表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンサル株式会社(旧題:冒険者パーティーの経営を支援します!!)  作者: ダイスケ
第二十八章 専門家を活用して冒険者を支援します

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

474/763

第473話 専門家の知見

「他所の領地から製粉を引き受ける。それで10基の水車か・・・」


クレイグは腕組みをして、目を閉じたままウロウロと歩き出した。

面談中の突然の奇行に、クラウディオが注意をしようとするのを、俺は制した。


「すみません、こいつの癖でして・・・」


猫背のエイベルが相棒の代わりに頭を下げる。


「よくあることですよ」


考え事をする際の癖は、人それぞれだ。俺もよくサラに注意される。

それに、この種の奇癖を持つにも関わらず今の地位にあるということは、それだけ期待できるということだ。

少しばかり見守っていると、せかせかと歩き回っていたクレイグが足を止めた。


「建設予定地をこの目で直接見なければ何とも言えないが、要は水車10基分の仕事ができればいいんだろう?」


「そうなります」


「すると、小屋は極端な話、1軒だけでもいい」


「・・・かもしれません」


「水車は大きい方が、仕事の効率は良いかもしれんな」


「どうでしょう?水車は作って終わりではありませんし、できるだけ整備や交換も簡単にできるサイズにしたいのです。それに、他所からも仕事を請ける予定なので、整備中に製粉業が止まってしまうのは困ります」


「ならば複数台はあった方がいいな。2箇所、もしくは3箇所に分けて直線上に水車が連続した施設を作るのが良かろうな。3連、もしくは4連水車だ。それを3基建てる」


「4連水車・・・」


クレイグと議論しているうちに、ハッキリと水車小屋のイメージが顕れてきた。

それは、小屋などではなく、立派な工場だ。

川沿いに直線に並んだ4台の大型水車。そこに隣接する細長い形をした建物。

屋内では、水車を利用した製粉器械が24時間作動し、大量に運び込まれる小麦を製粉し続ける・・・。


「そんな施設は設計したことがありませんよ!」


エイベルは叫びながらも、嬉しそうだ。

新しい思いつきを形にすることに興奮を隠せない、という意味ではクレイグもエイベルも同じ穴のむじなだ。


「しかしなあ、代官様。10基の水車をいきなり建てるというのは無謀かもしれんぞ。まず1基を先に建設して、様子を見た方がいいんじゃないかね」


クレイグの忠告には、聞くべき点がある。

手元の資金が大きくなったからといって、慎重に事業を進めなくて良い理由にはならない。


「すると、まずは3連水車と製粉施設を建てた方が良さそうですね。その経験を元にもう1基、さらに4連水車をもう1基、という方向で検討をお願いできますか。もちろん、建設予定の形状が変わってきますから、測量士と話し合う必要があるでしょうが」


「それは必要でしょうな。ぜひ、話し合う機会を作っていただけるとありがたい」


「必ずつくりますよ」


エイベル、クレイグという優秀な2人組の技術者と、再会を約し握手をして別れる。


専門家というのは本当にありがたい。

こちらからきちんと情報を提供すれば、新しい知見をもたらしてくれる。

本日は22:00にも更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一二三書房様 庭に穴が出来た 特設ページです https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891998769  バナーは書籍の特設サイトです 

i252242/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ