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賢者の石を手に入れた在宅ワーカーだけど、神様って呼ばれてるっぽい  作者: パラレル・ゲーマー


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第40話時点での登場人物

主要登場人物詳細プロフィール(第40話時点)

【絶対的管理者・神】

たちばな しおり / コードネーム:KAMI

本質: 全知全能を目指す過程で、「地球」という惑星を効率的なリソース採取場として再設計しつつある超越者。 国家間の対立や独裁者の暴走も、彼女にとっては「システムのバグではなく、面白い挙動」に過ぎない。特に最近は、ボグダノフや周錦平といった強烈な個性を持つ人間たちとの「対話」を、一種の高尚な知的ゲームとして楽しんでいる節がある。


最新の行動:


地脈ゲート計画: 地球内部のエネルギーを吸い上げるついでに、日本全国(および将来的に世界中)を結ぶワープ網の構築を指示。


福利厚生: 過労死寸前の日米首脳に「超効率的睡眠」と「分身」を与え、さらに「不死」を渇望する中露首脳にも同様のスキルを供与。これにより、世界の指導者層を「人間を超えた存在」へと強制進化させた。


性格の変化: 当初の「無機質なシステム管理者」的な側面から、徐々に「気まぐれで残酷な女神」としての側面が強まっている。相手によって態度を使い分ける(ボグダノフには対等な好敵手として、周錦平には知的な友人として接する)など、人間観察の解像度が上がっている。


【日本政府・眠らない管理者】

沢村さわむら

役職: 日本国内閣総理大臣


現状(本体+分身): 神から与えられた「分身スキル」と「超効率的睡眠」により、事実上24時間365日稼働する政治マシーンと化した。 本体がアメリカと会談し、分身が国内のゲート調整会議に出席するといった離れ業を常時行っている。睡眠時間が極端に短くて済むため、常に頭脳はクリアだが、精神的な疲弊(人間性の喪失感)は深刻化している。「自分はもう人間ではないのではないか」という根源的な問いを抱えつつ、それでも国家のために働き続ける悲哀のリーダー。


役割: 世界で唯一、神と直接対話できる窓口として、各国のエゴと神の無茶振りの板挟みになりながら、ギリギリのバランスで世界の崩壊を食い止めている防波堤。


九条くじょう

役職: 内閣官房長官


現状(本体+分身): 沢村同様、不眠不休の超人官僚へと進化。彼の「限定的未来予知」能力と「分身」による並列処理能力は、いまや日本政府の頭脳そのものとなっている。 中露首脳へのスキル供与に立ち会い、彼らが「不死の怪物」へと変貌する瞬間を目撃した唯一の証人として、底知れない恐怖と責任を感じている。


内面: かつてのような野心は影を潜め、今はただ「この狂った世界をどう軟着陸させるか」という一点に全てを捧げている。哲学者的な憂鬱を抱えつつも、実務においては冷徹さを失わない。


小此木おこのぎ

役職: 第一次異世界調査団『チーム・フロンティア』総責任者


現状: 異世界『アステルガルド』での実務を一手に担う現場指揮官。神の「翻訳スキル」がもたらした「知的ゴールドラッシュ」や、リリアン王国の要人接待など、次々と発生する想定外の事態に、胃薬を片手に対応し続けている。 神や政府高官とは違う、現場レベルでの「異文化交流の最前線」に立つ者として、人類が未知の力に触れることの危険性と可能性を、誰よりも肌で感じている。


【アメリカ合衆国政府・共犯者】

ジョン・トンプソン

役職: アメリカ合衆国大統領


現状: 日米同盟のパートナーとして、沢村と共に「世界の管理者」の役割を担う。日本だけが便利なスキル(分身など)を得たことに嫉妬し、自国への供与も強く要求するなど、人間臭い一面も見せる。 ゲート構想においては、50の州知事を競争させるというアメリカらしい手法で推進しており、日本とは良きライバル関係にある。


【中華人民共和国・ロシア連邦・不死の皇帝たち】

習近平シュウ・キンペイ

役職: 中華人民共和国 国家主席


覚醒(本体+分身): KAMIから分身スキルを授与され、「二人の国家主席」となった。さらにKAMIから「習熟すれば分身は増やせる」という助言を得て、将来的に自分自身を増殖させ、軍事、外交、内政、学問の全てを「自分一人(複数体)」で完璧に統治する「全能の皇帝」となる野望を抱く。


KAMIとの関係: KAMIを「仙人」や「天」と呼び、互いに高度な知性を持つ存在として敬意を払う。力の信奉者であり、KAMIから与えられた力を「天命」として受け入れ、永遠の統治を目指す。


ウラジーミル・プーチン

役職: ロシア連邦 大統領


覚醒(本体+分身): 分身スキルにより、「表の皇帝」と「影の皇帝」の二重体制を確立。一人が執務を行い、もう一人が安全な場所から指示を出すことで、暗殺やクーデターのリスクを完全に排除した「不死の独裁者」となった。


KAMIとの関係: KAMIを「神君」と呼び、対等な友人、あるいは好敵手として接する。彼女がもたらす混沌を「退屈な世界を変えるゲーム」として楽しんでおり、その冷徹な価値観はKAMIと非常に相性が良い。


【異世界『アステルガルド』・探求者】

エルドラ

役職: リリアン王国 王立魔導院長 / 大魔導師


現状: KAMIとの謁見で、彼女が「魔法の理そのもの」であると確信し、狂信的なまでの探究心に火がついた。現在は「神の国(日本)」への留学を熱望し、その駄々をこねる姿で国王さえも根負けさせた。 彼女の来日は、単なる外交ではなく、「魔法文明と科学文明の遭遇」という、人類史における巨大な転換点となる可能性を秘めている。


セリオン・リ・リリアン四世

役職: リリアン王国 国王


現状: 老獪な現実主義者。KAMIや「科学」の正体は理解できないものの、その利用価値は見抜いている。エルドラの暴走を逆手に取り、彼女を全権大使として日本へ送り込むことで、地球の技術や情報を引き出そうと画策する。切り札として「エリクサー」や「若返りの秘薬」を用意しており、地球側との交渉で優位に立とうとしている。


【民間アドバイザー・記録者】

沢渡さわたり 恭平きょうへい

職業: ライトノベル作家


役割: 翻訳スキルによる「完全理解」現象にいち早く気づき、それがもたらす「文化の丸裸化(究極の諜報活動)」の危険性を指摘した。フィクション作家としての想像力が、現実の異世界攻略における重要な羅針盤となっている。 最近は、現実が自身の小説よりも遥かに奇妙で複雑な展開を見せていることに、作家としての敗北感と、一人の人間としての興奮を感じている。

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