬ミソラちゃん」


「私知らない どんな伝説話かな」


「なんでも大好きな厩務員さんが事故で亡くなって

ミソラちゃんも後追い自殺して主の所へいってしまった話だよ

泣けるよね でもまあ 眉唾だよ 馬がどうやって自殺するのさ」


深刻そうな顔する安奈


「ねえ梓 その話実話だよ ミソラは自ら死を選んだ

手段は絶食だって母さんがいってた

それと自ら死を選んだ馬はミソラとカノンの2頭だよ

でも人に言わないでね秘密事項だから」


真剣な顔のあずさ


「わかった 人に言わないと約束する

ちゃかす話じゃないね

ミソラちゃんとカノンちゃんにそこまで

愛される厩務員さんか すごい厩務員さんだね」


「そうだね おじいちゃんのようになれるかなわたしも」


「安奈 いま 何か言わなかった?」


「いや 何でもないよ そろそろおひらきにしようか

ショコラとエクレアそれとラプター君が

待っているから」


「わたしも 頑張ろ わたしもペンション戻るわ」





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